第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国の経済環境は、高い賃上げ率による所得環境の改善が行なわれている一方、緩やかに回復傾向にあった個人消費は伸び悩んでいる状況が続いております。また、円安や物価高の影響により先行き不透明な状況が続いております。

 外食産業におきましては、昨年からの行動制限緩和による外食機会の増加に伴い、来店客数は順調に回復しておりますが、物価高騰により実質消費を抑制している傾向となっております。また、原材料費・光熱費の高騰や継続的な採用難など、依然として事業を取り巻く環境は厳しいものとなっています。

 このような状況の中、当社グループは国産野菜の使用など、食の「安全・安心・健康」に継続して取り組むとともに、『全員参加で、成長へのアクセルを踏み込もう』をスローガンに、企業価値向上に努めてまいりました。2014年より日本の野菜をより好きになり、食の大切さを学んで頂くことを目的とし、対面とオンラインで食育教室を開催してまいりましたが、新たな取り組みとして、2024年より株主様限定での食育教室も開催いたしました。

 また、店舗での電力・動力・ガスの使用量前年比3%削減を目標とする省エネ活動「リンガーチャレンジ2030」を引き続き実施し、温室効果ガス削減に向けて取り組んでおります。

 出退店につきましては、11店舗を出店し13店舗を退店した結果、当中間連結会計期間末の当社グループ合計の店舗数は、国内643店舗、海外10店舗の計653店舗(うちフランチャイズ店舗158店舗)となりました。

 以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は212億36百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は7億4百万円(前年同期比460.4%増)、経常利益は5億95百万円(前年同期比312.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は3億26百万円(前年同期親会社株主に帰属する中間純損失36百万円)となりました。

 

 セグメント別の概況は次のとおりであります。

(長崎ちゃんぽん事業)

 「長崎ちゃんぽんリンガーハット」では、6月より唐辛子とファージャオオイルの辛味が溶けだしたとんこつベースのスープに、キレのある辛みの肉味噌をトッピングしました「夏辛ちゃんぽん」を販売いたしました。辛いメニューがお好きなお客様にぜひ味わっていただきたい商品となっております。

 また、長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」の第1号店である「リンガーハット長崎宿町店」が2024年8月13日に50周年を迎えました。ウェイティングスペースには、リンガーハット50年の歴史を振り返るパネルを設置するなど、内装もリニューアルし、より快適に過ごしていただけるような店舗となりました。

 出退店につきましては、7店舗を出店し11店舗を退店した結果、当中間連結会計期間末の店舗数は、国内で558店舗、海外で8店舗、合計566店舗(うちフランチャイズ店舗141店舗)となりました。

 以上の結果、当中間連結会計期間の既存店売上高前年比率は108.6%となり、売上高は171億39百万円(前年同期比9.5%増)、営業利益は4億88百万円(前年同期比1,433.2%増)となりました。

 

(とんかつ事業)

 「とんかつ濵かつ」では、季節商品として「梅しそ巻シリーズ」のメニュー3種類を販売いたしました。こちらの商品はヒレ肉とバラ肉の2種類の豚肉を重ね、和歌山県産の南高梅と青しそを巻き、柔らかくジューシーに仕上げたとんかつとなっております。

 出退店につきましては、4店舗を出店し2店舗を退店した結果、当中間連結会計期間末の店舗数は国内で85店舗*、海外で2店舗、合計87店舗(うちフランチャイズ店舗17店舗)となりました。(*和食業態の長崎卓袱浜勝を含む)

 出店したうちの1店舗については、5年ぶりにタイへ出店した「濵かつバンコクアーリー店」となります。バンコク中心部への出店によって、より多くのタイの方に「濵かつ」を知っていただき、気軽にとんかつや日本食を召し上がっていただく機会を増やすことを目指します。

 また、国内では総菜専門店2店舗目となる「濵かつ 岩田屋本店」が7月26日にオープンいたしました。とんかつやお弁当など豊富な種類を取りそろえたテイクアウト専門店となっており、店舗限定商品なども取り扱っております。幅広い層のお客さまから愛される店づくりを行なってまいります。

 以上の結果、当中間連結会計期間の既存店売上高前年比率は99.6%となり、売上高は39億96百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益は1億90百万円(前年同期比38.3%増)となりました。

 

(設備メンテナンス事業)

 設備メンテナンス事業は、当社グループ内における直営店舗及びフランチャイズ店舗の設備メンテナンスに係る工事受注や機器保全などが主な事業内容であり、当中間連結会計期間の売上高は、9億4百万円(前年同期比11.5%増)、営業利益97百万円(前年同期比32.4%増)となりました。

 

 

(2)財政状態

 資産、負債及び純資産の状況

 当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ9億8百万円増加し、296億35百万円となりました。

これは主に当中間連結会計期間末が土曜日だったことによる債権回収の後ろ倒しのため売掛金および未収入金が

7億11百万円増加したことによるものであります。

 負債は、前連結会計年度末に比べ6億79百万円増加し、165億45百万円となりました。これは主に長期借入金が

3億28百万円増加したことによるものであります。

 純資産は、前連結会計年度末に比べ2億29百万円増加し、130億89百万円となりました。これは主に利益剰余金が

1億96百万円増加したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ74百万円減少し、21億68百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動の結果得られた資金は、前中間連結会計期間に比べ1億22百万円増加し、10億77百万円となりました。

これは主に、税金等調整前中間純利益の増加によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果支出した資金は、前中間連結会計期間に比べ3億22百万円増加し、12億85百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出の増加によるものであります。
 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動の結果獲得した資金は1億43百万円(前年同中間期2億40百万円の使用)となりました。

これは主に、長期借入金の新規借入による50億円の収入、資本性劣後ローンの返済による30億円の支出及び長期借入金の返済による支出があったことによるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。

 

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、59百万円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。