第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等はありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

当社社員による不適切な外注取引につきましては、2023年8月14日付で「不適切な取引の発生及び当社業績に与える影響について」を公表いたしました。関係者の皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

さて、当社は、2021年に中長期的な経営戦略であるCTIグループ中長期ビジョン「SPRONG2030」及びその第一ステップである「中期経営計画2024」を策定いたしました。「中期経営計画2024」の2年目となる第61期においては、課題の解決に継続して取り組むとともに、「中期経営計画2024」の目標達成に向けて、特に以下を重点テーマとしております。

 ① 事業構造変革の促進

 ② 生産システム改革の促進

 ③ ガバナンスの強化

 ④ サステナビリティ経営の推進

当社グループを取り巻く経営環境について、国内建設コンサルティング事業は、政府が推進している防災・減災対策の強化、インフラ老朽化対策に関わる国土強靭化推進などを背景として、引き続き堅調に推移しております。また、災害リスク、DX推進、カーボンニュートラルへの対応などに関する社会的要請が一層高まると予想されます。一方、海外建設コンサルティング事業は、アジア市場では、コロナ禍の揺り戻しで徐々に改善傾向にありますが、英国やオーストラリア市場においては、インフレ率や賃金の上昇などの景気動向によって受注環境は不安定な状況であり、今後も注視していく必要があります。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループ全体の受注高は前年同四半期比11.6%増58,923百万円(前年同四半期52,785百万円)となりました。売上高につきましては47,623百万円(前年同四半期41,844百万円)となり通期予想売上高の54.7%となりました。経常利益は7,287百万円(前年同四半期5,601百万円)となり通期予想経常利益の84.7%となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は5,289百万円(前年同四半期3,796百万円)となり通期予想親会社株主に帰属する当期純利益の84.0%となりました。

当社グループのセグメント別の業績は次のとおりです。

1 国内建設コンサルティング事業

国内建設コンサルティング事業の売上高は34,113百万円(前年同四半期30,012百万円)となり、セグメント利益は6,800百万円(前年同四半期4,964百万円)となりました。

2 海外建設コンサルティング事業

海外建設コンサルティング事業の売上高は13,510百万円(前年同四半期11,832百万円)となり、セグメント利益は377百万円(前年同四半期は491百万円)となりました。

 

 

(2)財政状態の状況

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は81,234百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,938百万円の増加となりました。これは主に、受取手形、完成業務未収入金及び契約資産が減少した一方、現金及び預金が増加したことによるものであります。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における総負債は29,383百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,806百万円の増加となりました。これは主に、業務未払金、賞与引当金が減少した一方、契約負債が増加したことによるものであります。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産は51,851百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,131百万円の増加となりました。これは主に、自己株式の取得による減少があった一方、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上で利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は35,923百万円となり、前連結会計年度末と比べ13,333百万円の増加となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果取得した資金は16,421百万円(前年同四半期連結累計期間比1.5%減)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益7,299百万円と売上債権及び契約資産の減少額7,292百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は347百万円(前年同四半期連結累計期間比8.8%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出422百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は3,206百万円(前年同四半期連結累計期間比159.9%増)となりました。これは主に自己株式の取得による支出1,000百万円、配当金の支払額1,405百万円によるものであります。

 

(4)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費用の総額は、501百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当連結グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。