第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

   文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当中間会計期間におけるわが国経済は、本格的に人流が回復したことに加えて、雇用や所得環境の改善が見られたことから緩やかに経済活動は回復基調となりました。しかしながら、物価上昇や不安定な為替の変動等により、景気の先行きは依然不透明な状況となりました。

 食品業界ならびに当社の主力分野であるチーズ業界におきましては、物価上昇等の影響から消費者の節約志向が高まる状況となりました。

 このような市場環境のもと、当社といたしましては、チーズ製品の価格改定後の需要喚起の対策に取り組んできました。さらに、原材料の安定調達に尽力するとともに、経費の削減、販売の促進および生産能力の増強と生産効率の向上を目指し、全生産ラインの安定稼働に引き続き努めました。

 これらの結果、当中間会計期間の財政状態及び経営成績は、以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

(資産)

 当中間会計期間末の資産は、売掛金が902百万円、有形固定資産が770百万円減少した一方で、現金及び預金が720百万円、投資有価証券が456百万円、原材料が299百万円増加したこと等により、前事業年度末と比較し88百万円増加し、51,074百万円となりました。

(負債)

 当中間会計期間末の負債は、短期借入金が1,000百万円増加した一方で、長期借入金が1,500百万円減少したこと等により、前事業年度末と比較し597百万円減少し、20,291百万円となりました。

(純資産)

 当中間会計期間末の純資産は、前事業年度末と比較し685百万円増加し、30,782百万円となりました。なお、自己資本比率は前事業年度末の59.0%から60.3%となりました。

b.経営成績

 当中間会計期間の売上高につきましては、主に2023年5月末日でチョコレート製品の販売が終了したことから21,349百万円(前年同期比97.3%)となりました。利益面につきましては、為替の変動による影響を受けたものの、主に前事業年度のチーズ製品の価格改定効果等により、営業利益は1,123百万円(前年同期は営業損失198百万円)、経常利益は1,233百万円(前年同期は経常損失139百万円)となりました。中間純利益は、903百万円(前年同期は中間純損失147百万円)となりました。売上高の内訳はチーズ部門が20,896百万円(前年同期比102.1%)、ナッツ部門が303百万円(前年同期比105.0%)、その他部門149百万円(前年同期比145.0%)となっております。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間末の現金及び現金同等物の残高は6,267百万円(前事業年度末は5,662百万円)となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは1,787百万円の収入(前年同期は2,037百万円の収入)となりました。主な要因は税引前中間純利益および減価償却費の計上であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは189百万円の支出(前年同期は717百万円の支出)となりました。主な要因は有形固定資産の取得による支出であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは992百万円の支出(前年同期は895百万円の支出)となりました。主な要因は長期借入金の返済による支出によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当中間会計期間において、当社の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間会計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当中間会計期間の研究開発費の総額は172百万円であります。

 なお、当中間会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

1)資金需要

 設備投資、運転資金及び利息の支払い並びに配当金の支払いに資金を充当しております。

2)資金の源泉

 事業活動に必要な運転資金及び設備資金につきましては、自己資金による充当のほか、銀行借入による調達も行っております。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 

(1)経営上の重要な契約

相手方の名称

国名

契約締結日

契約内容

契約期間

三菱商事(株)

日本

2024年3月7日

関連会社の借入に対する債務保証

保証委託契約の終了日

三菱商事(株)

日本

2024年3月7日

関連会社の売買に対する債務保証

保証委託契約の終了日

(注)1.契約内容の債務保証は、三菱商事(株)による借入債務保証65,780百万インドネシアルピア、売買債務保証

4,915百万インドネシアルピアのうち当社持分(49%)ついて再保証したものであります。

2.契約期間の保証委託契約とは、2024年3月7日付で三菱商事(株)とPT EMINA CHEESE INDONESIAとの間で締結

したものであります。

 

(2) 株式会社ミツヤグループ本社の株式取得

 当社は、2024年6月27日開催の取締役会において、株式会社ミツヤグループ本社株式の49%を取得する株式譲渡契約締結について決議し、同日付で株式譲渡契約を締結しております。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 中間財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。