第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当第1四半期累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1)財政状態および経営成績の状況

 当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する各種制限が緩和されたことにより、社会経済活動が徐々に正常化し、緩やかに回復しつつあります。

 当社をとりまく事業環境におきましても、企業によるプロモーション活動や自治体の活動において、新たな案件受注と引合いの回復が見られるようになっております。

 このようななか当社は、中核事業であるダイレクトメールと物流、セールスプロモーション、イベントの各事業および新たな関連分野のサービスを通して、「顧客企業と生活者のよい関係づくりをトータルサポート」するとともに、将来に向けて、ダイレクトメールの枠組みを超えたデジタルとリアルの「総合情報ソリューション企業」を目指し、企業価値の一層の向上に努めております。また、2022年3月に公表した「新中期経営計画」では、事業戦略として「次世代事業の創出」「第2・第3の事業の柱づくり」「主力事業の深化」に、これを支えるデジタル戦略として「デジタルトランスフォーメーションの推進」に、さらに企業価値を高めるための基盤戦略として「サステナビリティ・SDGs」「健康経営の推進」に取り組むこととしております。

 

 この結果、当第1四半期累計期間の売上高は、77億57百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は、6億32百万円(同37.3%増)となりました。経常利益は、営業外収益が16百万円(同33.8%増)、営業外費用が1百万円(同584.4%増)となった結果、6億47百万円(同37.0%増)となりました。四半期純利益は、税金費用を1億97百万円としたことにより4億49百万円(同23.5%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

①ダイレクトメール事業

 既存顧客の取引窓口の拡大や新規受注を促進したものの、一部の大型案件業務終了の影響などにより、売上高は45億24百万円(同21.2%減)、セグメント利益は3億94百万円(同2.7%減)となりました。

 

②物流事業

 通販出荷および販促支援案件が安定的に推移したものの、プレゼントキャンペーン案件の取扱い減少が響き、売上高は5億34百万円(同15.7%減)、セグメント損失は14百万円(前年同期セグメント利益6百万円)となりました。

 

③セールスプロモーション事業

 コールセンターやバックオフィス機能を活かした各種支援業務に注力した結果、新型コロナ関連の事務局運営業務等の受注により、売上高は15億60百万円(同91.6%増)、セグメント利益は3億17百万円(同71.7%増)と2ケタの増収、増益になりました。

 

④イベント事業

 新型コロナワクチン接種会場の運営業務や販売促進・スポーツイベントなどの運営・警備業務に注力した結果、売上高は11億7百万円(同245.5%増)、セグメント利益は1億22百万円(同295.7%増)と大幅な増収、増益になりました。

 

⑤賃貸事業

 千代田小川町クロスタビル(東京都千代田区)等の売上高は全体で29百万円(同2.9%増)、賃貸用物件の改修工事費用を原価計上したことでセグメント損失は794千円(前年同期セグメント利益6百万円)となりました。

 

また、当第1四半期会計期間における財政状態の概況は次のとおりであります。

・資産

 流動資産は、前事業年度末に比べて主に現金及び預金が6億40百万円、売上債権が3億85百万円、仕掛品が8億41百万円それぞれ減少したことにより、全体として119億24百万円(前事業年度末比18億81百万円減)となりました。

 固定資産は、前事業年度末に比べて主に有形固定資産、無形固定資産および投資不動産が1億23百万円、投資有価証券が1億2百万円それぞれ増加したことにより、全体として85億68百万円(同2億18百万円増)となりました。

 その結果、資産合計では、204億92百万円(同16億62百万円減)となりました。

・負債

 流動負債は、前事業年度末に比べて主に前受金が17億47百万円、仕入債務が3億80百万円、それぞれ減少したことにより、全体として39億73百万円(同20億18百万円減)となりました。

 固定負債は、前事業年度末に比べて主に長期借入金が25百万円、長期リース債務が12百万円それぞれ減少したことにより、全体として7億58百万円(同49百万円減)となりました。

 その結果、負債合計では、47億32百万円(同20億68百万円減)となりました。

 

・純資産

 純資産は、主に利益剰余金では四半期純利益4億49百万円の計上と配当1億5百万円を支払ったことにより、差し引きで前事業年度末に比べて3億43百万円の増加となりました。そのほか、その他有価証券評価差額金が83百万円(税効果分は除く)増加したことにより、全体として157億59百万円(同4億5百万円増)となりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。