当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い経済活動の再開が進んだことにより、景気は緩やかに回復している一方、長期化しているロシアウクライナ戦争や続く物価高騰、海外経済の減速等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが所属する住宅業界は、世界的な部資材の価格高騰に伴う建築コスト高騰等により不動産販売価格の上昇が見られるものの、需要は堅調に推移しております。
このような経営環境の下当社グループは、「豊かで楽しく快適なくらしの創造」を経営理念に掲げ、「すべての人に持ち家を」というビジョンのもと、主力事業である分譲住宅事業の成長戦略に注力を行い「高品質だけど低価格なデザイン住宅」の提供及び、新規エリアへの進出や既存営業エリアの深耕によるシェア拡大を図ってまいりました。
当第1四半期連結会計期間においては、発行済株式の51.6%の株式取得により、京都府を中心に戸建住宅の分譲事業を展開している株式会社エルハウジングを連結子会社とし、近畿エリアにおける分譲住宅事業のシェア拡大を図るため、精力的に統合を進めてまいりました。
なお、株式会社エルハウジングの企業結合において、主に棚卸資産への取得原価の配分を行ったことで時価純資産額が取得原価を上回り、負ののれん発生益を計上しております。また、当該棚卸資産の大部分は当第1四半期連結会計期間に売上計上されており、この影響で売上原価が増加しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、前第1四半期連結累計期間と比較し11,060,697千円(22.1%)増加の61,096,008千円となり、過去最高となりましたが、営業利益は、株式会社エルハウジングの企業結合における売上原価の増加及び、前第1四半期連結累計期間において新型コロナウイルス感染症の影響により高く推移していた不動産需要が、当第1四半期連結累計期間において正常化したことなどにより、前第1四半期連結累計期間と比較し2,571,284千円(△50.7%)減少の2,502,061千円、経常利益は、前第1四半期連結累計期間と比較し2,472,428千円(△50.6%)減少の2,411,481千円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、負ののれん発生益を495,863千円計上したことなどにより、前第1四半期連結累計期間と比較し1,113,461千円(△34.9%)減少の2,078,130千円となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。
なお、当第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。報告セグメントの変更についての詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)セグメント情報 当第1四半期連結累計期間」の「2 報告セグメントの変更等に関する事項」に記載のとおりであります。
① 分譲住宅事業
分譲住宅事業につきましては、月々の住宅ローン返済額が家賃以下となる販売価格での「高品質だけど低価格なデザイン住宅」の提供及び、新規エリアへの進出やM&A等によるシェア拡大戦略を推進しております。
以上の結果、販売棟数は前第1四半期連結累計期間と比較し250棟増加の1,625棟(土地販売含む)となり、当事業の売上高は、前第1四半期連結累計期間と比較し11,350,396千円増加の58,903,002千円となりました。セグメント利益は、株式会社エルハウジングの企業結合における売上原価の増加及び新型コロナウイルス感染症の影響により高く推移していた不動産需要の正常化を主因に前第1四半期連結累計期間と比較し2,361,330千円減少の3,161,409千円となりました。
② 注文住宅事業
注文住宅事業につきましては、不動産業者向けの注文住宅及び、規格型平屋注文住宅、規格型注文住宅の受注拡大に注力してまいりました。
以上の結果、販売棟数は前第1四半期連結累計期間と比較し25棟減少の72棟となり、当事業の売上高は、前第1四半期連結累計期間と比較し617,564千円減少の1,218,464千円となったものの、セグメント利益は、ウッドショック等に伴う部資材の価格高騰による影響で低下していた売上総利益率が改善したこと及び、受注拡大に伴い販売費及び一般管理費が先行して発生していた規格型平屋注文住宅の売上高が順調に推移したことを主因に前第1四半期連結累計期間と比較し25,662千円増加の83,042千円となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末と比較し22,160,527千円増加(内、11,907,306千円は株式会社エルハウジングの連結による増加)し221,621,811千円となりました。勘定科目別での増加の主な内容は、販売用不動産、仕掛販売用不動産、未成工事支出金の合計である棚卸資産が33,874,887千円増加したこと、法人税等の納付などにより現金及び預金が14,426,821千円減少したことなどによるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較し18,930,115千円増加(内、8,685,314千円は株式会社エルハウジングの連結による増加)し161,863,074千円となりました。勘定科目別での増加の主な内容は、土地仕入資金の調達により借入金が、短期借入金、1年内返済予定の長期借入金、長期借入金合わせて17,673,108千円増加したことなどによるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比較し3,230,412千円増加し59,758,737千円となりました。増加の主な要因は、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益で2,078,130千円増加したものの、配当により1,427,536千円減少したこと、非支配株主持分が前連結会計年度末と比較し2,612,238千円増加したことなどによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。