第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当中間連結会計期間(2024年3月21日~2024年9月20日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加を背景に、内需を中心に景気は足踏み状態を抜け出し、緩やかな景気回復を維持しました。一方で、グローバルな地政学リスクやインフレによる景気減速リスクは依然として高まっており、日本国内でも人件費や物流コストの増加などに伴う物価上昇による個人消費への影響が懸念されるなど、先行き不透明な状況が続いています。

 美容業界のトレンドは、“自分らしく”や“私たちらしく”など、個性を重視する時代へと変化しています。不安定な市場や物価高の影響下に於いても美容消費は維持・微増の傾向がみられ、心豊かな生活を目指す方々にとって美容業界は重要な存在となっています。

 このような経営環境のもと、当社グループは、社員、代理店様、サロン様、お客様との「共創」をテーマに、社内外に向けて「美と健康を通じてすべての人に夢と感動をお届けする」という経営理念を浸透させ、ブランドの強化やトレンドを踏まえた製品開発・顧客消費マインドをプラスにする応援への取り組みを進めています。

 当中間連結会計期間の連結売上高は、2,079百万円(前年同期比6.1%減)となりました。オンライン環境や営業管理プラットフォームなど、営業活動の効率化を図る環境改善に加えて社員への浸透促進活動に取り組みましたが、減少する結果となりました。詳細は区分別売上高の概要を参照ください。なお、アジュバンサロン実稼働軒数は、8,301軒(前年同期比 242軒増)となりました。

 利益面におきましては、売上高の減少はありましたが、広告宣伝費、販売促進費、研究開発費などの減少により、営業利益55百万円(前年同期は営業損失92百万円)、為替差損、受取配当金などにより、経常利益55百万円(前年同期は経常損失87百万円)となりました。また、投資有価証券の譲渡による特別利益12百万円の計上により、親会社株主に帰属する中間純利益は18百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失140百万円)となりました。

 

区分別売上高は、売上割戻金を含めて次のとおりです。

区分

前中間連結会計期間

当中間連結会計期間

増減額

増減率

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

(%)

スキンケア

849

38.4

782

37.6

△66

△7.8

ヘアケア

1,394

63.0

1,359

65.3

△35

△2.5

その他

142

6.5

105

5.1

△37

△26.3

売上割戻金

△173

△7.8

△167

△8.0

合計

2,213

100.0

2,079

100.0

△134

△6.1

(注)1.ADJUVANT GLOBAL COMPANY LIMITED(連結子会社)、株式会社2C(連結子会社)及び株式会社シアー・プロフェッショナル(連結子会社)の売上高は、「その他」に含んでいます。

2.売上割戻金は、商品ごとではなく売上高の合計を基準として割戻率を設定しているため、区分ごとに配賦せず合計額で表示しています。

 

 

国内海外別売上高は、次のとおりです。

区分

前中間連結会計期間

当中間連結会計期間

増減額

増減率

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

(%)

国内売上高

2,105

95.1

1,987

95.6

△118

△5.6

海外売上高

108

4.9

92

4.4

△15

△14.7

合計

2,213

100.0

2,079

100.0

△134

△6.1

 

(スキンケア)

スキンケア商品の売上高は、新スキンケア大型ブランド「TOUQU to tone(トーク トゥ トーン)」の上市(2024年4月)がありましたが、スペシャルケアブランド「AE Rich(エーイーリッチ)」などの下降をリカバリーすることができず前年同期を下回りました。

以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は782百万円(前年同期比7.8%減)となりました。

(ヘアケア)

ヘアケア商品の売上高は、昨年リニューアルした頭皮用エッセンス「KASUIプレミアムエッセンス」の売上が好調だったものの、昨年6月に上市したアウトバス・スタイリング剤ブランド「muts hair touch(ミューツ ヘア タッチ)」が前年同期を下回りました。

以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は1,359百万円(前年同期比2.5%減)となりました。

(その他)

株式会社2C(連結子会社)は、過去購入実績者に対するキャンペーン展開などのCRM施策や新規顧客増加を企図したWeb集客導線の見直しを実施してまいりましたが、効果は未だ限定的となりました。

以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は105百万円(前年同期比26.3%減)となりました。

 

②財政状態の状況

当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して53百万円減少の5,223百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末と比較して119百万円減少の3,468百万円となりました。主な変動要因は、棚卸資産71百万円の減少、現金及び預金69百万円の減少、その他流動資産16百万円の減少、売掛金38百万円の増加などによるものです。

固定資産は、前連結会計年度末と比較して65百万円増加の1,755百万円となりました。主な変動要因は、投資有価証券96百万円の増加、有形固定資産26百万円の減少、無形固定資産3百万円の減少などによるものです。

負債合計は、前連結会計年度末と比較して4百万円増加の1,065百万円となりました。

流動負債は、前連結会計年度末と比較して1百万円減少の607百万円となりました。主な変動要因は、買掛金53百万円の増加、未払法人税等27百万円の増加、賞与引当金14百万円の減少、その他流動負債67百万円の減少などによるものです。

固定負債は、前連結会計年度末と比較して6百万円増加の457百万円となりました。主な変動要因は、リース債務2百万円の増加、資産除去債務1百万円の増加、退職給付に係る負債1百万円の増加などによるものです。

純資産は、前連結会計年度末と比較して58百万円減少の4,158百万円となりました。主な変動要因は、配当金の支払による減少96百万円、親会社株主に帰属する中間純利益18百万円、自己株式の処分11百万円などによるものです。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて69百万円減少し、当中間連結会計期間末には2,049百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、獲得した資金は120百万円(前年同期は45百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益67百万円、減価償却費62百万円、棚卸資産の減少71百万円、売上債権の増加38百万円、法人税等の支払額31百万円などによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は87百万円(前年同期は104百万円の収入)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出201百万円、投資有価証券の売却による収入115百万円などによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は100百万円(前年同期は195百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額96百万円などによるものです。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、72百万円です。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。