第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、

投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、好調な企業収益を背景にして設備投資は底堅く推移しましたが個人消費の伸び悩みが重しとなり足踏み状態が続きました。年度後半にかけて景気は緩やかに回復すると予想されておりますが、終結が見通せないロシアのウクライナ侵攻およびイスラエルとハマスの武力衝突、更に国内外の政治の不安定化ならびに東アジア地域の地政学的リスク等が世界経済を下振れさせるリスク要因となっており、先行きが不透明な状況が続いております。

国内の農業を取り巻く環境に関しましては、改正食料・農業・農村基本法が5月末に成立し「食料の安定供給の確保」の条文が「食料安全保障の確保」に変更され、また「環境と調和のとれた食料システムの確立」の条文等が新設されました。基本法の改正に沿った具体的な施策はまだ示されておりませんが、当社も少なからず影響を受けることが予想されますので注視しております。

このような状況のもと、当社グループでは従来からの地域密着を基本に、水稲用殺虫剤「スクミノン」、園芸用殺虫剤「サンケイ コテツベイト」および食品由来物質を用いた「サンクリスタル乳剤」、「ハッパ乳剤」などの食用作物用独自開発品ならびに環境と樹木への負荷を軽減した樹幹注入剤「ウッドスター」などの緑化用独自開発品に加え、総合防除による環境保全型農業への推進、森林や公園・ゴルフ場等の緑化防除事業ならびに不快害虫防除薬剤の開発と防除事業などに注力するとともに受託生産にも努めて工場の操業度向上を図ってまいりました。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,371百万円(前年同期比132百万円、3.8%減)となりました。損益面では、営業利益は210百万円(前年同期比29百万円、16.5%増)、経常利益は284百万円(前年同期比65百万円、30.0%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は223百万円(前年同期比48百万円、28.0%増)となりました。

 

○セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

当社グループの事業は単一セグメントでありますが、製品の用途別売上は次のとおりとなりました。

殺虫剤は水稲用が減少し売上高は1,823百万円(前年同期比73百万円、3.9%減)、殺菌剤は園芸用が増加し売上高は346百万円(前年同期比0百万円、0.2%増)、殺虫殺菌剤は園芸用が増加し売上高は230百万円(前年同期比52百万円、29.4%増)、除草剤は園芸用が減少し売上高は361百万円(前年同期比110百万円、23.4%減)、その他は園芸用が増加し売上高は271百万円(前年同期比26百万円、10.8%増)、農薬以外は減少し売上高は337百万円(前年同期比27百万円、7.6%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は8,525百万円で、前連結会計年度末に比べ982百万円の増加となりました。これは主に受取手形及び売掛金並びに電子記録債権の増加が流動資産のその他の減少を上回ったことによるものであります。

 負債は5,185百万円で、前連結会計年度末に比べ861百万円の増加となりました。これは主に支払手形及び買掛金並びに長期借入金の増加が未払賞与並びに流動負債のその他の減少を上回ったことによるものであります。

 純資産は3,340百万円で、前連結会計年度末に比べ120百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ102百万円増加し1,746百万円となりました。

各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、123百万円の減少(前年同期は446百万円の減少)となりました。これは主に売上債権の増加909百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、41百万円の増加(前年同期は157百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の売却による収入70百万円等の資金増加によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、185百万円の増加(前年同期は229百万円の増加)となりました。これは主に長期借入による収入700百万円の資金増加が長期借入金の返済による支出424百万円の資金減少を上回ったことによるものであります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は102百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。