第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和により、企業活動及び個人消費行動は徐々に活発に推移しております。一方で、各国の金融引き締めによる景気下振れリスクや円安に起因する物価上昇により、依然として不透明な状況が続いております。

 当社グループのITソリューション事業及びビジネスプロダクト事業が属するITサービス市場においては、生産性向上や業務効率化、新しい働き方を目的としたDX推進によるIT投資需要は堅調なものの、ノーコード・ローコード等の開発手法の普及などに伴い、ユーザー企業の業務内製化が進むなど、求められるサービスの内容に変化が見受けられます。ゲームコンテンツ事業が属するゲーム市場は、大型IP(Intellectual Property)や画像・音楽等の高品質化に伴い開発コストが増加傾向にあります。

 このような状況のもと、ITソリューション事業においては、受託開発につながるコンサルティングフェーズについてMicrosoft Azure OpenAI Serviceなど新たなテクノロジーを活用しながらの営業強化やノーコード・ローコード分野、Microsoft製品の利活用の提案活動に注力してまいりました。加えて、グループ内でのリソース教育の実施、ツール活用セミナー等の広報活動を推進し、案件獲得に向けた各種施策を実行しております。ビジネスプロダクト事業においては、マニュアルトータルソリューションの推進をキーワードに製品の導入から実際の作成支援までを一貫して行うなどのサービス強化を推進し、戦略的パートナーシップ契約など営業領域の拡大のための活動を推進いたしました。ゲームコンテンツ事業においては、オンラインゲームタイトルの運営強化に加えゲームプラットフォーマーに対する運営人材支援やNintendo Switchにおけるタイトル開発業務等の獲得を行いつつ、前連結会計年度に連結グループ入りした株式会社テンダゲームスとの統合効果創出に注力いたしました。

以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は2,194百万円(前年同四半期比10.1%増)、営業利益は242百万円(前年同四半期比32.3%増)、経常利益は242百万円(前年同四半期比47.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は170百万円(前年同四半期比97.1%増)となりました。

 

セグメントの経営成績は次のとおりであります。

 

(ITソリューション事業)

ITソリューション事業においては、企業のDX化等に向けた投資意欲は依然として堅調であり、大規模案件の受注件数は伸び悩んだものの、前連結会計年度に連結グループ入りした連結子会社の増収分が寄与しました。

以上の結果、売上高は1,713百万円(前年同四半期比9.6%増)、セグメント利益は425百万円(前年同四半期比11.0%増)となりました。

 

(ビジネスプロダクト事業)

 ビジネスプロダクト事業においては、マニュアル作成代行等の新規サービスの受注拡大に努めました。具体的には、『プロダクト(デジタルプラットフォーム)+動画マニュアル作成』を提供し、お客様のDX課題にワンストップでの対応を進めております。製品機能におきましても、生成AIを活用したマニュアル診断機能を追加するなどの機能強化を行い、これにより診断事例の蓄積などが可能となりました。

 以上の結果、売上高は263百万円(前年同四半期比8.4%減)、セグメント利益は53百万円(前年同四半期比44.4%減)となりました。

 

(ゲームコンテンツ事業)

ゲームコンテンツ事業においては、前連結会計年度に連結グループ入りした連結子会社の増収分が寄与した結果、売上高は217百万円(前年同四半期比52.5%増)、セグメント利益は36百万円(前年同四半期比1,716.4%増)となりました。

 

財政状態については、次のとおりであります。

① 資産の部

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ222百万円増加し、3,444百万円となりました。

(流動資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べ239百万円増加し、2,963百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加が172百万円あったこと、受取手形、売掛金及び契約資産の増加が39百万円あったこと、その他の増加が29百万円あったこと等によります。

(固定資産)

固定資産は、前連結会計年度末に比べ16百万円減少し、481百万円となりました。これは有形固定資産の減少が2百万円あったこと、ソフトウエアの増加が8百万円あったこと、のれんの減少が17百万円あったこと、投資その他の資産の減少が6百万円あったことによります。

 

② 負債の部

当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ122百万円増加し、1,055百万円となりました。

(流動負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べ191百万円増加し、941百万円となりました。これは主に1年内返済予定の長期借入金の減少が14百万円あったこと、短期借入金の増加が150百万円あったこと、前受収益の増加が53百万円あったこと、その他の増加が29百万円あったこと等によります。

(固定負債)

固定負債は、前連結会計年度末に比べ68百万円減少し、113百万円となりました。これは主に長期借入金の減少が68百万円あったこと等によります。

 

③ 純資産の部

当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ99百万円増加し、2,389百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益を170百万円計上したこと、剰余金の配当を86百万円行ったこと等によります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べて172百万円増加し、2,268百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果獲得した資金は、209百万円となりました。前第2四半期連結累計期間は24百万円の使用であります。資金の増加の主な要因は、税金等調整前四半期純利益が242百万円、前受収益の増加額が53百万円となっており、資金の減少の主な要因は、法人税等の支払額が80百万円となっております。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ69百万円減少し、32百万円となりました。資金の減少の主な要因は、無形固定資産の取得による支出31百万円となっております。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ120百万円減少し、6百万円となりました。資金の増加の要因は、短期借入金の純増加額が150百万円、株式の発行による収入が13百万円、資金の減少の主な要因は長期借入金の返済による支出が82百万円、配当金の支払額が86百万円となっております。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の総額は、2百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当社は、2023年11月10日開催の取締役会において、株式会社X-VERSE PLUSの株式を取得し、子会社化することについて決議し、同日付で株式譲渡契約を締結しました。

 また、2023年11月22日開催の取締役会において、リーサコンサルティング株式会社の株式を取得し、子会社化することについて決議し、同日付で株式譲渡契約を締結しました。

 

詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。