当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
(1)業績の状況
当社グループは、「世界中にAimingのファンを」をミッションに掲げ、スマートフォンをはじめとした基本無料の「オンラインゲーム事業」を主たる業務としております。
国内のスマートフォン向けオンラインゲーム市場は、2022年度は1兆2,433億円となり、2024年度には1兆2,095億円になると予測(※)されており、緩やかに減少しているものの安定した市場規模を維持しております。その一方、アニメやゲームなどの知名度の高いIP(Intellectual Propertyの略)を題材としたタイトルや、品質の高い海外企業のゲームが国内でサービスを開始するケースも多く、競争は激化しております。また、国内外の品質の高いゲームが市場に投入されることで、ユーザーの求めるゲーム品質の水準が高まっていることから、ゲームの開発期間は長期化し、開発費用も高騰しております。
このような状況の中、当社グループはオンラインゲーム事業のさらなる成長及びシェアの拡大を目指し、サービス中タイトルの拡充と開発中タイトルの準備を進めてまいりました。
サービス中タイトルにつきましては、株式会社スクウェア・エニックスとの共同開発タイトル『ドラゴンクエストタクト』は、3.5周年を迎え、記念キャンペーンや新キャラクター追加の実施を通じて、アクティブユーザー数及び課金ユーザー数の維持に努め、収益に貢献しました。『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン』は、1.5周年イベントや新キャラクターの追加の実施を通じて、収益に寄与しました。『剣と魔法のログレス いにしえの女神』や『CARAVAN STORIES』をはじめとする他タイトルについては、長期運営によるKPIの低下は見られるものの、コラボイベント実施等により、アクティブユーザー数及び課金ユーザー数の維持に努めました。
開発中タイトルにつきましては、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル』の PS4™/ PS5®版を2024年2月14日に配信し、また『タップハンター~剣と魔法の放置RPG~』を2024年2月15日に配信しました。また『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン』のDMM GAMES版を2024年5月9日に配信しました。他翌四半期以降に配信を予定しているタイトルの準備と品質の向上に努めました。
今後ますます激化することが予想される市場競争に対し、IP取得によるユーザー訴求力の向上や共同事業などによる適切なビジネススキームの確立に取り組んでまいります。
以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は8,096百万円(前中間連結会計期間比10.3%減)、営業損失は748百万円(前中間連結会計期間は419百万円の営業利益)、経常損失は553百万円(前中間連結会計期間は508百万円の経常利益)となり、親会社株主に帰属する中間純損失は934百万円(前中間連結会計期間は160百万円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。
(※) 出典:『ファミ通ゲーム白書2023』株式会社角川アスキー総合研究所
(2)財政状態の分析
資産につきましては、前連結会計年度末に比べ241百万円減少し、7,154百万円となりました。これは主として、現金及び預金の増加436百万円があったものの、売掛金及び契約資産の減少709百万円によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ820百万円減少し、1,799百万円となりました。これは主として、短期借入金の減少500百万円、買掛金の減少287百万円によるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ578百万円増加し、5,355百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する中間純損失の計上による利益剰余金の減少934百万円があったものの、資本金の増加827百万円、資本剰余金の増加827百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は前連結会計年度より436百万円増加し、3,319百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって減少した資金は12百万円となりました。これは主として、売上債権及び契約資産の減少709百万円、利息及び配当金の受取額176百万円があったものの、税金等調整前中間純損失の計上554百万円、仕入債務の減少287百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって減少した資金は152百万円となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出137百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって増加した資金は630百万円となりました。これは主として、非支配株主への配当金の支払額519百万円、短期借入金の減少500百万円があったものの、株式の発行による収入1,649百万円によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、1,719百万円であります。なお、当中間連結会計期間における研究開発活動の状況の重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要のうち主なものは、新規タイトルの開発や運営にかかる人件費や外注費、サービス提供・拡充のための広告宣伝費であります。
当社グループは、事業運営上、必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、これらの資金需要に対して、営業活動によるキャッシュ・フローや自己資金を充当することを基本とし、状況に応じて、金融機関からの借入れや各種資本政策等による資金調達で対応することとしております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。