当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間会計期間(2024年1月1日から2024年6月30日まで)におけるわが国経済は、社会・経済活動が活性化し雇用・所得環境が改善する中、インバウンド消費の増加もあり緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、長期化するウクライナ紛争、中東地域をめぐる情勢、アメリカ次期大統領選の動向、原材料・エネルギー価格の高止まりなど、先行き不透明な状況が続いております。
当社の顧客が事業を展開する在宅医療業界におきましては、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、地域包括ケアシステムの構築を実現させることが国策として進められているなか、2024年6月からの「訪問看護レセプト(医療保険請求分)のオンライン請求」および「訪問看護のオンライン資格確認」の開始により、この業界での医療DXが推進されるとともに、2024年度の診療報酬・介護報酬改定も「訪問看護」の報酬はプラス改定になるなど、国策により追い風が吹く環境となりました。
このような状況の中で当社は、2024年度の診療報酬・介護報酬改定への対応およびAIを活用した新サービスの開発などを実施しました。
この結果、当中間会計期間の経営成績は、主力サービスの「iBow」の新規顧客獲得が順調に推移し、売上高は1,205,706千円(前年同期比24.2%増)、営業利益は528,353千円(同17.4%増)、経常利益は529,174千円(同17.2%増)、中間純利益は365,885千円(同26.3%増)となりました。
当社は、訪問看護ステーション向けサービス提供事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。売上高をサービスカテゴリー別に示すと、次のとおりであります。
(単位:千円)
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売上高 |
営業利益 |
|||||||
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会計期間 |
クラウドサービス |
BPOサービス |
その他 |
計 |
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iBow |
iBow レセプト |
その他 |
iBow事務管理代行サービス |
その他 |
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当中間会計期間 |
945,639 |
97,214 |
32,274 |
115,140 |
540 |
14,897 |
1,205,706 |
528,353 |
(2)財政状態の状況
(資産)
当中間会計期間末における流動資産は2,018,075千円となり、前事業年度末に比べ161,306千円増加しました。これは主に、中間純利益の増加等により現金及び預金が105,985千円増加、売上高の増加に伴い売掛金が38,157千円増加したこと等によるものであります。固定資産は549,263千円となり、前事業年度末に比べ25,302千円増加しました。これは主に、減価償却等により有形固定資産が12,835千円減少、iBow機能追加等でソフトウエアの増加により無形固定資産が15,142千円増加、譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行等により投資その他の資産が22,995千円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は2,567,338千円となり、前事業年度末に比べ186,609千円の増加となりました。
(負債)
当中間会計期間末における流動負債は513,008千円となり、前事業年度末に比べ75,629千円減少しました。これは主に、未払法人税等が46,766千円減少、流動負債「その他」が42,793千円減少したこと等によるものであります。固定負債は102,220千円となり、前事業年度末に比べ168千円増加しました。
この結果、負債合計は615,229千円と前事業年度末に比べ75,460千円減少となりました。
(純資産)
当中間会計期間末における純資産は1,952,109千円となり、前事業年度末に比べ262,069千円増加しました。これは主に、譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行および新株予約権の行使により、資本金が22,901千円増加、資本剰余金が22,899千円増加し、また中間純利益の計上により利益剰余金が365,885千円増加、配当金の支払いにより利益剰余金が149,616千円減少したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は前事業年度末の71.0%から76.0%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は1,518,893千円となり、営業活動により298,267千円増加、投資活動により41,380千円減少、財務活動により150,901千円減少したことにより、前事業年度末と比較して105,985千円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、298,267千円(前年同期は203,217千円の獲得)となりました。これは主に、業績が好調に推移したことによる税引前中間純利益の計上529,174千円等の資金の増加があったものの、売上債権の増加38,157千円、未払金の減少65,982千円、法人税等の支払額又は還付額による支出212,564千円等の資金の減少があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、41,380千円(前年同期は47,604千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出12,280千円、iBow機能追加等による無形固定資産の取得による支出29,100千円があったこと等によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、150,901千円(前年同期は105,895千円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額149,616千円、長期借入金の返済による支出1,500千円があったこと等によります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間会計期間における当社の研究開発活動の金額は、1,401千円であります。
なお、当中間会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。