当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の世界経済は、長引くインフレとその抑制に向けた各国中央銀行の利上げ継続により停滞感が見られ、年後半以降の景気後退懸念が残存しております。一方、日本経済は個人消費や設備投資の持ち直しの動きが続き、緩やかに回復しております。
当社を取り巻く事業環境については、機械関連事業の舶用機器部門は、前年度の国内造船所の受注積上げを反映し需要に回復が見られました。産業機器部門は、水力発電等に需要が見られるものの、火力発電、製鉄関連は引き続き厳しい状況にあります。また、資源関連事業については、半導体関連分野において一部最終消費財に陰りが見られます。賃貸ビル業においては、都内オフィスビルの平均空室率は横這いとなりましたが、賃料は下落傾向が続いています。
上述の如き環境の下、当第1四半期連結累計期間の売上高は2,025百万円(前年同期比2.0%増)、営業利益は80百万円(同91.2%増)、経常利益は86百万円(同20.1%増)となりました。機械関連事業のクレーン更新等に係る固定資産処分損130百万円を特別損失に計上したこと等から、親会社株主に帰属する四半期純損失は2百万円(前年同期は69百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
① 機械関連事業
舶用機器部門は、前年度に受注を積み上げたハッチカバーの売上が回復し、操業度も改善しました。産業機器部門も製鉄所の更新投資関連で売上を計上しました。
この結果、機械関連事業全体では、売上高は1,349百万円(前年同期比15.9%増)、セグメント利益は60百万円(前年同期比6.7%増)となりました。
② 資源関連事業
ハイシリカ(精製珪石粉等)部門は、半導体封止材関連が市況低迷の影響を受けたものの、光学関連における半導体関連向けガラスの需要によりカバーし、同部門全体として増収となりました。
結晶質石灰石部門の事業終了の影響もあり、資源関連事業全体では、売上高は489百万円(前年同期比20.8%減)、セグメント利益は15百万円(前年同期は29百万円のセグメント損失)となりました。
③ 不動産関連事業
賃貸ビルの稼働状況が順調に推移したことにより、売上高が34百万円(前年同期比7.8%増)、セグメント利益は12百万円(前年同期比31.8%増)となりました。
④ 素材関連事業
耐熱塗料部門は、主力の設備用と輸出に回復が見られました。ライナテックス(高純度天然ゴム)関連部門は、前年度のスポット要因の剥落で苦戦いたしました。
この結果、素材関連事業全体では、売上高は152百万円(前年同期比11.3%減)、セグメント損失は9百万円(前年同期は2百万円のセグメント利益)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、14,926百万円となり、前連結会計年度末比61百万円減少いたしました。これは、主に、現金及び預金の減少により流動資産合計で380百万円減少したことによるものであります。負債合計は4,602百万円となり、前連結会計年度末比104百万円減少いたしました。これは、主に、受注損失引当金が減少したこと等によるものであります。純資産合計は10,323百万円となり、前連結会計年度末比42百万円増加いたしました。これは、主に、その他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は69.2%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等決定又は締結等はありません。