当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当中間連結会計期間におきましては、インバウンドを含む人流の回復が順調に進む中、新たに「中期経営計画2026」を策定するとともに、積極的な集客施策に取り組んでまいりましたが、書き入れ時となるゴールデンウィークの利用者数が伸び悩むなど、各施設の利用者数は、新型コロナウイルス感染症の5類指定に伴う行動制限の緩和や全国旅行支援事業の影響で好調であった前年同期と比べて減少いたしました。
一方、レジャー消費の回復傾向を背景として、施設ならびにサービスの拡充と合わせて各種料金改定を行ったほか、効率的な経費支出に取り組み、各事業における収益力の向上に努めました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は2,943,792千円(前年同期比0.9%減)となり、営業利益は258,798千円(前年同期比34.1%減)、経常利益は274,911千円(前年同期比31.6%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は193,431千円(前年同期比37.1%減)となりました。
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項 目 |
当中間 連結会計期間 (千円) |
前中間 連結会計期間 (千円) |
増減額 (千円) |
増減率 (%) |
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売上高 |
2,943,792 |
2,970,701 |
△26,909 |
△0.9 |
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営業利益 |
258,798 |
392,984 |
△134,185 |
△34.1 |
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経常利益 |
274,911 |
401,816 |
△126,905 |
△31.6 |
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親会社株主に帰属する中間純利益 |
193,431 |
307,678 |
△114,246 |
△37.1 |
報告セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
・遊園地セグメント
九州の『グリーンランド』におきましては、春のイベントとして、国内外で高い人気を誇るバーチャルシンガー「初音ミク」の生誕16周年を記念したフロアイベントを開催いたしました。
また、園内に新たに設置した臨場感溢れるライブステージを舞台に、「仮面ライダーガッチャード バトルステージ」を展開いたしました。
そのほか、3月には、2週連続で「HANABIフェスティバル」を開催したほか、ゴールデンウィークには、歴代の「プリキュア」たちが大集結する「プリキュアオールスターズがやってくる!」を開催するなど、休日を中心に様々な魅力あるイベントを展開いたしました。
施設面においては、3月に新規アトラクション「サブマリンシューティング」をオープンさせたほか、園内売店のリニューアルや各種景観向上に取り組み、遊園地全体におけるワクワク感の増大を図りました。
また、新たに、台湾をはじめとする東アジアに強い商圏を持つ旅行予約会社とも業務提携を行い、増加傾向にあるインバウンドの集客拡大に努めました。
この結果、利用者数は前年同期比51,950人減少の344,414人となり、売上高は前年同期比78,987千円減少の1,071,039千円となりました。
『北海道グリーンランドホワイトパーク(スキー場)』におきましては、学校団体の利用は堅調だったものの、2月の天候に恵まれず、ゲレンデコンディションが悪化したことも影響して、利用者数は前年同期を下回りました。
『北海道グリーンランド遊園地』におきましては、春の遊園地オープンより、多彩なキャラクターショーのほか、「竹下☆ぱらだいす」のライブショーなど、話題性の高いイベントを開催して、ファミリー層を中心に集客を図りました。
『いわみざわ公園管理』におきましては、『バラ園』で「ローズフェスタ」を開催したほか、『色彩館』では、「洋らん展」や「つるバラピクニック」など各種イベントを開催して集客拡大を図りました。また、4月より新たに『利根別自然公園』などの指定管理者として指名を受けており、収益基盤の安定化を図っております。
この結果、北海道の遊園地ならびにスキー場を合わせた利用者数は前年同期比237人増加の77,685人となり、売上高は前年同期比13,507千円増加の271,910千円となりました。
以上の結果、利用者数は前年同期比51,713人減少の422,099人となり、売上高は前年同期比65,480千円減少の1,342,950千円となりました。
・ゴルフセグメント
『グリーンランドリゾートゴルフコース』におきましては、地域の各種競技大会に加え、趣向を凝らした多様なオープンコンペを開催するなど、パブリックゴルフ場の強みを活かして集客拡大を図りました。
また、自動精算機の拡充やレストランのセルフオーダーシステム導入によりプレーヤーの利便性向上を図ったほか、環境に配慮した自家消費型太陽光発電システムを導入し、光熱費の削減に努めました。
『大牟田ゴルフ場』、『広川ゴルフ場』の両メンバーシップコースでは、積極的な営業展開を行うなど、大型ゴルフコンペの利用回復に注力いたしました。また、キャディ付プレーの促進やきめ細やかなプレープランの造成による客単価増加に取り組んだほか、コース内の茶店の直営化による効率的な運営体制を整え、収益性向上を図りました。
そのほか、新たな送客エージェントと業務提携し、3つのゴルフ場を有するメリットをPRして、需要回復が見られる韓国からのゴルフプレーヤーの獲得を図りました。
以上の結果、利用者数は前年同期比3,838人減少の70,174人となり、売上高は前年同期比6,489千円減少の514,789千円となりました。
・ホテルセグメント
『ホテルブランカ』におきましては、遊園地やゴルフ場に隣接するオフィシャルホテルとしての強みを活かし、利用目的に合わせた多様な特典付宿泊プランを前面に打ち出して集客を図りました。
また、料飲部門におきましては、特色ある鍋バイキングや遊園地を望む中庭バーベキューのほか、遊園地利用客をメインターゲットとして、充実したメニューを揃えたランチバイキングの展開により売上拡大を図りました。
『ホテルヴェルデ』におきましては、宿泊部門では、OTA(オンライン・トラベル・エージェント)を活用して集客に努めるとともに、自社予約においては、宿泊特典を強化した高付加価値プラン販売による差別化を行い、一層の収益拡大を図りました。
料飲部門におきましては、和食レストラン「小岱」では、回復傾向にある慶事・法事の取り込みに注力したほか、季節の食材をふんだんに使った料理をPRして、地元客を中心に利用促進を図りました。洋食レストラン「フォンターナ」においては、好評なランチバイキングに加え、スイーツバイキングなど、ホテルならではの特別感のあるイベントを展開したほか、アレルギー食品表示の対応など、きめ細かいサービス提供により集客拡大を図りました。
宴会部門におきましては、人気の「カニ&ステーキ祭り」の開催をはじめ、地元企業の周年式典や各種祝賀パーティなど幅広い宴会プランのPRにより、売上拡大を図りました。
また、婚礼部門におきましては、SNSの活用による最新の情報発信を行い、お客様のニーズにマッチできる「ヴェルデ婚」を最大限に打ち出して利用獲得を図りました。
この結果、九州の『ホテルブランカ』ならびに『ホテルヴェルデ』を合わせた宿泊者数は前年同期比4,416人減少の26,646人となりましたが、売上高は前年同期比8,894千円増加の567,972千円となりました。
『ホテルサンプラザ』におきましては、駅に近い好立地を活かし、ニーズの高いビジネス客や各種団体客の利用促進を図ったほか、遊園地のオフィシャルホテルとして、お得な「フルエンジョイプラン」を造成し、ファミリー層や若者層を中心に集客を図りました。
また、「ホワイトパーク(スキー場)」や近隣ゴルフ場の利用との宿泊セットプランの造成により、好調なインバウンドの取り込みにも注力いたしました。
料飲部門におきましては、好評なランチバイキングや食材にこだわったレディースランチでリピーター拡大を図ったほか、宴会部門においては、企業等の周年事業の獲得や「空知ワインの会」など魅力あるイベント展開で集客を図りました。
『北村温泉ホテル』におきましては、「源泉掛け流し43℃の名湯」を強みとして、スノートレッキングなど季節毎の体験が楽しめる短期滞在型の「新湯治プラン」をPRして集客拡大を図りました。
この結果、北海道の『ホテルサンプラザ』ならびに『北村温泉ホテル』を合わせた宿泊者数は前年同期比145人減少の8,749人となりましたが、売上高は前年同期比11,841千円増加の257,785千円となりました。
以上の結果、宿泊者数は前年同期比4,561人減少の35,395人となりましたが、売上高は前年同期比20,735千円増加の825,757千円となりました。
・不動産セグメント
不動産事業における賃貸収入につきましては、前年12月より「KKT住宅展示場」に係る土地賃貸料の改定により増収し、売上高は前年同期比558千円増加の81,707千円となりました。
・土木・建設資材セグメント
土木・建設資材事業におきましては、バイオマス火力発電所への燃料投入業務が増加したことに加え、一般土木工事受注が好調に推移したことで、売上高は前年同期比23,766千円増加の178,586千円となりました。
②財政状態
当中間連結会計期間末の総資産は、18,811,653千円(前連結会計年度末比29,124千円減少)となりました。
流動資産は、654,857千円(前連結会計年度末比162,002千円減少)となりました。これは主に、現金及び預金、受取手形及び売掛金が減少したことによるものであります。
固定資産は、18,156,795千円(前連結会計年度末比132,878千円増加)となりました。これは主に、建物及び構築物、その他(工具、器具及び備品)、投資有価証券等が増加したことによるものであります。
流動負債は、4,386,399千円(前連結会計年度末比50,023千円増加)となりました。これは主に、営業未払金、未払金、未払法人税等が減少したものの、短期借入金が増加したことによるものであります。
固定負債は、4,488,957千円(前連結会計年度末比209,614千円減少)となりました。これは主に、長期借入金、長期預り金等が減少したことによるものであります。
純資産は、9,936,296千円(前連結会計年度末比130,466千円増加)となりました。これは主に、配当金の支払いにより利益剰余金が減少したものの、親会社株主に帰属する中間純利益の計上による利益剰余金、その他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ45,135千円減少し、320,425千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は165,293千円(前年同期は216,631千円の収入)となりました。これは主に、仕入債務の減少や法人税等の支払い等の減少要因があったものの、税金等調整前中間純利益の計上や減価償却費等の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は299,810千円(前年同期は231,854千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出等の減少要因があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により得られた資金は89,380千円(前年同期は139,012千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済や長期預り金の返還、配当金の支払い等の減少要因があったものの、短期借入金の純増や長期借入れによる収入等の増加要因があったことによるものであります。
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項 目 |
当中間 連結会計期間 (千円) |
前中間 連結会計期間 (千円) |
増減額 (千円) |
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営業活動によるキャッシュ・フロー |
165,293 |
216,631 |
△51,338 |
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投資活動によるキャッシュ・フロー |
△299,810 |
△231,854 |
△67,955 |
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財務活動によるキャッシュ・フロー |
89,380 |
△139,012 |
228,393 |
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因
「1 事業等のリスク」に記載しております。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費です。設備資金需要の主なものは、遊園地事業における遊園地施設の維持更新、新設等です。
当社グループの運転資金及び設備資金の調達につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入等により賄っております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。