第4【経理の状況】

1.四半期連結財務諸表の作成方法について

 当社の四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(2007年内閣府令第64号)に基づいて作成しております。

 

2.監査証明について

 当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第3四半期連結会計期間(2023年9月1日から2023年11月30日まで)及び第3四半期連結累計期間(2023年3月1日から2023年11月30日まで)に係る四半期連結財務諸表について、監査法人アリアによる四半期レビューを受けております。

 

1【四半期連結財務諸表】

(1)【四半期連結貸借対照表】

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2023年2月28日)

当第3四半期連結会計期間

(2023年11月30日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

2,181

1,196

売掛金

1,196

1,339

商品及び製品

※1 5,728

※1 5,821

仕掛品

0

1

原材料及び貯蔵品

84

83

前払費用

130

172

未収入金

91

68

その他

152

125

流動資産合計

9,566

8,809

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

土地

※1 2,949

※1 2,949

その他

※1 1,487

※1 1,648

有形固定資産合計

4,436

4,598

無形固定資産

 

 

その他

353

359

無形固定資産合計

353

359

投資その他の資産

 

 

差入保証金

1,698

1,695

その他

298

371

投資その他の資産合計

1,997

2,067

固定資産合計

6,787

7,025

資産合計

16,354

15,835

負債の部

 

 

流動負債

 

 

支払手形及び買掛金

※1 796

※1 1,096

短期借入金

※1 2,754

※1 3,001

1年内返済予定の長期借入金

※1 9,924

※1 7,524

未払法人税等

208

9

契約負債

120

87

賞与引当金

213

92

その他

1,574

1,314

流動負債合計

15,592

13,125

固定負債

 

 

ポイント引当金

34

23

長期借入金

1,300

その他

248

262

固定負債合計

282

1,586

負債合計

15,874

14,712

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2023年2月28日)

当第3四半期連結会計期間

(2023年11月30日)

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

2,132

100

資本剰余金

7,921

利益剰余金

9,743

820

自己株式

0

0

株主資本合計

309

920

その他の包括利益累計額

 

 

その他有価証券評価差額金

0

0

為替換算調整勘定

212

288

その他の包括利益累計額合計

211

289

非支配株主持分

381

491

純資産合計

479

1,122

負債純資産合計

16,354

15,835

 

(2)【四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書】

【四半期連結損益計算書】
【第3四半期連結累計期間】

 

 

(単位:百万円)

 

 前第3四半期連結累計期間

(自 2022年3月1日

 至 2022年11月30日)

 当第3四半期連結累計期間

(自 2023年3月1日

 至 2023年11月30日)

売上高

18,260

16,645

売上原価

8,463

7,545

売上総利益

9,797

9,100

販売費及び一般管理費

11,258

10,011

営業損失(△)

1,461

910

営業外収益

 

 

受取利息

7

14

受取配当金

0

0

為替差益

248

125

不動産賃貸料

92

71

補助金収入

※1 40

※1 3

受取保険金

0

39

その他

26

12

営業外収益合計

415

265

営業外費用

 

 

支払利息

108

101

不動産賃貸費用

29

20

株式交付費

214

その他

18

47

営業外費用合計

157

384

経常損失(△)

1,202

1,029

特別利益

 

 

固定資産売却益

0

0

投資有価証券売却益

0

関係会社清算益

41

特別利益合計

0

42

特別損失

 

 

固定資産除却損

4

13

固定資産売却損

1

減損損失

231

特別損失合計

5

245

税金等調整前四半期純損失(△)

1,207

1,231

法人税、住民税及び事業税

141

17

法人税等調整額

29

129

法人税等合計

111

112

四半期純損失(△)

1,319

1,119

非支配株主に帰属する四半期純利益

54

69

親会社株主に帰属する四半期純損失(△)

1,374

1,189

 

【四半期連結包括利益計算書】
【第3四半期連結累計期間】

 

 

(単位:百万円)

 

 前第3四半期連結累計期間

(自 2022年3月1日

 至 2022年11月30日)

 当第3四半期連結累計期間

(自 2023年3月1日

 至 2023年11月30日)

四半期純損失(△)

1,319

1,119

その他の包括利益

 

 

その他有価証券評価差額金

0

0

為替換算調整勘定

195

36

その他の包括利益合計

195

37

四半期包括利益

1,515

1,156

(内訳)

 

 

親会社株主に係る四半期包括利益

1,598

1,266

非支配株主に係る四半期包括利益

83

110

 

【注記事項】

(継続企業の前提に関する事項)

 当社グループは、前連結会計年度において、当社グループの流動比率(=流動資産/流動負債)が61%となったことに加え、前連結会計年度に営業損失17億17百万円、経常損失15億48百万円、親会社株主に帰属する当期純損失19億96百万円を計上したことにより、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を4期連続で計上するなどの状況となりました。また、当第3四半期連結累計期間においても同様の状況が継続しております。これらのように当社グループには、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在しております。

 このような事象又は状況を解消するために、当社グループでは2022年下期以降、「Reborn計画」における全方位的な構造改革の下で収益構造の改善及び資本の増強を喫緊の経営課題と捉えて取り組んでおります。

 まず収益構造の改善におきましては、店舗別の収益構造から強化店舗、撤退店舗を区分けし、経営資源の効率的な投下に向けて構造的体質改善を行います。さらに既存ブランド事業の進化形態として多様なニーズに対応した新業態事業モデルであるReborn計画店舗の出店を拡大しております。サマンサタバサ事業においては、ブランド&デザインの一元管理を行うことによる、販売面での世代別マーケティングの強化に加えて、本革製品の構成比を高め、戦略的連携パートナー企業との協業を加速するなど、高品質商品を新たに開発してまいります。また、品質向上への取組とともに製造原価低減のために、点在していた中国の製造拠点をブランド別の2拠点に集約し、専用化ラインの契約と生産開始を行うとともに、ASEAN地域での生産拠点化にも取り組む一方、本革製品の構成比の向上に対応するため子会社工場を中心に国内での生産力の向上に努めてまいります。

 フィットハウス事業におきましては、これまでの郊外ロードサイド単店舗型の事業構造から、モール展開型の新たなReborn計画店舗業態を開発し、今下期よりテスト店舗をオープンの上、新たな業態店舗の成功に向けて具体的な施策を講じながら精度を高めてまいります。

 また物流面においてはロジスティクス改革を進めており、従来関東エリアの5拠点に点在しておりました物流倉庫を、新物流センター(名称:「サマンサタバサグループロジテックセンター」)に移転統合することで、倉庫スペースの効率化や、店頭とセンターとの間のいわゆる「店着物流」の効率化を目途に新たな物流スキームの構築を図るなど、在庫効率の改善と物流経費の効率化を図り、対売上高物流費率の低減に努めてまいります。加えて新たなるパートナー企業との新市場の販売提携も進めていき、業績を改善してまいります。

 一方で、当社の資産効率の向上と手元資金の確保を目途として、当社保有の有形固定資産の売却に関しまして、今後も適時に進めてまいります。

 これら事業構造改革を着実に実行するために、2022年9月より、社長直轄組織として経営企画室・IT戦略室を設置しバックオフィス機能の強化、各本部の責任者に執行役員を配置することにより、業務推進の責任体制、更には組織・人事改革を推し進めております。

 全社員が高いモチベーションを維持し、日々の業務に取り組める就労環境の改善整備を進めるとともに、行動指針である「3つの一手間かけた思いやり」を実行実現することで、お一人お一人のお客様をお迎えする環境をつくっております。

 また、財務面におきましては、2023年5月30日開催の当社定時株主総会にて株主の皆様からのご承認を受けまして、株式会社コナカ(当社親会社)を引受先とする18億円のA種種類株式の発行と減資等の実施、並びに有形固定資産の譲渡の実施により、資本増強と資本構成の最適化を図り、「Reborn計画」の確実な実行のための資金調達を行っております。

 さらに、ご支援頂いております取引金融機関や親会社に対しましては、既存の借入金の返済期限の延長など、引き続きご支援を頂くことにより、さらなる財務体質の改善に取り組んでまいります。

 しかしながら、これらの対応策は実施途上であり、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。

 なお、四半期連結財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を四半期連結財務諸表に反映しておりません。

 

 

(連結の範囲又は持分法適用の範囲の変更)

 第2四半期連結会計期間において、株式会社サマンサタバサリゾートの清算が結了したため、連結の範囲から除外しております。

 第2四半期連結会計期間において、非連結子会社である株式会社エフブランドについて清算が結了しております。

 

 

 

 

(追加情報)

(財務制限条項)

 短期借入金のうち15億85百万円、1年内返済予定の長期借入金のうち75億24百万円(2020年10月27日付シンジケートローン契約)には下記の財務制限条項が付されております。

①2022年2月期末日及びそれ以降の各事業年度末日において、連結及び単体の貸借対照表に記載される純資産金額を、2021年2月期末日における連結及び単体の貸借対照表に記載される純資産金額の75%に相当する金額、又は直近の事業年度末日における連結及び単体の貸借対照表に記載される純資産金額の75%に相当する金額のうち、いずれか高いほうの金額以上に維持すること。

②2021年2月期末日及びそれ以降の各事業年度末日における連結及び単体の損益計算書に記載される経常損益を2期連続して損失としないこと。

③株式会社コナカの連結子会社であることを維持すること。

④全貸付人及びエージェントの事前承諾なく、株式会社コナカを債権者とする2020年10月15日付の8億円の借入金の弁済を行わないこと。

 

 なお、当第3四半期連結会計期間末において、当社は上記の財務制限条項に抵触しておりますが、主要取引先銀行と綿密な関係を維持し、定期的に建設的な協議を持続していることから、今後も主要取引銀行より継続的な支援が得られるものと考えます。

 

 また、当第3四半期連結会計期間において、上記のシンジケートローン第五変更契約を締結しており、下記の⑤⑥の財務制限条項が追加されております。

⑤2023年11月末日時点及びそれ以降の毎月末日時点における連結貸借対照表に記載される現金及び預金の合計金額を、3億円以上に維持すること。

⑥2023年11月及びそれ以降の毎月末日における単月の連結の営業損益の実績が貸付人に提出した計画を下回らないこと。

 

 

(四半期連結貸借対照表関係)

   ※1 担保資産及び担保付債務

   担保に供している資産は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(2023年2月28日)

当第3四半期会計期間

(2023年11月30日)

商品及び製品

4,989百万円

5,063百万円

建物

907百万円

859百万円

土地

2,949百万円

2,949百万円

8,847百万円

8,871百万円

 

   担保付債務は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(2023年2月28日)

当第3四半期会計期間

(2023年11月30日)

仕入債務

1百万円

0百万円

短期借入金

1,635百万円

1,585百万円

1年内返済予定の長期借入金

7,824百万円

7,524百万円

9,460百万円

9,109百万円

 

 

 

 

(四半期連結損益計算書関係)

※1 補助金収入

新型コロナウイルス感染症に係る雇用調整助成金等を補助金収入として営業外収益に計上しております。

 

 

 

 

(四半期連結キャッシュ・フロー計算書関係)

 当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。なお、第3四半期連結累計期間に係る減価償却費(無形固定資産に係る償却費を含む。)は、次のとおりであります。

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年3月1日

至 2022年11月30日)

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年3月1日

至 2023年11月30日)

減価償却費

395百万円

251百万円

 

(株主資本等関係)

前第3四半期連結累計期間(自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)

1.配当金支払額

 該当事項はありません。

 

2.基準日が当第3四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当第3四半期連結会計期間の末日後となるもの

 該当事項はありません。

 

3.株主資本の著しい変動

 該当事項はありません。

 

当第3四半期連結累計期間(自 2023年3月1日 至 2023年11月30日)

1.配当金支払額

 該当事項はありません。

 

2.基準日が当第3四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当第3四半期連結会計期間の末日後となるもの

 該当事項はありません。

 

3.株主資本の著しい変動

 当社は、2023年5月30日開催の第29回定時株主総会での承認を受け、A種種類株式の発行、資本金及び資本準備金の額の減少並びに剰余金の処分を行っております。2023年5月31日に株式会社コナカからのA種種類株式の払込みを受け、資本金及び資本準備金がそれぞれ9億円増加し、また、資本金及び資本準備金の額の減少並びに剰余金の処分の結果、資本金が1億円、利益剰余金が20億10百万円となりました。さらに当第3四半期連結累計期間において、親会社株主に帰属する四半期純損失11億89百万円を計上した結果、当第3四半期連結会計期間末の利益剰余金は、8億20百万円となっております。

 

 

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

前第3四半期連結累計期間(自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)

 当社グループは、「ファッションブランドビジネス」の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

当第3四半期連結累計期間(自 2023年3月1日 至 2023年11月30日)

 当社グループは、「ファッションブランドビジネス」の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

 

(収益認識関係)

 顧客との契約から生じる収益を分解した情報は、以下のとおりであります。

 

(単位:百万円)

 

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年3月1日

   至 2022年11月30日)

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年3月1日

   至 2023年11月30日)

バッグ

10,834

9,920

ジュエリー

1,640

1,198

アパレル

4,089

3,790

その他

1,695

1,735

顧客との契約から生じる収益

18,260

16,645

その他の収益

 -

 -

外部顧客への売上高

18,260

16,645

 

 

 

 

 

 

(1株当たり情報)

 1株当たり四半期純損失金額及び算定上の基礎は、以下のとおりであります。

項目

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年3月1日

至 2022年11月30日)

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年3月1日

至 2023年11月30日)

1株当たり四半期純損失金額(△)

△20円87銭

△18円06銭

(算定上の基礎)

 

 

親会社株主に帰属する四半期純損失金額(△)

(百万円)

△1,374

△1,189

普通株主に帰属しない金額(百万円)

普通株式に係る親会社株主に帰属する四半期純損失金額(△)(百万円)

△1,374

△1,189

普通株式の期中平均株式数(株)

65,851,203

65,851,178

(注) 潜在株式調整後1株当たり四半期純利益金額については、1株当たり四半期純損失金額であり、また、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

 

(重要な後発事象)

(固定資産の譲渡)

当社は、2023年12月12日開催の取締役会において、同日付で当社所有の固定資産(土地及び建物)を譲渡することを決議いたしました。

(1)譲渡の理由

経営資源の有効活用のため、当社所有の固定資産を譲渡するものであります。

(2)譲渡資産の内容

所在地

静岡県沼津市沢田

資産の概要

土地(宅地)、建物(鉄骨造合金メッキ鋼板葺3階建て)

譲渡価額

(譲渡先の意向により開示を控えさせていただきます)

帳簿価額

(譲渡先の意向により開示を控えさせていただきます)

譲渡益

82百万円

決済方法

銀行振込

(3)相手先の概要

譲渡先は、国内法人ではありますが、譲渡先の意向により開示を控えさせていただきます。

その他、当社と譲渡先の間には資本関係、人的関係、取引関係及び関連当事者として特記すべき事項はありません。

(4)譲渡日程

取締役会決議日

2023年12月12日

契約締結日

2023年12月15日

物件引渡期日(予定)

2024年2月21日

 

(賞与の不支給)

 当社は、2023年12月12日開催の取締役会において、2023年12月に支給する予定であった従業員に対する賞与を支給しないことを決議いたしました。これに伴い、当第3四半期累計期間に計上した当該の賞与引当金245百万円を、当第3四半期連結会計期間において取崩しております。

 

(資金の借入)

 当社は、2023年12月14日の取締役会において、資金の借入を行うことを決議いたしました。

(1)借入の理由

運転資金確保のため、借入を実行するものであります。

(2)本件借入の概要

借入条件①

借入先

株式会社コナカ

借入金額

200百万円

返済方法

期限一括

借入実施日

2023年12月14日

返済期限

2024年2月20日

借入金利

変動金利(短期プライムレート)

担保の有無

借入条件②

借入先

株式会社コナカ

借入金額

400百万円

返済方法

期限一括

借入実施日

2023年12月14日

返済期限

2024年6月27日

借入金利

変動金利(短期プライムレート)

担保の有無

 

 

2【その他】

 該当事項はありません。