第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

(継続企業の前提に関する重要事象等)

当社は、前事業年度において4期連続で営業損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しておりました。

当該重要事象等を解消、改善するための対応策として、事業の収益改善及び費用削減等の施策を行い、財務状況の安定化を図っております。

収益改善対策として、ザめしや業態のカフェテリア方式を、対面方式でご注文をうけてから調理しご提供するツーオーダーとの一部併用、収益改善の見込めない店舗の業態転換、不採算店舗の閉店や各業態での公式アプリにて「お誕生日クーポン」等配信によるサービスの充実等による売上向上等に努めております。

また、エネルギー価格や原材料価格の高騰に伴うコスト上昇に対応するため、メニューや販売価格を見直してまいります。

さらに、収益を最大化させるため、店舗ごとの状況に応じた営業時間の見直しや、収益改善の見込めない店舗の退店により、全社的な収益性の改善を図ってまいります。

なお、資金面については、当中間会計期間末において3,000,621千円の現金及び預金を有しており、当社の事業規模を勘案しても当面の事業資金を確保しており、資金繰り上の懸念はありません。

以上により、当社として継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

 財政状態及び経営成績の状況

(1) 経営成績の状況

当中間会計期間におけるわが国の経済は、個人消費及びインバウンド需要等社会経済活動が正常化してきておりますが、不安定な国際情勢及び物価高騰の長期化により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
  外食産業におきましては、人流の増加に伴い回復基調が続いているものの、原材料価格やエネルギーコストの高止まり、人手不足等による人件費の上昇、店舗においては夜間需要の回復が鈍く、厳しい経営環境が続いております。

このような環境の下、当社は、従業員の労働時間の短縮、設備投資抑制による資産の圧縮、原材料価格の高騰に伴うメニューの見直し、ザめしや業態のカフェテリア方式をご注文を受けてから調理しご提供するツーオーダーとの一部併用、公式アプリにて「お誕生日クーポン」等配信によるサービスの充実、新紙幣対応券売機への入替等、事業活動継続のための施策を実施してまいりました。店舗では従業員の健康管理と衛生管理を徹底し、お客様の安心・安全の確保に努めております。

また、2024年3月に一部価格改定を実施し収益力の向上に取り組んでおります。

当中間会計期間の店舗展開につきましては、閉店が2店舗となった結果、期末店舗数は93店舗となりました。

以上の結果、当中間会計期間の業績は、売上高は4,936,316千円(前年同期比6.8%減)、営業利益は260,219千円(前年同期は営業損失73,395千円)、経常利益は308,131千円(前年同期は経常損失54,635千円)、中間純利益は218,093千円(前年同期は中間純損失647,932千円)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(資産の部)

流動資産は、現金及び預金の増加等により3,438,929千円(前事業年度末は3,264,822千円)となりました。有形固定資産は、減価償却費及び減損損失の計上等により387,254千円(前事業年度末は406,773千円)、投資その他の資産は、差入保証金の減少等により837,606千円(前事業年度末は870,101千円)となり、資産の部合計は4,759,615千円(前事業年度末は4,638,288千円)となりました。

(負債の部)

流動負債は、買掛金の増加により2,178,266千円(前事業年度末は1,962,051千円)となりました。固定負債は、長期借入金の減少等により1,093,556千円(前事業年度末は1,418,958千円)となり、負債の部合計は3,271,823千円(前事業年度末は3,381,009千円)となりました。

(純資産の部)

純資産の部合計は、中間純利益による利益剰余金の増加等により1,487,792千円(前事業年度末は1,257,279千円)となりました。これにより、当中間会計期間末の自己資本比率は31.3%(前事業年度末は27.1%)となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物の中間期末残高は前事業年度末に比べ157,323千円増加し、2,850,621千円となっております。

営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の増加額が304,888千円あったこと等により612,023千円の収入(前年同期は52,347千円の収入)となっております。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出42,535千円があったこと等により、41,773千円の支出(前年同期は41,235千円の支出)となっております。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金390,873千円及び割賦債務34,470千円の返済による支出等により、412,925千円の支出(前年同期は425,895千円の支出)となっております。

 

(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間会計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

当中間会計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。