当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症分類が5類へ引き下げられるなど、社会生活もコロナ禍前に戻りつつあり、国内における行動制限や海外からの入国制限の緩和に伴う消費の回復が期待されます。一方、長期化するウクライナ情勢や世界的に加速するインフレ、欧米における金融機関の破綻等の要因により、経済の先行きは不透明な状況が続いております。
コンタクトレンズ業界におきましては、急速な少子高齢化に伴う人口減少が進んでいるものの、1日使い捨てタイプコンタクトレンズへのニーズのシフトが継続していることや近視人口の急激な増加・若年化が進んでいること、また、カラーコンタクトレンズ市場の拡大等もあり、コンタクトレンズ市場全体は緩やかながら成長基調にあるものと推測しております。しかしながら、価格、販路、広告戦略等々における各メーカー間の競争が激化していることに加え、リモートワークの普及により使用シーンに変化が生じるなど、当社を取り巻く環境は厳しい状況が継続しております。
このような環境の中、中核のコンタクトレンズ事業が大幅に伸長し売上高は3,053,249千円(前年同四半期比9.4%増)、売上総利益は896,554千円(同21.3%増)、営業利益は176,928千円(同64.9%増)となりました。また、営業外損益としてデリバティブ評価益80,785千円などを計上したことから経常利益は247,104千円(同75.3%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は166,568千円(同92.8%増)となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。なお、前連結会計年度第4四半期よりコンサルティング事業を開始したため、コンサルティング事業については前年同四半期比較を行っておりません。
(コンタクトレンズ事業)
当社ブランド商品の売上高につきまして、クリアレンズは、当社主力商品であるシリコーンハイドロゲル素材コンタクトレンズ「シンシア1DAYS」が642,274千円(前年同四半期比9.4%増)、ドラッグストア専売コンタクトレンズである「アイウェル」シリーズは2WEEKアイウェルの取扱店舗数の増加などにより122,140千円(同15.0%増)と順調に拡大し1,494,108千円(同18.9%増)となりました。カラーレンズは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う行動制限の緩和などに加え、2023年2月に「シンシア2WEEKSクレシェ」を発売したことや「シンシア 1DAYSクレシェ」が126,947千円(同61.9%増)と大幅に増加したことなどにより317,996千円(同18.9%増)となりました。一方、プライベートブランド商品の売上高につきまして、クリアレンズは、新規案件の獲得があったものの既存取引先からの受注減少により709,739千円(同23.7%減)となりました。カラーレンズは、一部商品の販売が好調に推移したことなどにより501,405千円(同49.0%増)となりました。その結果、コンタクトレンズ事業の売上高は3,023,249千円(同8.3%増)となりました。セグメント利益は、積極的な広告宣伝及び販売促進活動を実施したことに加え荷造運賃などの変動費が増加したものの、シリコーンハイドロゲル素材など高付加価値商品の売上が伸長したことにより262,322千円(同13.3%増)となりました。
(コンサルティング事業)
コンサルティング事業につきましては、今後、大きな成長が見込まれる自由診療クリニックのコンサルティング事業に進出することを目的に、株式会社フォー・アイズよりクリニック運営に関するコンサルティング事業を譲り受け2022年12月より事業を開始しております。自由診療クリニックとのコンサルティング契約に基づき売上高は30,000千円、セグメント利益は8,385千円となりました。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は4,122,766千円となり、前連結会計年度末に比べ772,092千円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が119,833千円、前渡金が73,285千円それぞれ減少したものの、商品が425,703千円、デリバティブ債権が234,989千円、現金及び預金が159,890千円それぞれ増加したことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は211,219千円となり、前連結会計年度末に比べ14,943千円減少いたしました。これは主にデリバティブ債権が73,713千円増加したものの、繰延税金資産が99,059千円減少したことによるものであります。
この結果、資産合計は4,333,986千円となり、前連結会計年度末に比べ757,149千円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は1,424,485千円となり、前連結会計年度末に比べ460,910千円増加いたしました。これは主に短期借入金が300,000千円、買掛金が178,149千円それぞれ増加したことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は549,472千円となり、前連結会計年度末に比べ76,081千円減少いたしました。これは主にデリバティブ債務が73,891千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,973,958千円となり、前連結会計年度末に比べ384,828千円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は2,360,028千円となり、前連結会計年度末に比べ372,320千円増加いたしました。これは主に繰延ヘッジ損益が212,339千円増加したほか、親会社株主に帰属する四半期純利益166,568千円の計上及び剰余金の配当25,207千円により利益剰余金が141,360千円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は54.5%(前連結会計年度末は55.6%)となりました。
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ159,890千円増加し、1,292,540千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前四半期純利益246,567千円の計上、仕入債務の増加額176,603千円、売上債権の減少額121,376千円等の増加要因に対し、棚卸資産の増加額441,815千円、デリバティブ評価益80,785千円の計上、法人税等の支払額69,856千円等の減少要因により、46,899千円の支出(前年同四半期は436,743千円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、主に外国為替差入証拠金の純増額48,175千円等の減少要因により、81,538千円の支出(前年同四半期は31,571千円の収入)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出109,059千円等の減少要因に対し、短期借入金の純増額300,000千円等の増加要因により、265,771千円の収入(前年同四半期は98,699千円の収入)となりました。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
該当事項はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。