当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当中間連結会計期間における我が国経済は、インバウンド需要拡大、企業収益の改善等により経済活動の正常化が進み、緩やかな回復基調で推移しました。一方、収束の見えないロシア・ウクライナ情勢や中東情勢の緊迫化による資源・原材料価格の高騰、さらには急激な為替変動も加わり依然として経済活動の先行きについて不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループでは昨年9月に稼働を開始したMatsuya R&D (Vietnam)Co.,Ltd.の新工場が順調に操業を続けており、従来レンタルしていた5工場を集約した自社工場建設によるコストダウン効果が現れてきております。
メディカルヘルスケア事業における血圧計腕帯では、期初に顧客の在庫調整により一時的に受注数量が減少したものの、その後は回復し好調に推移しました。
セイフティシステム事業における縫製自動機では、前期に引き続きインド向けエアバッグ用製造設備の売上が好調なことに加え、中国向けレーザー裁断機売上も収益に貢献しました。カーシート及びエアバッグについては、特にカーシートにおいてベトナムでの新規取引により生産が好調に推移しました。
そのほか、リハビリロボット「LunaEMG」については病院やリハビリセンターなどにテスト出荷するとともに患者様からエビデンスを集めておりますが、同ロボットには楽しみながらリハビリできるという機能があるため、良好な評価をいただいております。
この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高4,932,198千円(前年同期比18.5%増)、営業利益1,062,577千円(前年同期比72.3%増)、経常利益1,091,294千円(前年同期比76.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は796,419千円(前年同期比82.2%増)となり、当中間連結会計期間の営業利益が前年同期比で1.72倍、経常利益が前年同期比で1.76倍、親会社株主に帰属する中間純利益は前年同期比1.82倍となりました。
なお、当中間連結会計期間における各セグメントの概況は、次のとおりであります。
メディカルヘルスケア事業につきましては、血圧計腕帯においては為替相場が円安に推移したほか、ベトナム新工場稼働による投資効果や工程自動化の推進によるコストダウンを図れたことにより、増収増益に推移しました。
以上の結果、売上高は2,983,269千円(前年同期比4.7%増)、セグメント利益は924,266千円(前年同期比33.4%増)となりました。
セイフティシステム事業における縫製自動機につきましては、特に、インド向けにエアバッグ用製造設備を、中国向けに大型レーザー裁断機などを大口受注したことにより売上が増加しました。また、カーシートやエアバッグ等の縫製品について、取引先の一部で顧客側の国内工場生産停止の影響を受けたものの、ベトナム新工場におけるカーシートの新規取引により生産が好調に推移しました。
以上の結果、売上高は1,872,145千円(前年同期比44.9%増)、セグメント利益は265,206千円(前年同期比327.8%増)となりました。
(その他事業)
その他事業につきましては、産業資材メーカー向け設備としてレーザー裁断機やナイフ裁断機を納入しました。
以上の結果、売上高は76,782千円(前年同期比237.1%増)セグメント利益は25,407千円(前年同期比194.3%増)となりました。
当中間連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて610,891千円増加し、7,583,920千円となりました。これは主として、受取手形、売掛金及び契約資産が28,429千円、商品及び製品が259,266千円、仕掛品が82,726千円、それぞれ減少したことに対して、現金及び預金が1,048,900千円増加したことなどによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて472,372千円増加し、3,421,988千円となりました。これは、連結子会社Matsuya R&D (Vietnam)Co.,Ltd.において将来の事業拡大を視野に入れた土地使用権の取得により、その他無形固定資産337,330千円が増加したことなどによるものであります。
この結果、当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,083,264千円増加し、11,005,908千円となりました。
当中間連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて29,633千円増加し、2,830,891千円となりました。これは主として支払手形及び買掛金が50,960千円、未払金が76,238千円、それぞれ減少したことなどに対して、短期借入金が40,000千円、未払法人税等が47,658千円、それぞれ増加したことなどによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて88,146千円増加し、2,015,892千円となりました。これは長期借入金70,000千円の増加が主要因です。
この結果、当中間連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて117,780千円増加し、4,846,784千円となりました。
当中間連結会計期間末における純資産は6,159,124千円と、前連結会計年度末に比べて965,483千円増加となりました。これは利益剰余金の配当により53,056千円減少したものの、譲渡制限付株式報酬による新株発行及び新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ5,058千円、為替換算調整勘定が212,004千円増加したこと、並びに親会社株主に帰属する中間純利益を796,419千円計上したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の52.3%から56.0%となりました。
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は3,217,181千円と、前連結会計年度末に比べ1,045,903千円増加となりました。
営業活動の結果、獲得した資金は1,382,961千円(前年同期は261,647千円の獲得)となりました。
これは主として、未払金の減少が160,585千円、法人税等の支払いが191,140千円あったことに対して、税金等調整前中間純利益が1,091,294千円、棚卸資産の減少が414,736千円あったことなどによるものであります。
投資活動の結果、使用した資金は413,736千円(前年同期は546,139千円の使用)となりました。
これは主として、無形固定資産の取得による支出が299,510千円、保険積立金の積立による支出が100,000千円あったことなどによるものであります。
財務活動の結果、獲得した資金は33,665千円(前年同期は145,601千円の使用)となりました。
これは主として、長期借入金の返済による支出が64,270千円、配当金の支払いが53,060千円、リース債務の返済による支出が21,777千円あったことに対して、短期借入金の増加が40,000千円、長期借入れによる収入が130,000千円あったことなどによるものであります。
当中間連結会計期間において、事業上及び財務上の対処すべき新たに生じた課題はありません。
当中間連結会計期間における研究開発費の総額は、24,947千円であります。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。