第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。

 

(1) 経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間における世界経済は、欧米諸国を中心に、インフレ抑制の為、引き続き政策金利が引き上げられ、先行きが不透明な状況が継続しています。米国においては、金融引締め局面の中、足元では比較的強めの雇用情勢、設備投資の伸び等から、底堅く推移した一方、中国の経済成長は、不冴えな個人消費、不動産市況の低迷等から、回復のペースは緩やかにとどまっています。わが国経済は、物価高が継続する中、設備投資の伸びと輸出が牽引する形で、堅調に推移しました。

 当第1四半期連結累計期間の当社グループの受注金額は、92億6千4百万円(前年同期99億1千4百万円)となりました。また、受注残高は401億6千2百万円(前年同期448億4千1百万円)となりました。

 当第1四半期連結累計期間の当社グループの連結業績につきましては、売上高は57億4千9百万円(前年同期売上高77億9千5百万円)、営業損失は6億4千1百万円(前年同期営業利益4億5千2百万円)、経常損失は4億1千万円(前年同期経常利益10億9千8百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億6百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益7億1千9百万円)となりました。

 

 セグメントの業績は、次のとおりです。

(FPD装置事業)

 フラットパネルディスプレイ(FPD)装置事業においては、FPD市場の先行き懸念から設備投資は引き続き低迷しました。当第1四半期連結累計期間の当社グループのFPD装置事業の受注金額は64億3千3百万円(前年同期47億4千7百万円)、受注残高は242億4百万円(前年同期327億3千8百万円)となりました。また、当第1四半期連結累計期間の当社グループのFPD装置事業の連結業績につきましては、売上高は41億3千3百万円(前年同期61億8千7百万円)、営業損失は3億4千7百万円(前年同期営業利益6億9千7百万円)となりました。

(半導体・フォトマスク装置事業)

 半導体・フォトマスク装置事業においては、一部の半導体については需給悪化が継続したものの、当社事業に関連する設備投資は概ね計画通りに推移しました。当第1四半期連結累計期間の当社グループの半導体・フォトマスク装置事業の受注金額は25億9千2百万円(前年同期48億8千2百万円)、受注残高は159億5千8百万円(前年同期121億3百万円)となりました。また、当第1四半期連結累計期間の当社グループの半導体・フォトマスク装置事業の連結業績につきましては、売上高は13億7千7百万円(前年同期13億2千2百万円)、営業損失は2億4百万円(前年同期営業損失1億9千7百万円)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

 当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ26億1千8百万円減少し、687億6千8百万円となりました。これは主に、「受取手形及び売掛金」が27億6千4百万円減少したことによります。

 負債は、前連結会計年度末に比べ24億5千4百万円減少し、350億4千7百万円となりました。これは主に、「前受金」が21億4千7百万円、「未払法人税等」が2億7千4百万円それぞれ減少したことによります。

 純資産は、前連結会計年度末に比べ1億6千4百万円減少し、337億2千万円となりました。これは主に、「非支配株主持分」が1億6千2百万円、「為替換算調整勘定」が2億9千4百万円それぞれ増加し、「利益剰余金」が6億9千8百万円減少したことによります。

 

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(6)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、5億8千5百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)従業員数

 当第1四半期連結累計期間において、従業員数が前連結会計年度末947名から22名増加しております。

 なお、従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者(パートタイム労働者及び派遣社員)は含んでおりません。

 

(8)生産、受注及び販売の実績

 当第1四半期連結累計期間において、セグメント別の生産、受注及び販売実績は、次のとおりです。

 

 ①生産実績

 当第1四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

セグメントの名称

前四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

  至 2022年6月30日)

(百万円)

当四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

  至 2023年6月30日)

(百万円)

前年同四半期比(%)

FPD装置事業

13,638

3,190

△76.6

半導体・フォトマスク装置事業

961

1,039

8.1

合計

14,600

4,230

△71.0

(注)金額は販売価格によっております。

 

 ②受注金額

 当第1四半期連結累計期間の受注金額を地域別に示すと、次のとおりです。

地域

 前四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

  至 2022年6月30日)

(百万円)

 当四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

   至 2023年6月30日)

(百万円)

 前年同四半期比(%)

日本

3,451

2,483

△28.0

その他地域

6,463

6,780

4.9

合計

9,914

9,264

△6.6

 

 

 

 ③販売実績

 当第1四半期連結累計期間の販売実績を地域別に示すと、次のとおりです。

地域

 前四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

  至 2022年6月30日)

(百万円)

 当四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

   至 2023年6月30日)

(百万円)

 前年同四半期比(%)

日本

893

1,305

46.1

その他地域

6,901

4,444

△35.6

合計

7,795

5,749

△26.2

 

④装置販売に関する為替レート変動の影響

 当社の主力製品である、フラットパネルディスプレイ製造装置の輸出販売は、原則円建てで行われております。一部に外貨建て決済もありますが必要に応じて受注時に為替予約を付し、為替変動リスクをヘッジしております。従って、装置販売に関する為替レート変動による影響は軽微であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。