第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1)経営成績

 当中間連結会計期間における当社の業績は、売上は6,133百万円(前年同期比16.3%減)の減収、経常利益は42百万円の経常損失となり前年同期の294百万円の経常利益から大幅な減益となりました。

 素形材関連では、中国経済の失速等による需要低迷により、鉱山機械向け、および半導体製造装置向け鋳鋼品の販売が前年同期に比べ大きく減少しております。変動費圧縮、販売価格改定を進めた結果、利益率には改善がみられたものの、販売量の減少により損益は赤字となりました。

 エンジニアリング関連では、橋梁向け支沓において公共工事の取り込みが進み、売上、利益ともに前年同期を上回りました。建築物用柱脚も、物流倉庫の需要により堅調な業績となっております。

 以上の結果、親会社株主に帰属する中間純損失は55百万円となりました。

 今後は、素形材関連において半導体製造装置向け鋳鋼品に持ち直しの動きがあり、エンジニアリング関連で大型工事の売上が見込まれます。

 そのため2024年7月26日に公表いたしました通期連結業績予想は変更せず、年度全体では410百万円の経常黒字を見込みます。

 

(2)財政状態

 総資産は、売掛金の回収等により、前連結会計年度末に比べ減少し22,619百万円となりました。

 負債の部は、長期借入金の返済などにより10,964百万円となりましたが、有利子負債残高から現金及び預金を控除した実質有利子負債残高は1,793百万円となり、前連結会計年度末に比べ825百万円減少となりました。

 純資産は親会社株主に帰属する中間純損失と配当金の支払により11,654百万円となり、自己資本比率は51.5%となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純損失66百万円、棚卸資産の増加による支出428百万円及び仕入債務の支払による支出571百万円がありましたが、一方で売上債権の回収が大きく進んだことにより前年同期比では230百万円増加し1,416百万円の収入となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による345百万円の支出と、情報システム投資など無形固定資産の取得の支出等と合わせて424百万円の支出となり、前年同期に比べ57百万円の支出の増加となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、225百万円の長期借入金の約定返済と配当金の支払を合わせて393百万円の支出となり、前年同期に比べ254百万円の支出の増加となりました。

 

 以上の結果、当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、1,721百万円となりました。

 

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、148百万円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。