第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが5類へと移行され、社会経済活動の正常化に向けた動きが進みました。一方、ウクライナ情勢の長期化やエネルギー価格の高騰、円安進行による物価上昇など、先行きが不透明な状態が続いております。

当社グループの属する情報サービス業界においては、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に対する投資需要は継続しており、社会全体としてIT活用の流れが一層増加し、慢性的にIT人材が不足している状況にあります。

このような環境の中、当社グループでは、人材確保・育成のための先行投資としてITエンジニア育成研修を拡大し、未経験者や新規学卒者を積極的に採用し、育成に注力しております。また、技術力の向上、ワークライフバランスの向上を図ることで、優秀な人材の囲い込みを図っております。加えて子育て世代の両立支援をはじめ、誰もが働きやすい職場づくりの一環として「メディアファイブ保育園薬院」の運営も行っており、地域貢献度の向上にも寄与しております。

主要事業であるSES事業は、ITエンジニアの需要が高まっていることを背景として、新規取引先の獲得及び既存取引先における契約単価交渉を行ってまいりました。

ソリューション事業は、前連結会計年度に引き続き、安定的にシステム開発案件を受注しております。引き続き、中小企業のITを支援する「OFFICE DOCTOR」サービスを軸にワンストップ型ソリューション提案を推し進めております。

工事関連事業は、内装工事等の案件を手掛けております。

 

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高938,516千円(前年同四半期は877,662千円)、売上総利益336,695千円(同299,100千円)、営業利益20,927千円(同85千円の営業損失)、経常利益19,348千円(同1,535千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益13,750千円(同7,941千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

セグメント別の状況は次のとおりであります。(各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。)

 

①SES事業

主要事業であるSES事業は、高度IT人材の育成、技術力向上に注力するとともに、取引先への契約単価交渉や戦略的な配置転換等を行ってまいりました。その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は750,933千円(前年同四半期は775,629千円)、セグメント利益は176,158千円(同166,966千円)となりました。

 

②ソリューション事業

ソリューション事業は、前連結会計年度に引き続き、中規模・小規模のシステム開発案件の受注、中小企業のITを支援する比較的ライトな「OFFICE DOCTOR」サービスの提供を安定的に行っております。また、今後の業容拡大を目指し営業活動に注力してまいりました。その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は130,442千円(同30,245千円)、セグメント利益は46,561千円(同11,685千円のセグメント損失)となりました。

 

③工事関連事業

工事関連事業は、福岡県の各種テナント・賃貸ビル等の内装工事・外装工事を中心に事業を行っておりま す。当第2四半期連結累計期間は、既存先への提案型営業を強化してまいりました。その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高58,531千円(同72,813千円)、セグメント損失は2,073千円(同2,656千円のセグメント利益)となりました。

 

(2)財政状態に関する説明

  資産・負債・純資産の状況

(資産)

資産合計は730,806千円(前連結会計年度末は712,686千円)、うち流動資産601,493千円(同582,523千円)、固定資産129,313千円(同130,162千円)となりました。

その主な内訳は、流動資産については現金及び預金386,159千円(同364,457千円)、売掛金171,294千円(同185,184千円)、仕掛品14,637千円(同11,206千円)等であります。固定資産については、有形固定資産8,769千円(同7,313千円)、無形固定資産9,072千円(同10,266千円)、保険積立金17,754千円(同17,754千円)、敷金及び保証金43,500千円(同44,275千円)、繰延税金資産39,072千円(同38,193千円)等であります。

 

(負債)

負債合計は360,874千円(同356,504千円)、うち流動負債246,754千円(同233,024千円)、固定負債114,120千円(同123,480千円)となりました。

その主な内訳は、買掛金11,984千円(同7,622千円)、1年内返済予定の長期借入金18,720千円(同18,720千円)、未払金14,097千円(同20,230千円)、未払費用122,140千円(同114,701千円)、未払法人税等12,471千円(同5,387千円)、未払消費税等26,965千円(同19,583千円)、預り金20,072千円(同20,538千円)等であります。固定負債については、長期借入金114,120千円(同123,480千円)であります。

 

(純資産)

純資産合計は369,932千円(同356,182千円)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、386,159千円(前年同四半期は388,908千円)となりました。

 

①営業活動によるキャッシュ・フロー

 営業活動による資金の増加は、35,425千円(前年同四半期は16,429千円の減少)となりました。これは、主として、税金等調整前四半期純利益19,348千円、減価償却費5,442千円、売上債権の減少13,889千円、未払費用の増加7,439千円、未払消費税等の増加7,381千円、未払金の減少6,132千円、契約負債の減少6,097千円等によるものであります。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

 投資活動による資金の減少は、4,362千円(前年同四半期は8,944千円の減少)となりました。これは、敷金及び保証金の差入による支出330千円、有形固定資産の取得による支出5,703千円、従業員に対する貸付金回収による収入1,007千円等によるものであります。

 

③財務活動によるキャッシュ・フロー

 財務活動による資金の減少は、9,360千円(前年同四半期は0千円の減少)となりました。これは、長期借入金の返済による支出9,360千円等によるものであります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。