第4【経理の状況】

1.中間財務諸表の作成方法について

 当社の中間財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下「財務諸表等規則」という。)に基づいて作成しております。

 また、当社は、財務諸表等規則第3編の規定により第1種中間財務諸表を作成しております。

 

2.監査証明について

 当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、中間会計期間(2024年1月1日から2024年6月30日まで)に係る中間財務諸表について、監査法人アリアによる期中レビューを受けております。

 

3.中間連結財務諸表について

当社は子会社がありませんので、中間連結財務諸表を作成しておりません。

1【中間財務諸表】

(1)【中間貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2023年12月31日)

当中間会計期間

(2024年6月30日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

51,633

20,644

受取手形及び売掛金

92,997

149,660

電子記録債権

16,002

16,577

商品及び製品

20,410

10,947

仕掛品

17,510

38,044

原材料及び貯蔵品

44,334

54,009

前払費用

4,481

8,264

その他

17,127

27,755

流動資産合計

264,498

325,902

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物(純額)

233,126

224,566

構築物(純額)

17,380

16,767

機械及び装置(純額)

66,056

59,371

工具、器具及び備品(純額)

7,222

5,136

土地

507,321

507,321

リース資産(純額)

19,673

15,931

有形固定資産合計

850,781

829,093

投資その他の資産

1,764

2,064

固定資産合計

852,545

831,157

資産合計

1,117,044

1,157,060

負債の部

 

 

流動負債

 

 

支払手形及び買掛金

21,343

24,100

1年内返済予定の長期借入金

293,788

150,113

リース債務

13,726

14,046

未払金

148,151

102,724

未払費用

8,742

8,840

未払法人税等

1,063

303

災害損失引当金

6,460

710

その他

54,976

43,077

流動負債合計

548,250

343,915

固定負債

 

 

長期借入金

280,069

274,350

リース債務

50,500

43,396

退職給付引当金

2,694

2,799

その他

38,048

35,899

固定負債合計

371,312

356,446

負債合計

919,563

700,361

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前事業年度

(2023年12月31日)

当中間会計期間

(2024年6月30日)

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

80,000

80,000

資本剰余金

661,935

885,567

利益剰余金

545,488

516,255

自己株式

104

28

株主資本合計

196,342

449,283

評価・換算差額等

 

 

その他有価証券評価差額金

395

593

評価・換算差額等合計

395

593

新株予約権

743

6,821

純資産合計

197,481

456,698

負債純資産合計

1,117,044

1,157,060

 

(2)【中間損益計算書】

【中間会計期間】

 

 

(単位:千円)

 

 前中間会計期間

(自 2023年1月1日

 至 2023年6月30日)

 当中間会計期間

(自 2024年1月1日

 至 2024年6月30日)

売上高

286,277

586,376

売上原価

388,220

440,612

売上総利益又は売上総損失(△)

101,943

145,764

販売費及び一般管理費

112,571

112,350

営業利益又は営業損失(△)

214,514

33,413

営業外収益

 

 

受取利息

34

0

受取配当金

4

助成金収入

7,639

協力金収入

15,567

スクラップ売却益

876

その他

476

479

営業外収益合計

23,721

1,356

営業外費用

 

 

支払利息

8,860

7,428

支払手数料

6,685

その他

1,804

2,311

営業外費用合計

10,665

16,424

経常利益又は経常損失(△)

201,458

18,345

特別利益

 

 

固定資産売却益

5,000

災害損失引当金戻入額

5,750

新株予約権戻入益

200

特別利益合計

10,950

税引前中間純利益又は税引前中間純損失(△)

201,458

29,295

法人税、住民税及び事業税

568

63

法人税等合計

568

63

中間純利益又は中間純損失(△)

202,026

29,232

 

(3)【中間キャッシュ・フロー計算書】

 

 

(単位:千円)

 

 前中間会計期間

(自 2023年1月1日

 至 2023年6月30日)

 当中間会計期間

(自 2024年1月1日

 至 2024年6月30日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

 

税引前中間純利益又は税引前中間純損失(△)

201,458

29,295

減価償却費

34,053

25,588

退職給付引当金の増減額(△は減少)

115

105

受取利息及び受取配当金

38

0

支払利息

8,860

7,428

固定資産売却損益(△は益)

5,000

助成金収入

7,639

協力金収入

15,567

災害損失引当金の増減額(△は減少)

5,750

新株予約権戻入益

200

売上債権の増減額(△は増加)

121,954

57,237

棚卸資産の増減額(△は増加)

10,306

20,745

その他の資産の増減額(△は増加)

62,283

14,502

仕入債務の増減額(△は減少)

6,273

2,757

未払消費税等の増減額(△は減少)

2,912

20,701

その他の負債の増減額(△は減少)

5,435

72,689

小計

11,492

90,249

利息及び配当金の受取額

38

0

利息の支払額

8,191

9,231

助成金の受取額

7,639

協力金の受取額

15,567

和解金の支払額

600

600

法人税等の支払額

1,137

823

法人税等の還付額

5

6

営業活動によるキャッシュ・フロー

1,829

100,897

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

 

有形固定資産の取得による支出

116,972

3,900

その他

373

投資活動によるキャッシュ・フロー

117,345

3,900

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

 

短期借入れによる収入

200,000

短期借入金の返済による支出

100,000

長期借入金の返済による支出

11,119

149,394

リース債務の返済による支出

6,480

6,784

株式の発行による収入

190,008

新株予約権の行使による自己株式の処分による収入

63,430

33,156

新株予約権の発行による収入

6,821

財務活動によるキャッシュ・フロー

145,831

73,808

現金及び現金同等物に係る換算差額

0

0

現金及び現金同等物の増減額(△は減少)

30,315

30,989

現金及び現金同等物の期首残高

94,234

51,633

現金及び現金同等物の中間期末残高

124,550

20,644

 

【注記事項】

(継続企業の前提に関する事項)

 当社では、2020年12月期に支援者からのご支援を受け、債務超過を解消し、現在に至るまで経営再建に取り組んでおりますが、当初の再建計画通りには業績回復は進んでおらず、前事業年度において、営業損失407百万円、経常損失399百万円、当期純損失555百万円を計上しました。当中間会計期間においては、営業利益33百万円、経常利益18百万円、中間純利益29百万円を計上しておりますが、引き続き事業再生計画の実施途上にあります。これらの状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。

 当社は当該状況を解消し、収益構造の改善を推進するため、以下の諸施策を実施しております。

1.財務基盤の改善

 当社は、2024年4月10日に渡邉敏行及び那須マテリアル株式会社を割当先とした第三者割当による新株式を発行し、同日までに190百万円の払込みを受けました。また、新たなエクイティファイナンスの検討も進めてまいります。当社は、これらの資金により、財務基盤の改善に取り組んでまいります。

2.事業上の改善

(1) 売上高の改善

 営業力の強化、新規顧客獲得、技術力の強化、経営資源活用による新規事業の構築等を実施してまいります。

(2) 収益力の改善

 既存技術のブラッシュアップ・経営資源活用による新規案件(切断、研磨技術を活用した精密加工事業の新規市場への参入他)の収益化、原価低減・電力費削減などの全社コスト削減を実施してまいります。

(3) 企業力の向上

 PDCAサイクルの確立、人事システムの運用見直しによる従業員のモチベーションとパフォーマンス向上、計画のモニタリング・プロジェクト管理の強化等を実施してまいります。

 しかし、これらの諸施策は実施途上であり、現時点で継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。

 なお、当社の中間財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を中間財務諸表には反映しておりません。

 

(会計方針の変更)

 該当事項はありません。

 

(追加情報)

(新型コロナウイルス感染症による影響)

 前事業年度の有価証券報告書の(追加情報)に記載した新型コロナウイルス感染拡大による影響に関する仮定について重要な変更はありません。

 

(中間貸借対照表関係)

※ 資産の金額から直接控除している貸倒引当金の額

 

前事業年度

(2023年12月31日)

当中間会計期間

(2024年6月30日)

投資その他の資産

21,833千円

21,833千円

 

(中間損益計算書関係)

※ 販売費及び一般管理費の主なもの

 

 前中間会計期間

(自  2023年1月1日

  至  2023年6月30日)

 当中間会計期間

(自  2024年1月1日

  至  2024年6月30日)

運搬費

5,131千円

11,090千円

給料

27,613

27,282

支払手数料及び業務委託料

21,427

16,556

 

(中間キャッシュ・フロー計算書関係)

※  現金及び現金同等物の中間期末残高と中間貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係は下記のとおりであります。

 

前中間会計期間

(自  2023年1月1日

至  2023年6月30日)

当中間会計期間

(自  2024年1月1日

至  2024年6月30日)

現金及び預金勘定

124,550千円

20,644千円

預入期間が3か月を超える定期預金

現金及び現金同等物

124,550

20,644

 

(株主資本等関係)

Ⅰ 前中間会計期間(自 2023年1月1日 至 2023年6月30日)

1.配当金支払額

該当事項はありません。

 

2.株主資本の金額の著しい変動

 当中間会計期間において、新株予約権の行使により、その他資本剰余金が64,324千円増加しました。その結果、当中間会計期間末においてその他資本剰余金が661,935千円となっております。

 

Ⅱ 当中間会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

1.配当金支払額

該当事項はありません。

 

2.株主資本の金額の著しい変動

 当中間会計期間において、2024年4月10日付で、渡邉敏行及び那須マテリアル株式会社から第三者割当増資の払込みを受けた結果、当中間会計期間において資本金が95,004千円、資本準備金が95,004千円増加しました。一方、2024年3月1日開催の取締役会の決議に基づき、同日付けで資本金95,004千円及び資本準備金95,004千円をそれぞれ、その他資本剰余金へ振り替えております。また、新株予約権の行使により、その他資本剰余金が33,623千円増加しました。その結果、当中間会計期間末においてその他資本剰余金が885,567千円となっております。

 

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

Ⅰ 前中間会計期間(自 2023年1月1日 至 2023年6月30日)

1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報並びに収益の分解情報

(単位:千円)

 

報告セグメント

合計

 

基板事業

半導体加工事業

不動産賃貸

事業

売上高

 

 

 

 

 

顧客との契約から生じる収益

231,465

4,418

50,393

286,277

286,277

外部顧客への売上高

231,465

4,418

50,393

286,277

286,277

セグメント間の内部売上高又は振替高

231,465

4,418

50,393

286,277

286,277

セグメント損失

174,727

31,255

8,531

214,514

214,514

(注)セグメント損失は、中間損益計算書の営業利益又は損失(△)と調整を行っております。

 

2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報

 該当事項はありません。

 

Ⅱ 当中間会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報並びに収益の分解情報

(単位:千円)

 

報告セグメント

合計

 

基板事業

半導体加工事業

不動産賃貸

事業

売上高

 

 

 

 

 

顧客との契約から生じる収益

391,377

143,190

51,807

586,376

586,376

外部顧客への売上高

391,377

143,190

51,807

586,376

586,376

セグメント間の内部売上高又は振替高

391,377

143,190

51,807

586,376

586,376

セグメント利益又は損失(△)

28,053

14,030

19,391

33,413

33,413

(注)セグメント利益又は損失(△)は、中間損益計算書の営業利益又は損失(△)と調整を行っております。

 

2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報

 該当事項はありません。

 

3.報告セグメントの変更等に関する事項

第1四半期会計期間から、「その他事業」に含まれていた「半導体加工事業」について量的な重要性が増したため報告セグメントとして記載する方法に変更しております。

 なお、前中間会計期間のセグメント情報は、当中間会計期間の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。

 

(収益認識関係)

 顧客との契約から生じる収益を分解した情報は、「注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。

 

(1株当たり情報)

 1株当たり中間純損益金額(△は損失)及び算定上の基礎、潜在株式調整後1株当たり中間純利益及び算定上の基礎は、以下のとおりであります。

 

前中間会計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年6月30日)

当中間会計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年6月30日)

1株当たり中間純損益金額(△は損失)

△6円04銭

0円85銭

(算定上の基礎)

 

 

中間純損益金額(△は損失)(千円)

△202,026

29,232

普通株主に帰属しない金額(千円)

普通株式に係る中間純損益金額(△は損失)(千円)

△202,026

29,232

普通株式の期中平均株式数(株)

33,464,594

34,334,380

 

 

 

潜在株式調整後1株当たり中間純利益

0円82銭

中間純利益調整額(千円)

普通株式増加数(株)

1,397,544

(うち新株予約権(株))

(1,397,544)

希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり中間純利益の算定に含めなかった潜在株式で、前事業年度末から重要な変動があったものの概要

(注) 前中間会計期間の潜在株式調整後1株当たり中間純利益金額については、潜在株式は存在するものの1株当たり中間純損失金額のため記載しておりません。

 

(重要な後発事象)

第三者割当による新株及び新株予約権の発行

 当社は、2024年8月7日開催の取締役会において、第三者割当による新株式の発行を行うことについて決議いたしました。その概要は以下のとおりであります。

(1)発行株式の種類及び数 当社普通株式 3,000,000株

(2)払込金額 1株につき268円

(3)払込金額の総額 804,000,000円

(4)増加する資本金及び資本準備金の額

増加する資本金の額   402,000,000円

増加する資本準備金の額 402,000,000円

(5)申込期日 2024年8月30日

(6)払込期間 2024年8月30日

(7)割当先及び割当株式数 LIN QI      1,221,400株

             星川インベスト株式会社  937,200株

             藪田 晃彰        841,400株

(8)調達する資金の額、使途及び支出予定時期

①調達する資金の額

振込金額の総額   804,000,000円

発行諸費用の概算額  6,887,200円

差引手取概算額   797,112,800円

②調達する資金の使途及び支出予定時期

具体的な資金使途

金額

支出予定時期

金融債務の弁済金

139百万円

2024年12月

ペロブスカイト太陽電池のガラス、フィルム型両用プラントへの設備投資

389百万円

2024年9月~2025年12月

ペロブスカイト太陽電池製造のための現有設備増設投資

82百万円

2024年9月~2025年12月

ペロブスカイト太陽電池のガラス、フィルム型両用プラントへの運転資金

187百万円

2024年9月~2025年6月

 

 

2【その他】

 該当事項はありません。