当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社は、2023年7月28日に開催された第28期定時株主総会で、「定款一部変更の件」が承認されたことを受けて、前事業年度より決算期を4月30日から12月31日に変更しております。これに伴い、その経過期間となる前中間会計期間は、2023年5月1日から2023年10月31日となっております。このため、比較情報については記載しておりません。
当社は、「個性と創造性溢れる豊かな社会作りに貢献します。」を経営理念として、システムを活用したモノづくりのDX会社として事業を展開しております。
当社の展開するサービス内容としては、インターネットを利用して行うアパレルや雑貨を主とした商品へのオンデマンドプリントサービス、及びオンデマンドプリントの仕組みであるソフトウエアやハードウエアをアパレルメーカー、印刷会社などの事業者へ提供するソリューションサービスであります。これらの実現のために、小ロット受注に対応したソフトウエアと、システムで制御できるハードウエアの開発を進め、ワークフローのDX化を推進しております。また、地球環境に対する負荷の低減に向けて、SDGsへの意識が高まるなか、当社も環境に配慮したモノづくりで社会に貢献できるよう努めております。
当社の属するオンデマンドプリント業界におきましては、コロナ禍を契機として人々の生活様式の変化が加速し、オンラインの消費活動が定着したことにより衣料・服飾雑貨及び生活雑貨等のEC市場は急成長を遂げ、その市場規模の拡大が続いております。
このような環境の中、オンデマンドプリントサービスでは、様々な顧客ニーズに対応し、オンデマンド生産できるアイテムを拡充すべく新商品の取扱いを強化し、自社ECサイトの「オリジナルプリント.jp」が好調に推移しました。ソリューションサービスではハードウエアのオンデマンド転写プリンター「Trans Jet」の消耗品売上高が好調を維持しました。
当中間会計期間において、オンデマンドプリントサービスの売上高は3,090,535千円となりました。
また、ソリューションサービスの売上高は294,344千円となりました。
以上の結果、当中間会計期間の売上高は3,384,879千円、営業利益は136,253千円、経常利益は146,013千円、中間純利益は95,658千円となりました。
なお、当社はオンデマンドプリントソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。
(2)財政状態の状況
(流動資産)
当中間会計期間末における流動資産は1,811,109千円となり、前事業年度末と比較して48,709千円の増加となりました。これは主に仕掛品の増加39,617千円、売掛金及び契約資産の増加26,673千円があったものの、現金及び預金の減少43,505千円によるものであります。
(固定資産)
当中間会計期間末における固定資産は1,044,058千円となり、前事業年度末と比較して120,905千円の増加となりました。これは主に有形固定資産の増加88,758千円、無形固定資産の増加23,510千円によるものであります。
(流動負債)
当中間会計期間末における流動負債は942,716千円となり、前事業年度末と比較して122,832千円の増加となりました。これは主に買掛金の増加94,616千円、賞与引当金の増加37,805千円によるものであります。
(固定負債)
当中間会計期間末における固定負債は281,110千円となり、前事業年度末と比較して49,958千円の減少となりました。これは主に長期借入金の減少49,904千円によるものであります。
(純資産)
当中間会計期間末における純資産は1,631,341千円となり、前事業年度末と比較して96,740千円の増加となりました。これは主に中間純利益の計上95,658千円による利益剰余金の増加によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は818,980千円となり、前事業年度末と比較して43,505千円の減少となりました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、161,563千円(前年同期は262,035千円の獲得)となりました。
これは主に、税引前中間純利益146,013千円、仕入債務の増加額94,616千円、減価償却費84,689千円があった一方で、主にキャッシュ・フロー減少要因としてその他の流動資産の増加62,515千円、法人税等の支払額58,502千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、147,336千円(前年同期は290,596千円の使用)となりました。
これは主に、工場の機械装置の積極的な設備投資による有形固定資産の取得による支出113,585千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、57,732千円(前年同期は123,445千円の獲得)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出49,087千円があったことによるものです。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当中間会計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当社は、「個性と創造性溢れる豊かな社会作りに貢献します。」という経営理念のもと、最先端の印刷技術とIT技術を活用したオンデマンドプリントソリューション事業を推進し続けることを目的として、高品質かつ高速でTシャツ等への印刷を行うための独自技術の研究に取り組んでおります。
当中間会計期間における研究開発活動の総額は、40,129千円であります。
なお、当中間会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。