第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 当中間連結会計期間における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。

 

(1) 経営成績等の状況の概要

 当中間連結会計期間の経営成績は、次のとおりであります。

 

 売上収益は36,363百万円(前年同期比15.7%増)となりました。これは主として、経済活動の正常化が進む中で、価格.com事業、食べログ事業、求人ボックス事業、及びインキュベーション事業の旅行・移動領域において売上が増加したことによるものであります。

 営業利益は14,034百万円(前年同期比24.2%増)となりました。これは主として売上収益が増加したこと、並びに外注費及び人件費が減少したことによるものであります。

 税引前中間利益は14,093百万円(前年同期比22.4%増)となりました。これは主として営業利益の増加によるものであります。

 親会社の所有者に帰属する中間利益は9,590百万円(前年同期比21.1%増)となりました。

 

 セグメントの業績(※)(内部取引消去後)は、次のとおりであります。

 価格.com事業

 当中間連結会計期間の価格.com事業の売上収益は11,191百万円(前年同期比8.8%増)、セグメント利益は5,074百万円(前年同期比1.1%減)となりました。

 

 食べログ事業

 当中間連結会計期間の食べログ事業の売上収益は15,661百万円(前年同期比20.1%増)、セグメント利益は8,791百万円(前年同期比31.7%増)となりました。

 

 求人ボックス事業

 当中間連結会計期間の求人ボックス事業の売上収益は5,667百万円(前年同期比33.4%増)、セグメント利益は2,463百万円(前年同期比11.6%増)となりました。

 

 インキュベーション事業

 当中間連結会計期間のインキュベーション事業 の売上収益は3,843百万円(前年同期比0.6%減)、セグメント利益は879百万円(前年同期比12.3%増)となりました。

 

※ 当社グループ4事業(価格.com 事業、食べログ事業、求人ボックス事業、インキュベーション事業)の提供価値を高め、事業成長を創り上げるべく2024年4月1日付で組織変更を実施しましたことに伴い、当半期連結会計期間よりセグメントを変更することとしました。変更の概要については、「第4 経理の状況 1 要約中間連結財務諸表 要約中間連結財務諸表注記 5.セグメント情報」をご参照ください。

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

 当中間連結会計期間末の資産合計は94,008百万円となり、前連結会計年度末と比較し10,700百万円増加いたしました。これは主に、現金及び現金同等物が7,212百万円、その他の流動資産が4,127百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 

(負債)

 負債合計は37,257百万円となり、前連結会計年度末と比較し5,640百万円増加いたしました。これは主に、その他の流動負債が5,250百万円増加したことによるものであります。

 

(資本)

 資本合計は56,751百万円となり、前連結会計年度末と比較し5,060百万円増加いたしました。これは主に、親会社の所有者に帰属する中間利益9,590百万円を計上した一方で、剰余金の配当4,544百万円があったことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ7,212百万円増加し、44,913百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は13,951百万円(前年同期は7,272百万円の収入)となりました。

 これは主に、税引前中間利益14,093百万円、その他の流動負債の増加5,250百万円があった一方で、法人所得税の支払額4,207百万円、その他の流動資産の増加4,127百万円があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動に使用した資金は1,403百万円(前年同期は1,028百万円の支出)となりました。

 これは主に、無形資産の取得による支出1,050百万円があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動に使用した資金は5,317百万円(前年同期は4,794百万円の支出)となりました。

 これは主に、配当金の支払による支出4,544百万円があったことによるものであります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書の連結財務諸表注記「4.重要な会計上の

見積り及び判断の利用」の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありませ

ん。

 

(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(7) 研究開発活動

 当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は34百万円であります。

 

(8) 従業員数

 当中間連結会計期間において、従業員数の著しい増減はありません。

 

(9) 生産、受注及び販売の実績

 当中間連結会計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。

 

(10) 主要な設備

 当中間連結会計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更は、いずれもありません。

 

(11) 経営成績に重要な影響を与える要因

 当中間連結会計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について、重要な変更はありません。

 

(12) 資本の財源及び資金の流動性

 ①資金需要

  当社グループの主な資金需要は運転資金及び設備資金であります。運転資金の主なものは、営業活動における人件費、販売代理店に支払う販売手数料及びサービス利用者増加を目的とした広告宣伝費によるものであります。設備資金の主なものは、サーバー及びネットワークの設備投資によるものであります。

 

 ②財務政策

  当社グループの事業拡大に必要な資金は営業キャッシュ・フローから獲得した資金を充当しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 (当座貸越契約及びコミットメットライン契約)

  当社は、運転資金の効率的かつ機動的な調達を行うため、取引銀行2行と当座貸越契約及びコミットメントライン契約を締結しております。

  契約概要等は以下の通りであります。

  なお、当該契約に基づく当中間連結会計期間末の借入実行残高はございません。

契約の相手先

契約期間

契約内容

株式会社三菱UFJ銀行

自 2024年6月28日

至 2025年6月27日

当座貸越約定書(コミットメントライン契約用)

(契約極度額 8,000百万円)

株式会社三菱UFJ銀行

自 2024年8月30日

至 2025年8月30日

以後1年ごとの自動更新

当座貸越約定書

(契約極度額 7,000百万円)

株式会社三井住友銀行

自 2024年8月30日

至 2025年8月29日

特殊当座借越契約書

(契約極度額 10,000百万円)