当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(経営成績の状況)
当社グループにおきましては、「中期経営計画2025」の初年度として、電動化対応や新規事業分野、デジタル技術と匠の技の融合によるモノづくり革新「未来Factory」などを中心として、積極的にリソーセスの投入を進めております。
このような状況のなか、当第1四半期連結累計期間の売上高は9,824百万円と前年同四半期に比べ4,077百万円(71.0%)の増収、営業利益は241百万円と前年同四半期と比べ1,958百万円の増益、経常利益は486百万円と前年同四半期と比べ2,086百万円の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は382百万円と前年同四半期と比べ1,655百万円の増益となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
なお、当第1四半期より、「粉末冶金製品事業」を「自動車焼結事業」及び「鉄道焼結事業」の2区分へ変更しております。
①自動車焼結事業
米国子会社における要員不足による生産ロス、また半導体不足に伴う得意先での生産調整等による売上への影響もあったものの、総じて前年同四半期の新型コロナウイルス感染拡大による売上減少から大幅な回復となり、増収増益となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は8,895百万円と前年同四半期と比べ4,068百万円(84.3%)の増収となり、セグメント利益につきましては、525百万円と前年同四半期と比べ1,885百万円の増益となりました。
②鉄道焼結事業
新幹線用ブレーキライニング及び新幹線用すり板の搭載車両増加が売上に寄与しておりますが、前年度第2四半期以降の新型コロナウイルス感染拡大に伴う減便の影響により、売上減少となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は431百万円と前年同四半期と比べ129百万円(23.1%)の減収となり、セグメント利益につきましては、44百万円と前年同四半期と比べ4百万円(8.7%)の減益となりました。
③油圧機器製品事業
国内理美容チェア用製品や国内・北米・アジア向けデンタルチェア用製品における、新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要低迷からの回復により、売上増となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は495百万円と前年同四半期と比べ139百万円(39.2%)の増収となり、セグメント利益につきましては、142百万円と前年同四半期と比べ74百万円(110.2%)の増益となりました。また、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度第1四半期連結累計期間との比較では、売上高は34百万円(7.4%)の増収、セグメント利益は14百万円(11.1%)の増益となりました。
(財政状態の状況)
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、現金及び預金の増加(前連結会計年度末比178百万円増)、受取手形及び売掛金の減少(前連結会計年度末比211百万円減)、電子記録債権の増加(前連結会計年度末比112百万円増)等により、20,488百万円(前連結会計年度末比122百万円増)となりました。固定資産につきましては、デジタル技術を活用した生産工程の変革や新規事業、国内・中国・米国などの新規品対応用設備投資はあるものの減価償却が進み、有形固定資産は減少(前連結会計年度末比420百万円減)、株価回復に伴う評価額の上昇による投資有価証券の増加(前連結会計年度末比187百万円増)等により、29,049百万円(前連結会計年度末比276百万円減)となりました。
以上により、資産合計は49,537百万円(前連結会計年度末比153百万円減)となりました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債につきましては、賞与引当金の増加(前連結会計年度末比498百万円増)、支払手形及び買掛金の増加(前連結会計年度末比123百万円増)、営業外電子記録債務の減少(前連結会計年度末比251百万円減)、1年内返済予定の長期借入金の減少(前連結会計年度末比204百万円減)等により、20,353百万円(前連結会計年度末比193百万円増)となりました。固定負債につきましては、長期借入金の減少(前連結会計年度末比612百万円減)等により、9,298百万円(前連結会計年度末比696百万円減)となりました。
この結果、負債合計は29,651百万円(前連結会計年度末比503百万円減)となりました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ利益剰余金が338百万円増加、その他の包括利益累計額は46百万円増加した結果、非支配株主持分を除くと17,467百万円(自己資本比率35.3%)となりました。
(2)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は101百万円であります。
(3)生産、受注及び販売の実績
当社グループの当第1四半期連結累計期間における販売実績は、「(1)財政状態及び経営成績の状況 (経営成績の状況)」に記載の通り、新型コロナウイルス感染拡大の影響による減少からの回復により、著しく増加しております。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。