当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において、当社が判断したものであります。
当第2四半期累計期間における我が国経済は、経済活動の正常化が進む中で、企業収益や個人消費の持ち直しを背景に日経平均が最高値を更新するなど堅調な動きが見られる一方で、円安や資源価格の高騰、物価の上昇などもあり、先行き不透明なリスクもみられる状況が続いております。
当社が営むM&Aアドバイザリー事業は、中小企業・小規模事業者の経営者の高齢化を背景とした後継者問題の深刻化や業界再編の手法としてのM&Aが有力な選択肢として認知が進んでいることで、M&Aのニーズは高まっており、引き続き市場は堅調に拡大していくものと考えております。一方、市場の拡大に伴い、市場に対してモラルや品質の向上を求める声が高まっております。中小企業庁による「中小M&A推進計画」の策定やM&A支援機関に係る登録制度の創設など行政による事業承継推進施策に加えて、自主規制団体である「一般社団法人M&A仲介協会」の設立や自主規制ルールの公表など、官民が相互に連携した取組を推進することで、健全に市場が発展していくものと考えております。
このような事業環境下で、当社は公的機関や金融機関、各種専門家等の多様な業務提携先とのネットワークの更なる拡大、強化を図るとともに、これらの業務提携先と連携してセミナーなどを実施することでM&Aニーズの取り込みに努めるなど、営業活動を積極的に進めております。
当社の当第2四半期累計期間における成約件数は12件(前期8件)と増加したことや、大型案件の成約などを受けて平均報酬単価が上昇したため、売上高は603,677千円(前期比124.7%増)となりました。売上の増加を受けて営業利益は62,594千円(前期は179,224千円の営業損失)、経常利益は63,023千円(前期は179,167千円の経常損失)、四半期純利益は42,936千円(前期は122,766千円の四半期純損失)となっております。
なお、当社は、M&Aアドバイザリー事業の単一セグメントであるため、セグメントに関する記載は省略しております。
(2) 財政状態の状況
当社の当第2四半期会計期間末の財政状態の状況は次のとおりです。
(資産の部)
流動資産は、前事業年度末と比較して103,779千円増加し、903,044千円となりました。これは、主として現金及び預金が219,737千円増加した一方で、未収還付法人税等の還付が行われたことなどでその他流動資産が90,240千円減少したことによります。
固定資産は、前事業年度末と比較して3,311千円増加し、228,395千円となりました。これは、主として投資その他の資産が7,095千円増加したことによります。
この結果、当第2四半期会計期間末の総資産は前事業年度末と比較して107,090千円増加し、1,131,439千円となりました。
(負債の部)
流動負債は、前事業年度末と比較して64,130千円増加し、200,994千円となりました。これは、主として未払金が54,331千円減少した一方で、賞与引当金が38,129千円増加したことや未払費用が25,445千円増加したこと、未払法人税等が24,759千円増加したことによります。
固定負債は、前事業年度末と比較して59千円増加し、22,401千円となりました。これは、資産除去債務が59千円増加したことによります。
この結果、当第2四半期会計期間末の負債合計は前事業年度末と比較して64,189千円増加し、223,395千円となりました。
(純資産の部)
純資産は、前事業年度末と比較して42,900千円増加し、908,043千円となりました。これは、主として利益剰余金が四半期純利益の計上により42,936千円増加したことによります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は740,524千円であり、前事業年度末と比べ219,737千円の増加となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は210,065千円(前期は388,335千円の使用)となりました。これは、主として未払金の減少54,331千円があった一方で、税引前四半期純利益の計上63,023千円や未払消費税等の増加61,228千円や法人税等の還付45,631千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、獲得した資金は9,708千円(前期は43,679千円の使用)となりました。これは、主として投資有価証券の取得による支出10,000千円があった一方で、差入保証金の回収による収入17,949千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は36千円(前期は14,386千円の使用)となりました。これは、自己株式の取得による支出36千円があったことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。