第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年6月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響は残りながらも、経済活動の正常化が進み、個人消費や設備投資は持ち直しの動きが見られました。一方、地政学的リスクの長期化や世界的な物価上昇とそれを受けた金融引き締めが続いており、世界経済の先行きには、依然として不透明感が漂う状況が続いております。

当社グループの主たる事業領域である情報サービス産業においては、社会環境の変化に対応するためのデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが本格化しております。AI、RPA(Robotic Process Automation)等の業務ロボット導入やテレワーク推進等の働き方改革など、社内における変革活動を側面支援するサービスへのニーズも高まっており、多様化するプロジェクト支援に関する需要も底堅く推移いたしました。

このような経営環境のもと、当社グループは、個々の変革プロジェクトを支援するだけでなく、変化に対応し未来を切り拓ける人・事業・組織を創るパートナーとして、コンサルティングの枠組みを越えるサービスで顧客の変革を実行支援する「デジタル時代のベストパートナー」を目指し、顧客の現場に入り込み、顧客の課題や変革テーマに応じた各種支援をワンストップで提供するプロフェッショナルサービス事業及び企業のIT人材不足を解消するプラットフォーム事業を展開してまいりました。プロフェッショナルサービス事業では、積極的な人材採用及び育成活動を継続し、安定的なサービス提供能力の拡大に向けた取り組みを推進いたしました。プラットフォーム事業では、既存サービスである「アサインナビ」及び「コンサルタントジョブ」に加え、IT企業の成長と連携を促進する「グロースカンパニークラブ」の積極展開を推進しました。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高5,506,727千円(前年同期比18.5%増)、営業利益395,901千円(前年同期比12.6%増)、経常利益462,145千円(前年同期比32.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益316,982千円(前年同期比32.2%増)となりました。

 

セグメントごとの業績(売上高には内部売上高を含む)は、次のとおりです。

 

(プロフェッショナルサービス事業)

 プロフェッショナルサービス事業では、コロナ禍で制約されていた企業活動の正常化が進み、IT部門を取り巻く環境も変化していく中で、旺盛なDXに関するニーズが追い風となり、ビジネスプロセスマネジメントを活用した業務の可視化・改善を強みとする従来型のコンサルティング案件(業務分析・設計、IT導入支援・現場展開)の受注は、堅調に推移いたしました。昨年度、資本業務提携したFPTジャパンホールディングス株式会社及び横河デジタル株式会社との協業やデータアナリティクス&AIサービス領域での株式会社ビジー・ビーとの協業に積極的に取り組むとともに、「洪水ハザードマップと人工衛星データ・AI技術を用いたサプライチェーンの影響可視化サービス」の第9回洪水管理国際会議(ICFM9)への出展、静岡県・広島県・群馬県における事例を通じた、自治体・地域のDX・SX(サスティナビリティ・トランスフォーメーション)につながる活動等、外部への情報発信も推進しました。

この結果、プロフェッショナルサービス事業の売上高は、4,930,612千円(前年同期比20.9%増)、セグメント利益(営業利益)は 381,808千円(前年同期比19.7%増)となりました。

 

(プラットフォーム事業)

プラットフォーム事業では、IT業界に特化した、ビジネスマッチングと学びの場を提供するプラットフォームである「アサインナビ」の会員数は、2023年6月30日現在で法人・個人を合わせ13,085会員(前期末比591会員の増加)となり、順調に成長を続けております。会員基盤の拡大に伴い、「アサインナビ」及び「コンサルタントジョブ」によるマッチングや会員向けサービスの実績も増加し、売上高は堅調に推移しました。一方、自社・顧客・IT業界の成長を目指すIT企業向けの会員制コミュニティとして立ち上げた「グロースカンパニークラブ」では、業容拡大及び収益化に向けたマーケティング活動を積極化し、既存サービスの収益拡大に耐えうる組織体制の強化も推進しました。

この結果、プラットフォーム事業の売上高は、934,915千円(前年同期比18.8%増)、セグメント利益(営業利益)は 14,092千円(前年同期比56.8%減)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当第2四半期連結会計期間末の総資産は5,834,832千円となり、前連結会計年度末に比べ239,107千円増加しました。これは、現金及び預金が1,129,200千円減少したものの、有価証券が1,200,000千円、売掛金及び契約資産が147,126千円増加したことによるものであります。

負債は2,240,142千円となり、前連結会計年度末に比べ106,173千円減少しました。これは、未払法人税等が92,846千円増加したものの、長期借入金が142,716千円、未払金が115,507千円、賞与引当金が24,883千円減少したことによるものであります。

純資産は3,594,689千円となり、前連結会計年度末に比べ345,281千円増加しました。これは、主に利益剰余金が316,982千円増加したことによるものであります。自己資本比率は、60.7%となっております。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べて1,126,904千円減少し、1,650,063千円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の増加額143,761千円、未払金の減少額108,300千円等がありましたが、税金等調整前四半期純利益462,145千円の計上、減価償却費28,124千円、のれん償却額20,371千円等により、223,477千円の収入となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出1,200,000千円、有形固定資産の取得による支出30,012千円等があり、1,212,912千円の支出となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出142,716千円により、137,716千円の支出となりました。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7) 従業員数

当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。

 

(8) 生産、受注及び販売の実績

当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

(9) 主要な設備

当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変動はありません。

 

(10) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。

 

(11) 資本の財源及び資金の流動性について

当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。