当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
当社は1997年の創業以来、「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」という企業理念のもと、インターネット求人情報サイトの提供を通じ、顧客企業の人材採用とその活用を支援するとともに、求職者一人ひとりが生き生きと働くことができる環境の構築に貢献すべく事業に取り組んでおります。
2020年2月期より、「Labor force solution company」というビジョンのもと、人材サービスとDXサービスの提供を通じて、労働市場における諸課題を解決し、誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指しています。
当第3四半期連結累計期間におきましては、人材サービス事業の堅調な伸びとDX事業の高い成長により、売上高は402億55百万円(前年同期比9.6%増)となりました。
費用は、営業力のさらなる強化のため、2023年新卒社員の採用をはじめとする人材投資などを実施いたしました。その結果、当第3四半期連結累計期間の営業利益は98億18百万円(前年同期比3.4%増)、経常利益は97億9百万円(前年同期比4.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は68億30百万円(前年同期比9.2%増)となりました。
セグメント別の概況は、次のとおりであります。
第1四半期連結会計期間より、当社における売上管理区分をサービスの種類に応じた区分に見直したことに伴い、「顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に関して、「バイトル、バイトルNEXT、バイトルPRO、はたらこねっと、DX、その他」から「メディア(求人広告)サービス、エージェント(人材紹介)サービス、DXサービス、その他サービス」へと表示方法を変更しております。
なお、当該変更による報告セグメントの変更はありません。
人材サービス事業は、メディア(求人広告)サービスとして、アルバイト・パートの求人情報サイト「バイトル」、正社員・契約社員の求人情報サイト「バイトルNEXT」、総合求人情報サイト「はたらこねっと」、専門職の総合求人サイト「バイトルPRO」を運営しております。また、エージェント(人材紹介)サービスとして、医療専門職向け人材紹介サービス「ナースではたらこ」、介護職向け人材紹介サービス「介護ではたらこ」を運営しております。これらのサービスにおいては、当社の強みである営業力、サービス開発力、プロモーション力を活かし、ユーザー及び顧客基盤を拡大することを目指しております。
当第3四半期連結累計期間は、人材サービス事業の売上高は堅調に推移しました。その結果、売上高は358億66百万円(前年同期比7.9%増)、セグメント利益は126億38百万円(前年同期比6.4%増)となりました。
DX事業は、2019年9月から、中堅・中小企業に特化した商品設計により導入が容易でシンプルな機能、かつ中堅・中小企業向け価格設定であるSaaS型のDX商品「コボット」シリーズの提供を通じ、中堅・中小企業のDX化を支援しております。
当第3四半期連結累計期間は、応募者との面談スケジュールの自動調整等を行う「面接コボット」や派遣会社の営業先リスト自動作成等の営業支援を行う「HRコボット」のほか、職場紹介動画をはじめとするバイトルの独自機能を活かして企業の採用ページを作成する「採用ページコボット」を中心とする各商品の売上が伸長いたしました。その結果、売上高は43億89百万円(前年同期比25.8%増)、セグメント利益は20億68百万円(前年同期比30.4%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末と比較して9億99百万円減少し、491億68百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少38億18百万円、その他流動資産の増加10億84百万円、無形固定資産の増加6億84百万円、投資その他の資産の増加7億41百万円によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末と比較して11億96百万円減少し、107億28百万円となりました。主な要因は、未払法人税等の減少15億15百万円、賞与引当金の減少2億38百万円、その他流動負債の増加2億19百万円によるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して1億97百万円増加し、384億40百万円となりました。主な要因は、ESOP信託延長・譲渡制限付株式の追加付与等に伴う自己株式処分差益による資本剰余金の増加22億96百万円、利益剰余金の増加23億52百万円、市場買付やESOP信託延長等による自己株式の増加42億34百万円によるものであります。
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、151億55百万円となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は62億26百万円(前年同期比28億87百万円の減少)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益96億37百万円、減価償却費22億88百万円等が、その他の資産の増加額18億70百万円、法人税等の支払額46億98百万円等を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は59億65百万円(前年同期比29億5百万円の増加)となりました。これは主に定期預金の預入による支出50億円、無形固定資産の取得による支出27億48百万円等が、定期預金の払戻による収入20億円等を上回ったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は70億61百万円(前年同期比33億79百万円の増加)となりました。これは主に自己株式の取得による支出55億9百万円、配当金の支払額44億51百万円等が、ESOP信託を主とした自己株式の売却による収入26億70百万円等を上回ったことによるものであります。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、重要な点において変更を行っておりません。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は26百万円であります。
当第3四半期連結累計期間において、新卒採用を行ったことなどの要因により、当社グループの従業員数は前連結会計年度末2,316名から464名増加し2,780名となりました。セグメント別の従業員数は次のとおりであります。
(注) 全社(共通)は、管理部門等に所属している従業員であります。
(注) 全社(共通)は、管理部門等に所属している従業員であります。
当第3四半期連結累計期間における販売の実績の詳細は(1) 業績の状況をご覧ください。
なお、当社の主たる業務は、インターネットを利用した求人情報掲載、医療専門職と介護職の人材紹介及びDXサービスの提供であり、これらの提供するサービスには生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。また、受注実績についても生産実績と同様の理由により、記載はしておりません。
当第3四半期連結累計期間において、著しい変動があった設備は、次のとおりであります。
(設備の新設)
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。