当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(経営成績の状況)
当社は、「中期経営計画2025」の初年度として、電動化対応の開発推進、デジタル技術と匠の技の融合によるモノづくり革新「未来Factory」の実証ライン構築、食糧課題対応としての昆虫食を含めた新規事業開拓、カーボンニュートラルへの取組みを含めたESG経営などに積極的にリソーセスの投入を進めております。
このような状況のなか、当第2四半期連結累計期間の売上高は19,120百万円と前年同四半期に比べ4,498百万円(30.8%)の増収、営業利益は187百万円と前年同四半期と比べ1,523百万円の増益、経常利益は356百万円と前年同四半期と比べ1,742百万円の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は180百万円と前年同四半期と比べ1,359百万円の増益となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「粉末冶金製品事業」を「自動車焼結事業」及び「鉄道焼結事業」の2区分へ変更しております。
①自動車焼結事業
当第2四半期の米国を中心とした半導体不足及び東南アジアからの部品供給停滞に伴う得意先での生産調整による売上減少と、米国子会社での要員不足による生産ロスがあったものの、総じて前年同四半期の新型コロナウイルス感染拡大による売上減少から大幅な回復となり、増収増益となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は17,275百万円と前年同四半期と比べ4,261百万円(32.7%)の増収となり、セグメント利益につきましては、775百万円と前年同四半期と比べ1,391百万円の増益となりました。
②鉄道焼結事業
新幹線用ブレーキライニング及び新幹線用すり板の搭載車両増加が売上に寄与しておりますが、前年度第2四半期以降の新型コロナウイルス感染拡大に伴う減便の影響により、売上減少となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は813百万円と前年同四半期と比べ156百万円(△16.1%)の減収となり、セグメント利益につきましては、27百万円と前年同四半期と比べ53百万円(△66.0%)の減益となりました。
③油圧機器製品事業
国内理美容チェア用製品やデンタルチェア用製品における、新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要低迷からの回復に加え、海上輸送遅延を背景とした得意先の資材先行調達により、売上増となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,026百万円と前年同四半期と比べ394百万円(62.4%)の増収となり、セグメント利益につきましては、294百万円と前年同四半期と比べ179百万円(156.1%)の増益となりました。また、新型コロナウイルス感染拡大前の2020年3月期第2四半期連結累計期間との比較では、売上高は46百万円(4.7%)の増収、セグメント利益は14百万円(5.3%)の増益となりました。
(財政状態の状況)
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、受取手形及び売掛金の減少(前連結会計年度末比1,062百万円減)、原材料及び貯蔵品の増加(前連結会計年度末比307百万円増)等により、19,611百万円(前連結会計年度末比754百万円減)となりました。固定資産につきましては、デジタル技術を活用した生産工程の変革や新規事業、国内・中国・米国などの新規品対応用設備投資はあるものの減価償却が進み、有形固定資産は減少(前連結会計年度末比532百万円減)、株価回復に伴う評価額の上昇による投資有価証券の増加(前連結会計年度末比120百万円増)等により、28,901百万円(前連結会計年度末比424百万円減)となりました。
以上により、資産合計は48,512百万円(前連結会計年度末比1,178百万円減)となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債につきましては、電子記録債務の増加(前連結会計年度末比159百万円増)、短期借入金の増加(前連結会計年度末比143百万円増)、営業外電子記録債務の減少(前連結会計年度末比228百万円減)、1年内返済予定の長期借入金の減少(前連結会計年度末比230百万円減)等により、19,969百万円(前連結会計年度末比190百万円減)となりました。固定負債につきましては、長期借入金の減少(前連結会計年度末比923百万円減)等により、8,968百万円(前連結会計年度末比1,026百万円減)となりました。
この結果、負債合計は28,937百万円(前連結会計年度末比1,217百万円減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は5,746百万円と前年同四半期と比べて1,446百万円(33.6%)の増加となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が税金等調整前四半期純損失に対し、税金等調整前四半期純利益となり、また、法人税等の還付等により、2,711百万円と前年同四半期と比べ2,469百万円(1,020.9%)の増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出の減少等により、△1,750百万円と前年同四半期に比べ828百万円(32.1%)の増加となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、新規の短期借入金及び長期借入金の減少等により、△1,025百万円と前年同四半期と比べ3,367百万円の減少となりました。
(3)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は191,709千円であります。
(4)生産、受注及び販売の実績
当社グループの当第2四半期連結累計期間における販売実績は、「(1)財政状態及び経営成績の状況 (経営成績の状況)」に記載の通り、新型コロナウイルス感染拡大の影響による減少からの回復により、著しく増加しております。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。