第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

なお、当社グループは前第3四半期連結会計期間より、従来の日本基準に替えてIFRSを適用しており、前中間連結会計期間の数値もIFRSベースに組み替えて比較・分析を行っております。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

  ①経営成績

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境に改善の動きがみられるとともに、円安に伴う外国人観光客の増加等により景気は緩やかな回復基調となる一方、原材料価格の高止まりや中東地域をめぐる情勢や長期化するウクライナ情勢等の国際情勢悪化もあり、依然として先行きの不透明な状況が継続しております。

当社グループが事業を展開するデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)市場及びデジタル関連IT&ビジネスコンサルティング市場においては、コロナ禍以降において消費活動のオンライン化が加速したことによって、消費者のメディア接点の多様化がよりいっそう進み、これらに対応するためのデジタルシフトをはじめとしたDXへの取り組みが多くの企業において活発なものとなっており、高成長が期待される市場として注目されております。

このような経営環境のもと、当社グループでは、引き続き顧客体験を改善するテクノロジー・SaaSを軸に、クライアント企業のウェブサイトにおける顧客体験を向上し、顧客のロイヤルカスタマー化及び継続的な購買活動を促進するソリューションを提供するとともに、近年ニーズが増加するマーケティング・クリエイティブの領域にも展開し、ウェブサイト構築から集客、リピート促進まで一気通貫でのDX支援を行っております。

また、当社グループでは、CXデータの質及び量の増強を図ることや、サービスのケイパビリティを拡張させることでサービス間のクロスセル等のシナジーによる収益向上を目的として、M&Aを積極的に実行しております。当中間連結会計期間においては、2024年1月17日付で株式会社BINKSを連結子会社化し、2024年4月1日付でラグナロク株式会社の全株式を取得して連結子会社化しております。

この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、テクノロジー・SaaS及び各種プロフェッショナルサービスの受注が順調に推移したことや、前連結会計年度においてM&Aによって連結子会社となったグループ各社の業績貢献により、売上収益は2,037,669千円(前年同期比135.8%増)、営業利益は643,959千円(前年同期比186.6%増)、税引前中間利益は595,823千円(前年同期比182.7%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益は372,926千円(前年同期比170.5%増)となりました。

 

②財政状態

    (資産)

当中間連結会計期間末における資産合計は、17,972,734千円となり、前連結会計年度末に比べ6,997,615千円増加しました。その主な要因は、公募増資等により現金及び現金同等物が3,193,055千円増加したことや、当中間連結会計期間に実行したM&A等によってのれんが3,271,558千円増加したこと等によるものであります。

 

  (負債)

当中間連結会計期間末における負債合計は、12,423,946千円となり、前連結会計年度末に比べ4,768,595千円増加しました。その主な要因は、新たなM&Aの実行に伴い非流動負債のその他の金融負債に含まれるもののうち、条件付対価に係る金額が922,504千円増加したことや、長期借入金が1,760,300千円、1年内返済予定の長期借入金が626,858千円増加したこと等によるものであります。

 

 

  (資本)

当中間連結会計期間末における資本合計は、5,548,788千円となり、前連結会計年度末に比べ2,229,019千円増加しました。その主な要因は、公募増資により資本金1,207,169千円及び資本剰余金1,184,266千円がそれぞれ増加したことや、親会社の所有者に帰属する中間利益の計上により利益剰余金が372,926千円増加したこと等によるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、7,233,004千円となり、前連結会計年度末に比べ3,193,055千円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

  (営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動の結果得られた資金は、351,799千円(前年同期は296,793千円の獲得)となりました。主な要因としては、税引前中間利益595,823千円、減価償却費及び償却費42,861千円、その他の減少額192,255千円等によるものであります。

 

  (投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動の結果支出した資金は、2,300,278千円(前年同期は1,209,913千円の支出)となりました。主な要因としては、子会社の取得による支出2,360,769千円等によるものであります。

 

  (財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動の結果得られた資金は、5,139,339千円(前年同期は4,072,062千円の獲得)となりました。主な要因としては、長期借入による収入3,180,000千円、長期借入金の返済による支出820,827千円、新株の発行による収入2,414,338千円等によるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

    当中間連結会計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

会計上の見積り及び仮定については、「第4 経理の状況 1 要約中間連結財務諸表 要約中間連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7)従業員の状況

当中間連結会計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

(株式譲渡契約)

2024年1月15日開催の取締役会決議に基づき、株式会社BINKSの85%の株式を取得して子会社化する株式譲渡契約を締結し、2024年1月17日に株式を取得いたしました。

詳細は、「第4 経理の状況 1 要約中間連結財務諸表 要約中間連結財務諸表注記」の(6.企業結合)をご参照ください。

 

(株式譲渡契約)

2024年3月17日開催の取締役会決議に基づき、2024年3月18日付でラグナロク株式会社の全株式を取得して子会社化する株式譲渡契約を締結し、2024年4月1日に株式を取得いたしました。

詳細は、「第4 経理の状況 1 要約中間連結財務諸表 要約中間連結財務諸表注記」の(6.企業結合)をご参照ください。