第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、長期化するウクライナ問題や外国為替市場での円安・ドル高及び物価高騰による影響など、我が国の経済に与える影響に注意が必要であり、雇用・所得環境が改善しているものの、弱含みな状況で推移しております。

当社グループの属する建設業界におきましては、防災・国土強靭化等を背景に政府建設投資が引き続き高水準を維持し、民間建設投資も製造業を中心に一部回復傾向が見られたものの、企業の設備投資マインドは引き続き慎重な状況が継続しております。

このような経済状況下において、当社グループの主力事業である土壌汚染調査・処理事業については、引き続き高付加価値案件の受注拡大に向け、コンサル営業を積極的に展開した結果、計画比では堅調に推移した一方で、前年に受注した大規模土壌処理案件が収束した影響で前年同期比では減益となりました。また、資源リサイクル事業については、廃石膏ボード入荷量が安定して好調を維持し、古紙・一般廃棄物処理事業も底堅く推移いたしました。

その結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高4,747百万円(前年同期比28.5%減)、営業利益555百万円(同37.7%減)、経常利益553百万円(同37.4%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は302百万円(同44.6%減)となりました。

 

セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。

(土壌汚染調査・処理事業)

前年業績を牽引した大規模工場地中埋設廃棄物・汚染土壌撤去工事案件が終息したことに合わせ、関西エリアの高付加価値案件である大規模工場廃棄物撤去コンサル案件が端境期となりました。その結果、売上高3,380百万円(前年同期比41.8%減)、営業利益482百万円(同52.1%減)となりました。

(資源リサイクル事業)

PCB(ポリ塩化ビフェニル)事業及びBDF(バイオディーゼル燃料)事業は、取扱量は増加し利益は持ち直しております。また、株式会社グリーンアローズ中部及び株式会社グリーンアローズ九州の廃石膏ボード入荷量は堅調に推移し、前第1四半期連結会計期間に連結子会社となった株式会社杉本商事及びその子会社の古紙・一般廃棄物処理事業の業績を前第2四半期連結会計期間から反映したことにより、売上高1,420百万円(同61.2%増)、営業利益278百万円(同17.3%増)となりました。

 

 ②財政状態の状況

 当第1四半期連結会計期間末の総資産は28,463百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,111百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金ならびに新規事業用に取得した土地が増加し、受取手形、売掛金及び契約資産が減少したことによるものであります。

 当第1四半期連結会計期間末の負債は10,583百万円となり、前連結会計年度末に比べ905百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が増加し、支払手形及び買掛金及び未払法人税等が減少したことによるものであります。

 当第1四半期連結会計期間末の純資産は17,879百万円となり、前連結会計年度末に比べ205百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。