第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、景気については足踏みもみられるものの、経済活動の正常化が進み、インバウンド需要の増加などがみられ、緩やかな回復傾向となっております。一方で、不安定な国際情勢、エネルギー価格の高騰や円安傾向による消費者物価の継続的な上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当中間連結会計期間においての卒業生(既存顧客)向けのイベントにつきましては、「ブリリアンツ地区予選大会」の取扱金額は前年比約130%と好調に推移し、産地ツアーにおきましても1月に「京都初春ツアー」や4月に「米沢ツアー」を開催し、好評を博しました。また、5~6月には当社恒例のイベントの中でも特に力を入れている全国18会場で行われた「縁の会」と東京が会場となる日本最大級のきものの祭典「遊々会」には約2,300人にご来場いただき、取扱金額が堅調に推移いたしました。

受講料無料のきもの着付け教室につきましては、新イメージキャラクターに冨永愛さんを採用し、当期の春限定で開催いたしました「お試し3回無料着付け体験コース」の積極的なプロモーション活動を行い、新規のお客様へのアプローチに注力してまいりました。同コースは、従来の着付け教室とは大きく異なり、販売会は行わず着付けのみとし、体験コース終了後ご希望される方には、受講料無料の本教室(5回)をご案内しております。体験会を実施したことで春教室の応募者数は前年比約160%と好評をいただいており、同コースを実施していなかった前年と比べ、春のレギュラー販売会の参加者数は前年比約120%となりました。

その結果、売上高は増加したものの、販売コストの上昇など販売費及び一般管理費の増加により減益となりました。今後は、卒業生(既存顧客)向けの催事へ多くのお客様に足を運んでいただけるように消費者のニーズを的確に見極めた魅力的なご提案ができるよう取り組んでまいります。

また、今年オープンいたしました新ECサイト「KAERUWA」では、今まで当社グループで取り扱いがなかった洗える着物・帯などのリーズナブルな価格帯の商品をメインとした「きものめぐり」、和装小物をメインとした「こものめぐり」の2つのコンテンツを追加し、ECサイトの充実を図っております。今後は、当社グループのシナジー効果を活かし、当初より目標としている「和の総合サイト」を目指して、オリジナル商品の開発などにも注力してまいります。

以上の結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高2,219百万円(前年同期比0.5%増)となり、営業利益105百万円(前年同期比15.8%減)、経常利益84百万円(前年同期比21.9%減)、親会社株主に帰属する中間純利益48百万円(前年同期比35.5%減)となりました。

 なお、当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当中間連結会計期間末における流動資産は8,913百万円となり、前連結会計年度末に比べ46百万円増加いたしました。これは主に割賦売掛金が151百万円及び棚卸資産が14百万円増加した一方で、現金及び預金が123百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は319百万円となり、前連結会計年度末に比べ24百万円減少いたしました。これは主に投資その他の資産が19百万円及び有形固定資産が3百万円減少したこと等によるものであります。

この結果、総資産は、9,233百万円となり、前連結会計年度末に比べ22百万円増加いたしました。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における流動負債は3,573百万円となり、前連結会計年度末に比べ246百万円減少いたしました。これは主に短期借入金が254百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は2,214百万円となり、前連結会計年度末に比べ280百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が281百万円増加したこと等によるものであります。

この結果、負債合計は、5,788百万円となり、前連結会計年度末に比べ33百万円増加いたしました。

 

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産合計は3,444百万円となり、前連結会計年度末に比べ11百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する中間純利益48百万円、剰余金の配当72百万円及び為替換算調整勘定が10百万円増加したこと等によるものであります。

 この結果、自己資本比率は37.3%(前連結会計年度末は37.5%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,315百万円(前年同期は2,167百万円)となりました。なお、当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動により使用した資金は67百万円(前年同期は240百万円の使用)となりました。これは主に税金等調整前中間純利益84百万円、割賦売掛金の増加151百万円、契約負債の増加94百万円、法人税等の支払額71百万円、創業者功労金の支払額50百万円及び営業未払金の増加15百万円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により使用した資金は24百万円(前年同期は8百万円の使用)となりました。これは主に定期預金の預入による支出16百万円、敷金及び保証金の差入による支出9百万円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により使用した資金は45百万円(前年同期は176百万円の使用)となりました。これは長期借入れによる収入1,650百万円、長期借入金の返済による支出1,623百万円及び配当金の支払額72百万円によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5) 経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

 当中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。

 

(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当中間連結会計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析について重要な変更はありません。

 

(9)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。