第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

  (1)経営成績に関する分析

当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は,個人消費が持ち直し、企業にも改善の兆しが見られましたが、国内における継続的な物価上昇や海外における地政学的リスクが懸念されるなど、その先行きに不透明な状況が続いております。

当アパレル・ファッション業界におきましても、制限の緩和を受け人流の回復がみられるものの、原材料価格の高騰に加え、急激な為替変動等による物価上昇懸念、気候変動の影響など、依然として先行き不透明な状況にあります。

当社は、このような環境の変化に柔軟にそして迅速に対応していくために、重点施策として掲げている「ブランド力強化・MD改革による荒利率の改善」「EC運営改善・DtoC強化によるEC売上の拡大」「売り方改革・売場改革による店舗売上の回復」に継続して取り組んでまいりました。

 

「ブランド力強化・MD改革による荒利率の改善」においては、正価商品販売ピーク時期におけるブランド発信強化・売上拡大策として雑誌タイアップ販促企画を上期3回実施に加え、10月・11月にも実施いたしました。その結果、既存店売上高前年比は104.0%まで伸長いたしました。また、ikkaブランドのリニューアル推進の継続については、当第3四半期連結累計期間において合計23店舗実施いたしました。この結果、「ikka THE BEAUTIFUL LIFE GREEN STORE」へのリニューアル完了店舗数は63店舗となりました。今後も改装完了店舗の実績状況を分析し、改装店舗を拡大してまいります。

MD改革におきましては、販売面では、値引きの抑制、催事・EC等でのキャリー商品の丁寧な活用を推進するとともに、商品面では、為替リスク対策を講じながら、中国ならびにアセアン地域からの商品調達拡大による仕入原価の低減を図り、売上総利益率は5.1ポイント改善、期末商品残高は前年同期差3億50百万円の削減となりました。

 

「EC運営改善・DtoC強化によるEC売上の拡大」においては、自社ECサイトにおきましては、店頭での会員獲得を強化して、自社サイトとの相互送客を進めるとともに、WEB広告の見直しを行い、広告メニューの強化を図り、更なる売上の拡大に取り組みました。DtoC強化では専門人材の確保・育成に継続して取り組み、特にnotch.ブランドにおいて、インフルエンサーとのコラボ商品の販売が好調に推移しております。その結果、EC売上高前年比は108.6%まで伸長いたしました。

 

「売り方改革・売場改革による店舗売上の回復」においては、再来店クーポンの拡充と2段什器の投入に続き、接客売上の強化を掲げ、従来の専任トレーナーに加え、6名の店長を店長兼接客販売トレーナーとすることで増員を図り、各々トレーナー店舗として、近隣スタッフが教育研修を受けることができる体制を11月よりスタートいたしました。

店舗展開におきましては、2店舗を閉店したことにより、当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、177店舗となりました。 販売費及び一般管理費は、固定費の削減に継続して取り組む一方で、従業員の処遇改善等により前年同期で28百万円増加、前年同期比100.5%となりました。

 

その結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高112億36百万円(前年同期比101.4%)、営業利益11億46百万円(前年同期比224.2%)、経常利益13億78百万円(前年同期比266.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益11億39百万円(前年同期比404.9%)となりました。

 

  (2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ13億71百万円増加し、115億80百万円となりました。増減の主な内容は、関係会社預け金が12億円、売上預け金が3億91百万円、棚卸資産が1億94百万円増加し、現金及び預金が6億54百万円減少したこと等によるものです。

当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ1億46百万円増加し、40億91百万円となりました。増減の主な内容は、支払手形及び買掛金が2億37百万円増加し、退職給付に係る負債が52百万円、繰延税金負債が44百万円減少したこと等によるものです。

当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ12億24百万円増加し、74億89百万円となりました。増減の主な内容は、利益剰余金が11億39百万円、繰延ヘッジ損益が46百万円、その他有価証券評価差額金が32百万円増加したこと等によるものです。

 

 (3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに発生した課題はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。