第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、足踏みも見られますが景気は緩やかな回復の動きがみられました。しかし、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクなっており、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。

当社グループの属する小売・サービス業界は、アフターコロナにおいて消費者の購買行動が順調に回復する中でも、食材価格や労働力不足による人件費上昇など、収益性の改善については厳しい状況は依然として続いております。また、2024年1月~6月の訪日外客数は約1,777万人となり、2019年同期比108.9%とコロナ禍前の水準を超え(出典:日本政府観光局(JNTO))、インバウンド需要は順調に推移しております。

このような経済環境の下、当社は「日本のカルチャーを世界へ」を経営理念に「日本文化を感じるモノを作り販売する」モノ事業及びその他事業の強化に引き続き取り組みました。消費者の外出機会や訪日外客数が増加していることから来店客数も増加しております。

当中間連結会計期間においては、来店客数が前年同期比45.1%と増加したため増収となりました。出来店につきましては、当中間連結会計期間においては、出店は3店舗あり、当中間連結会計期間末の店舗数は合計25店舗(前連結会計連結年度末比3店舗増)となりました。一方で、店舗関連費用の削減に取り組み、販売費及び一般管理費は482,519千円(前年同期比19.1%増)となりました。

その結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高1,018,710千円(前年同期比63.1%増)、営業利益は192,423千円(前年同期比949.2%増)、経常利益は176,297千円(前年同期比653.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は197,485千円(前年同期比1,103.2%増)となりました。

各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

(モノ事業)

モノ事業においては、観光客の増加や催事を21回行うことにより増収となりました。出店につきましては〔北斎グラフィック〕を3店舗出店しました。当中間連結会計期間末における店舗数は、〔かんざし屋wargo〕8店舗(前連結会計年度末比±0)、〔The Ichi〕3店舗(同±0)、〔北斎グラフィック〕8店舗(同3店舗増)、〔箸や万作〕2店舗(同±0)、〔猫まっしぐら〕2店舗(同±0)、〔1円着物wargo〕2店舗(同±0)、合計25店舗(同3店舗増)となりました。その他、ネット通販、OEMサービス等も行っております。

その結果、モノ事業の売上高は969,075千円(前年同期比60.4%増)、セグメント利益は301,808千円(前年同期比23.9%増)となりました。

(その他事業)

その他事業においては、静岡県を中心に空き家をリノベーションした不動産賃貸業及び宿泊施設を運営しております。

その結果、その他事業の売上高は49,635千円(前年同期比130.0%増)、セグメント利益は11,902千円(前年同期比1,286.1%増)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べて185,121円増加し854,769千円となりました。これは主に売掛金が120,246千円増加したことなどによります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて24,967千円増加し380,023千円となりました。これは主に投資その他の資産が24,209千円増加したことなどによります。

その結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて210,088千円増加し1,234,792千円となりました。

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べて2,220千円減少し802,178千円となりました。これは主に預り金が42,449千円減少し、前受金が32,063千円増加したことなどによります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて5,320千円増加し82,650千円となりました。

その結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて3,100千円増加し884,829千円となりました。

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて206,988千円増加し349,963千円となりました。これは利益剰余金が197,485千円増加したことなどによります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況 

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ89,670千円減少し、194,469千円となりました。

 当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは110,693千円の収入となりました。これは主に税金等調整前中間純利益207,632千円、棚卸資産の増減額29,690千円、仕入債務の増減額28,616千円、売上債権の増減額120,246千円などがあったことによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは144,538千円の支出となりました。これは主に貸付けによる支出113,300千円があったことによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは55,824千円の支出となりました。これは主に長期借入金の返済による支出58,631千円によるものです。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において新たに発生した優先的に対処すべき事実上及び財政上の課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。