第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。なお、重要事象等についても発生しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間(2023年12月1日~2024年5月31日)における我が国経済は、堅調な企業業績などを背景に株式市場は活況を呈しており、雇用・所得環境についても改善が進んでおります。一方で、世界的に金融引き締めが行われる中で、日銀も利上げの方向性を示すなど、金融市場の環境は大きく変動しております。加えて物価の上昇によるコスト高や為替相場の変動が続いており、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループの主要事業が属する不動産業界では、引き続き投資家の物件取得意欲は高い状況にあり、訪日外国人の消費回復や円安などの影響もあり、国内外の投資家による活発な物件の売買が行われております。今後についても、物件価格と収益性のバランスを慎重に検討しながら、新規物件の取得を行ってまいります。

また、太陽光発電業界におきましては、投資商品としての需要に加え、カーボンニュートラルの実現に取り組む企業からの投資ニーズも高まっております。再生可能エネルギー普及促進への政府の後押しも追い風に、今後も市場の拡大が期待されております。

運送業界では、トラックドライバーの時間外労働の上限規制などのいわゆる「2024年問題」により、中小の物流事業者の財務改善、資金調達のニーズが高水準で推移しており、当社グループが展開するトラックのリースバックは需要の拡大が見込まれます。

こうした状況の下、アセットマネジメント事業においては、引き続きファンド運用資産残高、不動産等受託資産残高の増加に向けて、投資家ニーズに適合した魅力的な商品開発に努めております。

インベストメントバンク事業においては、投資妙味のある不動産とリースバック用車両の取得に取り組んでおります。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は売上高1,487百万円(前年同期比16.3%増)、営業利益96百万円(前年同期比240.6%増)、経常利益59百万円(前年同期比106.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5百万円(前年同期比42.1%減)となりました。

 

セグメント別の業績は以下の通りであり、売上高についてはセグメント間の内部売上高又は振替高を除いた売上高で表示しております。

<アセットマネジメント事業>

当第2四半期連結会計期間末において、当社グループが運用するファンド運用資産残高は219億円(一部円換算US$1.00=156.74円)、当社グループがアセットマネジメント業務を受託している不動産等の受託資産残高は197億円となり、不動産ファンド、太陽光発電ファンド、証券・事業型ファンドの各ファンドにおいて、アセットマネジメントフィー等を計上しております。この結果、アセットマネジメント事業全体では、売上高385百万円(前年同期比9.5%増)、セグメント利益138百万円(前年同期比22.4%増)となりました。

 

<インベストメントバンク事業>

不動産投資事業では、新たに海外不動産を取得しました。車両リースバック事業においては、車両の売却、リース収入を計上しました。また、当社グループが出資しているファンドからの分配金を収益計上いたしました。この結果、インベストメントバンク事業全体では、売上高1,102百万円(前年同期比18.9%増)、セグメント利益109百万円(前年同期比47.8%増)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は979百万円となり、前連結会計年度末と比較して556百万円の減少となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と増減要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

販売用不動産やリースバック事業用の運送事業用車両などの棚卸資産の取得を進めたことにより、資金が減少しました。結果として、営業活動によって減少した資金は1,003百万円(前年同期は154百万円の減少)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

ファンドの組成に関して資金の貸付を回収したことなどにより、投資活動によって増加した資金は、266百万円(前年同期は520百万円の減少)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

社債の償還などにより資金が減少した一方で、金融機関からの借入により資金を調達しました。結果として、財務活動により獲得した資金は175百万円(前年同期は566百万円の増加)となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」に記載のとおり、経営戦略の現状と見通しにつきましては「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績の状況及び(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題」に記載のとおりであります。

 

(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当第2四半期連結累計期間において、プロジェクト資金等として1,061百万円を金融機関等より借り入れました。一方で借入金546百万円の返済と、社債300百万円の償還を行いました。この結果、当第2四半期連結会計期間末における借入金及び社債残高は2,406百万円となりました。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。