第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の沈静化により訪日外国人のインバウンド消費増加と社会経済活動の正常化が進み、国内景気は回復傾向にあります。一方、世界的な資源価格の高騰と物価上昇、急激な為替変動により、先行き不透明な経済状況が続いています。

 当社グループが属する決済サービス業界におきましては、経済産業省がキャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%を目指すという政府目標を掲げており、2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%まで上昇しました。このような政府主導の普及促進や、コロナ禍によるキャッシュレス決済の浸透、また人手不足による省力化の必要性から事業者側のキャッシュレス導入も一層進んでおります。

 当社グループにおいても市場の拡大を取り込むとともに、先述したインバウンド消費の増加や前連結会計年度からクレジットカード決済の取扱開始等により、当中間連結会計期間の決済取扱高は7,356億円(前年同期比+33.6%)となり、決済関連売上は順調に成長しております。また、DX関連サービスにおいては、展示会への積極的な出展等の販促活動により、着実に当社サービスの認知度を向上させ新規取引先獲得に努めております。

 以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は1,718,359千円(前年同期比4.5%減)、営業損失は258,765千円(前年同期営業損失143,854千円)、経常損失は203,654千円(前年同期経常損失151,514千円)、親会社株主に帰属する中間純損失は215,593千円(前年同期親会社株主に帰属する中間純損失154,262千円)となりました。

 なお、セグメントについては、当社グループはフィンテック事業の単一セグメントであるため、記載しておりません。

 

 

(2)財政状態の状況

(資産)

 当中間連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末より3,421,952千円増加し、31,777,610千円となりました。これは主に、現金及び預金が3,546,190千円増加したことによるものです。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末より3,598,825千円増加し、24,887,011千円となりました。これは主に、預り金が3,732,758千円増加したことによるものです。

 

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末より176,873千円減少し、6,890,599千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純損失の計上により利益剰余金が215,593千円減少したことによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より3,546,190千円増加し、30,068,415千円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。

 

  (営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は3,642,679千円(前年同期は3,548,972千円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前中間純損失の計上212,914千円、減価償却費の計上104,325千円、預り金の増加額3,732,418千円等によるものであります。

 

  (投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果支出した資金は135,524千円(前年同期は118,091千円の支出)となりました。これは主に固定資産の取得による支出83,026千円、投資有価証券の取得による支出49,736千円等によるものであります。

 

  (財務活動によるキャッシュ・フロー)

   財務活動の結果得られた資金及び使用した資金はありません(前年同期は300千円の支出)。

 

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。