第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間(2024年3月1日~2024年8月31日)におけるわが国経済は、不安定な国際情勢によるエネルギー価格の高騰や原材料価格の高止まり、物流価格の高騰等依然として先行き不透明な状況が継続しております。

ホームセンター業界におきましては、業態の垣根を越えた競争が激化している中、光熱費や生活必需品等の値上げにより、消費者の節約志向は高まっており、当社においても厳しい経営状況が続いております。

このような状況のもと、当社では「Save Money Good Life(節約による豊かな暮らし)」をスローガンに掲げ、地域に暮らすお客さまの豊かな暮らしのため、より良い商品とサービスの提供に努めてまいりました。

営業概況といたしましては、猛暑に対応する形で早期に仕掛けたエアコン、近年増加している地震や台風等への備えとして提案を強化した防災関連用品、当社が注力しているペット専門店Zoomore(ズーモア)を始めとしたペット関連用品が好調に推移し、前年から伸長いたしました。また既存店活性化や専門従業員の配置を通じて取り組みを強化しているリフォームについても好調に推移いたしました。一方、物価上昇による消費マインドの低下によって、客数が減少傾向となる中で、春先に気温の低い日が続いた影響により、DIYやガーデニング関連用品が低調に推移いたしました。また、7月から8月にかけて東北各地に被害を及ぼした豪雨や台風等の影響により、アウトドアや屋外作業用品が低調に推移いたしました。

サービス面におきましては、当社で購入した商品を宅配するだけでなく、DIYアドバイザーの資格をもつ従業員が補修・修繕・取付まで実施するSUN急便が、少子高齢化・過疎化により買い物に不便を感じるお客さまを中心に、継続してご好評をいただいております。

サステナビリティ経営の取り組みについては、当該期間において、女性が活躍する職場づくりに取り組む企業を認定する「えるぼし」の3段階目を取得いたしました。また、環境に配慮した店づくりの一環として、Zoomore八戸店において太陽光パネルによる発電を開始いたしました。その他、国の天然記念物である「蕪島(青森県八戸市)」周辺の清掃活動や地元高校の生徒と協同で取り組んでいる植花活動、イオングループ協同の「イオン ハートフルボランティア」への参画など、地域の環境美化に向けた取り組みも進めております。

 

①財政状態

当中間会計期間末の総資産は、前事業年度末に対して7億5百万円増加し358億99百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加3億32百万円、売掛金の増加4億46百万円によるものであります。

負債については、前事業年度末に対して8億45百万円増加し245億12百万円となりました。これは主に当中間会計年度末日が金融機関の休日となった影響による支払手形及び買掛金の増加20億51百万円、短期借入金の減少24億60百万円、1年以内返済予定の長期借入金の増加1億35百万円、未払法人税等の増加88百万円、流動負債その他(未払金、未払費用等)の増加4億74百万円、長期借入金の増加5億39百万円等によるものであります。

純資産については、前事業年度末に対して1億40百万円減少し113億86百万円となりました。これは主に中間純利益71百万円の計上と配当金の支払い2億15百万円等によるものであります。

 

②経営成績

当中間会計期間における当社の売上高は246億49百万円(前年同期比3億7百万円の減)、営業利益は1億39百万円(前年同期比4億21百万円の減)、経常利益は1億55百万円(前年同期比4億53百万円の減)、中間純利益は71百万円(前年同期比2億85百万円の減)となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前事業年度末残高に比較し3億32百万円増加し、7億60百万円となりました。

当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は28億7百万円(前年同期比36.7%増)となりました。これは主に税引前中間純利益1億53百万円、減価償却費5億18百万円、売上債権の増加4億46百万円、棚卸資産の増加49百万円、仕入債務の増加20億51百万円、未払消費税等の増加49百万円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は4億42百万円(前年同期比42.7%減)となりました。これは主に既存店の活性化、空調及び店舗安全対策設備等に伴う有形固定資産の取得による支出5億31百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により使用した資金は20億32百万円(前年同期比68.2%増)となりました。これは主に短期借入金の純減額24億60百万円、長期借入れによる収入19億円、長期借入金の返済による支出12億26百万円、配当金の支払いによる支出2億15百万円等によるものであります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。