第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第1四半期におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の分類が5類感染症に移行したことにより、行動制限が解除され、経済活動の正常化が緩やかながら進みました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化やエネルギー価格の高騰、物価や人件費の上昇など、先行きは不透明な状況が続いております。

 

国内の住宅市場においては、当第1四半期の新設住宅着工戸数は、前年同期比4.7%減となりました。また利用関係別戸数において当社のコアとなる分譲住宅でも同6.6%減(61千戸)で、その内、マンション市場は同9.8%減(25千戸)となりました。

このような状況の中、売上高は、受注残を順調に消化し、製造面においても工法の改善による材料費の削減及び、省力化設備への投資を行い、生産性向上と原価低減を積極的に進めております。

一方、中国においては、約3年続いた新型コロナウイルス感染拡大を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策が終了し、これを契機に景気回復を期待すると共に不動産市況も改善するものと考えていましたが、長期に及んだゼロコロナ政策の副作用は企業業績を直撃し、さらに雇用環境は悪化し、若年労働者(16歳~24歳)の失業率は20.8%と過去最高を記録しました。

このような状況の中、当社グループの江西省宜春工場は、昨年から着工しておりました防火ドア工場が完成し、本年3月には、金属防火ドア(甲級、乙級)、木製防火ドア(甲級、乙級)の製造認定及び工場認定を取得し、製造販売の認定を得ました。

これにより、外装ドア、内装ドア、収納BOX、インテリア造作材、流し台等、商品郡の充実を図ることができましたので積極的に拡販を努めます。

 

以上の結果、当社グループにおける当第1四半期連結累計期間の売上高は、42億30百万円(前年同期比9.6%減)、営業利益は、36百万円(同83.5%減)、経常利益は、1億67百万円(同47.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、91百万円(同55.9%減)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 日本について、売上高は、21億38百万円(前年同期比6.0%増)、営業利益は、1億90百万円(同21.3%減)となりました。

 中国について、売上高は、20億92百万円(前年同期比21.4%減)、営業損失は、1億54百万円(前年同期 営業損失18百万円)となりました。

 

 当第1四半期連結会計期間末における資産合計は421億24百万円となり、前連結会計年度末より14億71百万円減少しております。これは主に現金及び預金の減少9億58百万円、受取手形及び売掛金の減少16億24百万円、棚卸資産の増加2億77百万円、投資有価証券の増加2億70百万円、投資不動産の増加4億75百万円によるものです。

 負債合計は89億22百万円となり、前連結会計年度末より18億4百万円減少しております。これは主に支払手形及び買掛金の減少6億49百万円、電子記録債務の減少2億18百万円、短期借入金の減少3億2百万円、未払金の減少2億92百万円、その他の流動負債の減少2億50百万円によるものです。

 純資産合計は332億1百万円となり、前連結会計年度末より3億33百万円増加しております。これは主に為替換算調整勘定の増加4億97百万円によるものです。

 以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末より3.3ポイント増加して75.8%となりました。

(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は40百万円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(4)生産、受注及び販売の実績

①生産実績

 当第1四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同四半期比(%)

日本

1,911,582

101.9

中国

1,313,497

76.5

合計

3,225,079

89.7

(注)金額は販売価格によっております。

 

②受注状況

 当第1四半期連結累計期間における受注状況をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同四半期比(%)

受注残高(千円)

前年同四半期比(%)

日本

2,768,777

111.0

9,133,594

99.3

中国

3,064,597

196.4

15,548,523

103.5

合計

5,833,374

143.9

24,682,117

101.9

(注)金額は販売価格によっております。

 

③販売実績

 当第1四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同四半期比(%)

日本

2,138,195

106.0

中国

2,092,094

78.6

合計

4,230,290

90.4

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。