第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期累計期間において新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、一部に足踏みが見られるものの緩やかに回復しており、個人消費の持ち直しとともに企業収益も総じて改善しています。世界経済においては、全体的には持ち直しているものの、各国の金融引き締めや急激な物価上昇および中国経済の先行き懸念に加え、中東地域をめぐる情勢等のリスクに注意が必要な状況です。

このような状況の下、当社は「健康」と「環境」をテーマに社会に貢献するべく、厳正な品質管理の実施や原材料・商品の安定調達を基本として、新製品の開発や生産効率の改善に努めてまいりました。

この結果、当第2四半期累計期間における売上高は、2,912,325千円と前年同期と比べ208,920千円6.7%減)の減収となり、営業利益は、115,315千円と前年同期と比べ110,094千円48.8%減)の減益経常利益は、110,087千円と前年同期と比べ97,824千円47.1%減)の減益四半期純利益は、93,234千円と前年同期と比べ56,056千円37.5%減)の減益となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① 医薬品事業

原薬等の自社製造品におきましては、既存主力品の販売が好調なことに加え当第2四半期に複数の新製品を立上げたことも寄与し、前年同期の売上を大きく上回りました。しかしながら、主力品の抗てんかん薬用原薬の一時的な需要増加が落ち着いたことを主因とした輸入原薬の大幅な売上減少を補うには至らず、事業全体として売上が減少しました。また、営業および開発への積極的な投資により販売費及び開発費が増加しました。

その結果、医薬品事業における売上高は、1,525,130千円と前年同期と比べ253,810千円14.3%減)の減収営業利益は198,488千円と前年同期と比べ85,473千円30.1%減)の減益となりました。

 

② 健康食品事業

一部のOEM主力品で受注量が減少している商品があるものの、新規案件の獲得により事業部全体として前年同期並みの売上を確保しました。また製造原価率については、当第2四半期からの工場稼働率向上により全体として改善傾向にあり、今後もこの傾向が維持されると見込んでいます。

その結果、健康食品事業における売上高は378,840千円と前年同期と比べ1,554千円0.4%増)の増収営業損失は27,920千円(前年同期は38,723千円の営業損失)となりました。

 

③ 化学品事業

主力のイオン交換樹脂の売上については、自社加工品の販売額が前年を下回ったものの、仕入販売品において新規を含む大口先への納品により売上が伸長したため、イオン交換樹脂全体として前年同期比で増加しました。また、当期末納期の大型案件の収益認識基準の適用分も含めて自社装置の売上が増加しました。その結果、事業全体の売上として前年同期を上回りました。自社加工品の全体的な原価率上昇と開発への積極的な投資及び拡販に向けた営業活動強化による開発費・販売費の増加を主因として利益率が低下しています。

その結果、化学品事業における売上高は1,008,354千円と前年同期と比べ43,334千円4.5%増)の増収営業損失は55,251千円と前年同期と比べ35,423千円(前年同期は19,828千円の営業損失)の減益となりました。

 

 

(2) 財政状態の状況

① 資産

当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べて133,580千円増加し、5,081,891千円となりました。これは主として、現金及び預金212,398千円増加投資有価証券86,138千円増加電子記録債権136,185千円減少したことによるものです。

 

② 負債

当第2四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べて71,229千円増加し、3,104,311千円となりました。これは主として、長期借入金が446,960千円増加1年内返済予定の長期借入金208,676千円増加、短期借入金が400,000千円減少買掛金144,995千円減少したことによるものです。

 

③ 純資産

当第2四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べて62,350千円増加し、1,977,580千円となりました。その結果、自己資本比率は、38.9%となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物の四半期末残高は1,065,004千円と、前事業年度末に比べて212,398千円の増加となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、143,152千円の収入(前年同期は58,498千円の支出)となりました。これは主に、税引前四半期純利益145,290千円、売上債権減少額205,409千円などによるキャッシュの増加、仕入債務の減少額155,900千円、その他資産の増加額43,743千円などによるキャッシュの減少によるものです。

投資活動によるキャッシュ・フローは、115,474千円の支出(前年同期は69,475千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出134,975千円、投資有価証券の取得による支出48,133千円、保険積立金の解約による収入68,305千円などによるものです。

財務活動によるキャッシュ・フローは、185,472千円の収入(前年同期は28,064千円の収入)となりました。これは主に、長期借入れによる収入800,000千円、短期借入金の減少による支出400,000千円、長期借入金の返済による支出144,364千円、配当金の支払による支出70,388千円などによるものです。

 

(4) 研究開発活動

当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は、16,049千円であります。

なお、当第2四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。