第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクのついての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間における当社を取り巻く環境は、インバウンド需要が増加にあるものの、コロナ禍からのリバウンド需要は一巡し落ち着きを見せる中、物価高騰により実質賃金は低下しており、個人消費の停滞が続いているなど、依然として厳しい状況が続いております。

このような経済環境の中、当社グループは引き続きオンラインを活用し、現実と仮想空間とのハイブリッドなコミュニケーションの場を、当社開発の仮想空間共有技術プラットフォームである「XR CLOUD」を通して提供致しております。当中間連結会計期間においても、メタバース空間でのイベントの開催等を行うメタバースサービス、各企業様の社内イベントや、顧客向けの展示会や、各種カンファレンス等の多様なイベントを実施するXRイベントサービス、XR全般で企業の課題解決を支援するXRソリューション開発事業や、様々なメタバースプラットフォームを駆使し顧客企業のニーズに沿ったプランを提供する新規事業開発事業や、ゲームを中心としたテスト業務受託を行うQA事業などのXR周辺サービスを提供してまいりました。

当中間連結会計期間の当社グループの経営成績は、売上高755,368千円(前年同期比242,644千円増)、営業損失122,047千円(前年同期比32,763千円増)、経常損失128,449千円(前年同期比40,058千円増)となりました。親会社株主に帰属する中間純損失は、連結子会社ののれんの減損損失を特別損失として計上したことにより313,948千円(前年同期比251,763千円増)となりました。事業全体としての高い成長を実現するために、積極的なサービス開発及び人員強化を図っており、優秀な人材を確保するための人件費の増加が主な要因となっております。

なお、当社グループは、XR事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。

 

 

(資産)

当中間連結会計期間末の総資産は2,249,331千円(前連結会計年度末比762,160千円増)となりました。

流動資産は2,040,925千円(前連結会計年度末比900,279千円増)となりました。主な増加要因は、「現金及び預金」が888,214千円増加したことによるものであります。

固定資産は208,405千円(前連結会計年度末比138,118千円減)となりました。主な減少要因は、「のれん」が191,713千円減少したことによるものであります。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における負債合計は417,544千円(前連結会計年度末比75,938千円増)となりました。

流動負債は354,908千円(前連結会計年度末比88,207千円増)となりました。主な増加要因は、「その他」が95,879千円増加したことによるものであります。

固定負債は62,635千円(前連結会計年度末比12,269千円減)となりました。主な減少要因は、「長期借入金」が42,074千円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産合計は1,831,787千円(前連結会計年度末比686,222千円増)となりました。主な増加要因は、「資本金」が500,089千円及び、「資本剰余金」が500,089千円増加したことによるものであります。

 

企業の安定性を示す自己資本比率は、当中間連結会計期間末は81.4%であります。また、支払い能力を示す流動比率は、575.1%となっております。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における「現金及び現金同等物の中間期末残高」は、1,800,107千円(前連結会計年度末比888,214千円増)となりました。これは、営業活動によるキャッシュ・フロー35,984千円の支出(前年同期比100,698千円減)、投資活動によるキャッシュ・フロー28,067千円の支出(前年同期比47,183千円減)に対し、財務活動によるキャッシュ・フロー952,267千円の収入(前年同期比917,143千円増)によるものです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、35,984千円の支出(前年同期比100,698千円減)となりました。

主な増加要因は減損損失175,043千円、未払金の増加48,911千円、売上債権の減少19,122千円、未払費用の増加15,102千円及び、預り金の増加10,510千円であります。

一方で減少要因は税金等調整前中間損失303,869千円及び、賞与引当金の減少13,020千円の減少要因があったことを主な理由とするものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、28,067千円の支出(前年同期比47,183千円減)となりました。

東京支店移転等により有形固定資産取得による支出18,731千円、ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定の無形固定資産取得による支出9,286千円があったことを主な理由とするものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、952,267千円の収入(前年同期比917,143千円増)となりました。

これは株式発行による収入999,815千円、長期借入金の返済による支出41,196千円を主な理由とするものです

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。詳細は「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項」の(中間連結損益計算書関係)の※2をご参照ください。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、21,622千円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等は以下のとおりです。

 

(1) 連結子会社の吸収合併

当社は、2024年2月16日開催の取締役会において、2024年4月1日を合併効力発生予定日として、当社の連結子会社であるモノビットエンジン株式会社を吸収合併することを決議し、2024年2月16日付で合併契約を締結し、2024年4月1日付で同社を吸収合併いたしました。詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項 (企業結合等関係)」に記載の通りであります。

 

(2) 第三者割当による新株の発行

当社は、2024年5月13日付の取締役会において、大日本印刷株式会社への第三者割当による新株発行を決議し、2024年6月26日に全ての払込みが完了しています。

詳細は、「第3 提出会社の状況 1 株式等の状況 (4) 発行済株式総数、資本金等の推移」をご参照ください。