第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、個人消費の一部に足踏みが残るものの持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかに回復しております。雇用・所得環境が改善する一方、海外景気の下振れリスクや物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等依然として注視が必要な状況が続いております。

このような状況の下、当社グループの当中間連結会計期間の売上高は105,061百万円(前年同期比2.6%増)、営業利益は3,147百万円(同1.4%増)、経常利益は3,060百万円(同14.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,915百万円(同13.6%減)となりました。

 

セグメントの業績は次の通りです。

 

段ボール

段ボールの国内需要は、食料品を中心とした製品値上げによる消費者の節約志向の影響を受けたものの、前年並みとなりました。

当社グループの国内段ボール部門では、当社が主力とする加工食品の増加が寄与し、販売量は前年同期をやや上回りました。海外段ボール部門では、米国・ベトナムともに現地需要の獲得により、販売量は前年同期比で増加しました。なお、生産面においては、猛暑対策として主要工場に新たな空調設備を導入し、従業員の職場環境改善、安全の確保に努めております。

一方、期初より取り組んだ製品値上げについては、上半期収益への効果は限られたものとなりました。

その結果、段ボール部門の売上高は60,053百万円(前年同期比0.9%増)となり、営業利益は4,051百万円(同0.9%減)となりました。

 

住宅

国内の新設住宅着工戸数は5月以降前年同月比で減少が続いております。

当社グループの住宅部門では、㈱スウェーデンハウスが高性能でワンスペックの家づくりを基本に、高齢化社会に適合するコンパクトな住宅や若年層をターゲットとした住宅など、商品ラインアップを揃え多様なニーズに応えてまいりました。㈱玉善は、購買層のマインドに改善の兆しがみられ、販売物件の内覧者数が増加する動きを背景に、販売体制の強化とお客様のニーズにマッチした住宅の販売に取組みました。

その結果、両社の販売実績はともに前年同期を上回り、住宅部門の売上高は22,624百万円(前年同期比4.1%増)となり、収益面では年間売上高に対する上半期売上高比率が低いため営業損失が1,266百万円(前年同期は営業損失1,481百万円)となりました。

 

運輸倉庫

当社グループの運輸倉庫部門は、大手小売業センター向け保管型物流センターの稼働や中部エリアにおける関東・関西間中継輸送の取組み開始が売り上げに寄与しました。また、猛暑の影響や備蓄需要の増加により取扱数量が増加しました。収益面では新規センター稼働に伴い一時的に準備コスト等が増加しました。

その結果、運輸倉庫部門の売上高は22,383百万円(前年同期比5.9%増)となり、営業利益は845百万円(同8.3%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

当中間連結会計期間末の総資産は、現金及び預金等の減少により、前連結会計年度末比6,003百万円減少の207,362百万円となりました。負債は支払手形及び買掛金や借入金、その他流動負債等の減少により前連結会計年度末比6,466百万円減少の117,696百万円となりました。純資産の部は利益剰余金の増加等により前連結会計年度末比462百万円増加の89,665百万円となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、4,577百万円減少し13,415百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 当中間連結会計期間において営業活動による資金の増加は2,860百万円(前年同期は279百万円の増加)となりました。これは主に、仕入債務の減少1,396百万円、法人税等の支払額1,743百万円等による減少がありましたが、税金等調整前中間純利益3,032百万円、減価償却費3,820百万円、未成工事受入金の増加1,812百万円等により増加しました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 当中間連結会計期間において投資活動による資金の減少は4,744百万円(前年同期は6,270百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出6,375百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 当中間連結会計期間において財務活動の資金の減少は2,558百万円(前年同期は4,123百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入れによる収入5,000百万円の増加がありましたが、長期借入金の返済による支出6,679百万円等により減少しました。

 

(4)研究開発活動 

当中間連結会計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動の金額は、117百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。