第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)当期の経営成績の概況

 当中間連結会計期間(2024年1月1日~2024年6月30日)における我が国経済は、急速な円安進行、中国経済の先行き懸念や不安定な国際情勢を巡る影響など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 コーヒー業界におきましては、人流の回復やインバウンド需要の拡大により、消費は回復基調となってはいるものの、円安傾向の長期化や原産国の天候不順に伴う減産予想等により、コーヒー生豆調達価格は依然として高値水準となっております。

 このような状況下、当社グループは、顧客志向を原点とした高付加価値製品の提案及び最適な生産体制の追求に努めてまいりました。また、「Think Globally As a Roastery(コーヒー焙煎のプロとして、地球規模で考えよ)」というスローガンの基に、苗木寄贈プロジェクト「Seeding for the future~未来への種まき~」を広範に推進するなど、サステナビリティに関する施策を鋭意講じております。

 以上の取組の結果、当中間連結会計期間の売上高は6,141百万円(前年同期比0.5%減)となりました。また、利益面では営業利益は250百万円(前年同期比137.2%増)、経常利益は251百万円(前年同期比147.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は178百万円(前年同期比0.1%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

① 資産の部

 流動資産は、前連結会計年度末より814百万円減少し、7,456百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金が497百万円、売掛金が445百万円、原材料及び貯蔵品が82百万円減少し、商品及び製品が125百万円増加したことによります。

 固定資産は、前連結会計年度末より62百万円減少し、5,585百万円となりました。その主な要因は、有形固定資産が47百万円、無形固定資産が10百万円、投資その他の資産が4百万円減少したことによります。

 この結果、当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末より877百万円減少し、13,042百万円となりました。

② 負債の部

 流動負債は、前連結会計年度末より561百万円減少し、5,118百万円となりました。その主な要因は、未払法人税等が19百万円、賞与引当金が29百万円増加しましたが、支払手形及び買掛金が617百万円減少したことによります。

 固定負債は、前連結会計年度末より395百万円減少し、1,682百万円となりました。その主な要因は、長期借入金が362百万円、退職給付に係る負債が31百万円減少したことによります。

 この結果、当中間連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末より956百万円減少し、6,801百万円となりました。

③ 純資産の部

 当中間連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末より79百万円増加し、6,240百万円となりました。この結果、当中間連結会計期間末の自己資本比率は、前連結会計年度末より3.6ポイント上昇し、47.9%となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ497百万円減少し、当中間連結会計期間末には3,510百万円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、138百万円(前中間連結会計期間に得られた資金は379百万円)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益が248百万円、減価償却費222百万円、売上債権の減少による収入442百万円、棚卸資産の増加による支出58百万円、仕入債務の減少による支出617百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、165百万円(前中間連結会計期間に使用した資金は265百万円)となりました。これは主に、投資計画に基づいた有形固定資産の取得による支出165百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、469百万円(前中間連結会計期間に使用した資金は469百万円)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出362百万円及び配当金の支払額106百万円によるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当中間連結会計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。

 

(6)研究開発活動

 当中間連結会計期間における当社の研究開発活動の金額は、82,476千円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 当社グループの主力製品であるレギュラーコーヒーの主原料であるコーヒー生豆は国際商品であります。わが国 ではその全量が輸入であるため、レギュラーコーヒーの生産コストはコーヒー生豆相場と為替相場の変動による影 響を受けております。コーヒー生豆相場と為替相場の変動につきましては、製品・商品の販売価格に連動させて適 正な利益を確保することに努めるとともに、コーヒー生豆の予約買付けを活用するなど、悪影響の軽減に努めてま いります。しかし、レギュラーコーヒー製品・商品の販売価格につきましては、市場の競争原理により決定される 要因が強いため、コーヒー生豆相場と為替相場の変動によって、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性が あります。

3【経営上の重要な契約等】

  該当事項はありません。