当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善するなかで、景気は緩やかに回復しております。しかしながら、物価の上昇に加え、世界的な金融引締めに伴う海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクもあり、景気の先行きは不透明な状況が続きました。
当社の主要な受注先の造船業界では、新造船市況に回復の動きがみられるなか、当社は舶用関連に加え、発電プラント関連においても積極的な営業活動を展開し、受注獲得に努め、修理やメンテナンス関連の部品注文獲得にも注力しました。
当第2四半期累計期間における受注高は、10,346百万円(対前年同期比14.0%増)となり、1,268百万円前年同期を上回りました。品種別にみますと、自動調節弁3,932百万円、バタフライ弁3,825百万円、遠隔操作装置2,588百万円となり、対前年同期比では、自動調節弁は159百万円、バタフライ弁は1,037百万円、遠隔操作装置は70百万円の増加となりました。
売上高では、8,952百万円(対前年同期比9.0%増)となり、735百万円前年同期を上回りました。品種別では、自動調節弁3,819百万円、バタフライ弁2,741百万円、遠隔操作装置2,391百万円となり、対前年同期比では、自動調節弁は248百万円、バタフライ弁は178百万円、遠隔操作装置は308百万円の増加となりました。輸出関連の売上高は、1,229百万円となり、前年同期を172百万円上回りました。当第2四半期会計期間末の受注残高は期首に比べて1,393百万円増の13,498百万円となりました。
利益面では、営業利益は739百万円(対前年同期比54.1%増)、経常利益は890百万円(対前年同期比52.4%増)、四半期純利益は614百万円(対前年同期比52.9%増)といずれも前年同期を上回りました。
なお、当社はバルブ及び遠隔操作装置製造・販売事業の単一セグメントであるため、上記経営成績についてはセグメント別に代えて品種別に示しております。
当第2四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末と比べ1,594百万円増加の30,634百万円となりました。これは主として、売上債権が254百万円、有価証券が1,101百万円、棚卸資産が295百万円、有形固定資産のその他(純額)が101百万円、投資有価証券が673百万円それぞれ増加したものの、現金及び預金が902百万円減少したこと等によるものであります。
負債合計は、前事業年度末と比べ805百万円増加の6,549百万円となりました。これは主として、仕入債務が439百万円、未払法人税等が100百万円、資産除去債務が80百万円、固定負債のその他が175百万円それぞれ増加したものの、長期借入金が71百万円減少したこと等によるものであります。
純資産合計は、前事業年度末と比べ788百万円増加の24,084百万円となりました。これは主として、四半期純利益が614百万円、配当金の支払124百万円により、利益剰余金が20,906百万円(前事業年度末と比べ489百万円の増加)となったこと、自己株式の取得98百万円があったこと、また、その他有価証券評価差額金が1,364百万円(前事業年度末と比べ397百万円の増加)となったこと等によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて902百万円減少し、当第2四半期会計期間末の資金残高は4,725百万円(対前年同期比5.5%減)となりました。
また、当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果獲得した資金は726百万円(対前年同期比134.2%増)となりました。
これは主として税引前四半期純利益が890百万円(対前年同期比52.4%増)であり、減価償却費86百万円(対前年同期比22.6%減)、仕入債務の増加による収入439百万円(前年同期は仕入債務の減少による支出375百万円)があった一方、売上債権の増加による支出254百万円(前年同期は売上債権の減少による収入75百万円)、棚卸資産の増加による支出295百万円(前年同期は11百万円の支出)、法人税等の支払額178百万円(対前年同期比83.9%増)があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動の結果使用した資金は1,334百万円(前年同期は658百万円の収入)となりました。
これは主として、投資有価証券の償還による収入904百万円(対前年同期比35.4%減)があった一方、有価証券の取得による支出1,102百万円(対前年同期比10.2%増)、投資有価証券の取得による支出1,003百万円(対前年同期比8.9%減)、有形及び無形固定資産の取得による支出119百万円(対前年同期比197.8%増)があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動の結果使用した資金は294百万円(対前年同期比43.9%減)となりました。
これは、長期借入金の返済による支出71百万円(対前年同期比82.2%減)、配当金の支払額124百万円(対前年同期比0.3%減)、自己株式の取得による支出98百万円があったことによるものであります。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。また同期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、72,602千円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
また、当社は、バルブ及び遠隔操作装置製造・販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けて記載はしておりません。
当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。