第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、行動制限緩和による本格的な経済活動の正常化、加えてインバウンド消費効果がプラス材料となり、景気は緩やかな回復基調の動きが見受けられました。しかしながら、不安定な国際情勢を背景とする原油価格の上昇や原材料価格の高止まりは継続し、ユーティリティコストの更なる増大、円安の継続、物価高騰に伴う消費者の購買意欲の変化など景気の先行きが不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと当社グループは、安定供給を第一に、お客様が求める製品の提案によって売上を拡大すべく、事業活動を行ってまいりました。

 営業面では、ストレスフリー「掴めるくん®」及び乾燥剤フリー「吸湿くん®」などの機能包材や、「MARUTOエコプロダクツ(環境対応品)」、「MARUTOパッケージプロモーション(販売促進策)」の提案を行ってまいりました。また、少子化や核家族化といった社会的背景により、電子レンジを使用して簡単に料理できる包材の需要が年々増加していることを受け、本年5月には調理対応機能だけではない易開封性等の機能を付加した「楽チンさん」の販売を開始いたしました。このような新規開拓活動に注力した結果、新版の獲得件数は前年同期比52.4%の増加となりました。一方、原材料価格の高止まりに対する活動として、価格改定に関する取り組みを継続して行ってまいりましたが、原材料価格の上昇分を吸収するまでには至りませんでした。

 生産面では、原材料価格の上昇分を内部で吸収する努力を行うとともに、お客様への安定供給を果たすべく、協力会社を含め一丸となって製品を製造する取り組みを行ってまいりました。また、福岡第一工場及び令和5年5月に稼働を開始した福岡第二工場におきましては、新たな生産技術の確立や生産自動化を推進するため、最新鋭の設備や機械の導入にも積極的に取り組んでおります。

  この結果、売上高42億8千3百万円(前年同期比7.3%減)、損益面では、営業利益3千9百万円(前年同期比78.0%減)、経常利益1億7百万円(前年同期比54.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、1億円(前年同期比38.3%減)となりました。

 

(2)財政状態の状況

当第1四半期連結会計期間末日における総資産は、前連結会計年度末日に比べて5千4百万円増加し、182億7百万円となりました。これは主に、現金、預金及び受取手形等の増加によるものであります。
 負債は、前連結会計年度末日に比べてほぼ横ばいで推移しており、90億8千万円となりました。
 純資産は、前連結会計年度末日に比べて5千5百万円増加し、91億2千6百万円となりました。これは主に、為替換算調整勘定の増加によるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は20,174千円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。