第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間(2023年12月1日から2024年5月31日まで)におけるわが国経済は、個人消費の増加、訪日観光客の増加などにより、景気は緩やかな回復基調となりました。一方で、円安の継続による物価の上昇、ウクライナ情勢の長期化、中国経済・欧州経済の減速による景気への影響が懸念されるなど、景気の動向は依然として不透明な状況が続いております。

このような状況のなかで、当社グループは提案型の営業を積極的に展開するとともに、より効率的な製造体制を目指して、技術開発及び合理化活動を強力に推進しました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高229億1,380万円(前年同四半期比6.3%増)、営業利益10億638万円(前年同四半期比22.0%増)、経常利益11億1,016万円(前年同四半期比20.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益9億2,109万円(前年同四半期比64.9%増)となりました。

 

セグメント別の概況は次のとおりであります。

〔自動車部品事業〕

国内ではトヨタ系で新規立ち上がり車種の生産が開始されたものの、客先稼働停止等の影響により部品売上高が減少した結果、前年に対する増減がありませんでした。海外では三菱系の新規立ち上がり車種の生産が開始されたものの、販売不振であったことに加え、既存車種の生産台数が減少した結果、部品売上高は減少しました。しかしながら、新型車種の立ち上がりに伴う金型売上高が増加した結果、当事業の売上高は191億1,218万円(前年同四半期比9.6%増)となりました。営業利益は、8億2,822万円(前年同四半期比21.0%増)となりました。

〔制御システム事業〕

主要得意先の件名品受注残高が減少した結果、当事業の売上高は17億7,040万円(前年同四半期比10.1%減)、営業利益は、6,071万円(前年同四半期比39.2%減)となりました。

〔ロボットシステム事業〕

海外では自動車分野の自動化設備の受注が堅調に推移しましたが、国内では自動車分野で完成車のティアワンメーカー向けの自動化設備の受注が減少した結果、当事業の売上高は15億2,563万円(前年同四半期比7.8%減)、営業利益は、米国子会社で加工及び組立作業の内製化によるコスト削減をした結果、1億533万円(前年同四半期比784.4%増)となりました。

〔モータースポーツ事業〕

当事業の売上高は6億355万円(前年同四半期比1.1%減)、営業損失は1,539万円(前年同四半期は2,525万円の損失)となりました。

〔賃貸及び太陽光事業〕

当事業の売上高は2億4,177万円(前年同四半期比3.0%減)、営業利益は2,641万円(前年同四半期比50.0%減)となりました。

 

財政状態は、次のとおりであります。

(資産)

当第2四半期連結会計期間末の流動資産は、136億967万円で前連結会計年度末に比べ12億8,464万円減少いたしました。これは主に売掛金が8億9,440万円減少したことによるものであります。固定資産は249億3,997万円となり、前連結会計年度末に比べ8億8,994万円増加いたしました。これは主に建物及び構築物(純額)が6億6,608万円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は、385億4,965万円で前連結会計年度末に比べ3億9,470万円の減少となりました。

 

(負債)

当第2四半期連結会計期間末の流動負債は、154億6,650万円で前連結会計年度末に比べ26億5,560万円減少いたしました。これは主に短期借入金が11億5,400万円減少したことによるものであります。固定負債は、104億3,702万円となり前連結会計年度末に比べ14億3,631万円増加いたしました。これは主に長期借入金が13億3,568万円増加したことによるものであります。

この結果、負債合計は、259億353万円となり、前連結会計年度末に比べ12億1,929万円の減少となりました。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、126億4,611万円となり前連結会計年度末に比べ8億2,458万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が6億6,988万円増加したことによるものであります。

以上の結果、自己資本比率は、32.8%(前連結会計年度は30.3%)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ7億6,222万円増加し、18億6,727万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、18億5,441万円(前年同四半期は14億2,058万円の獲得)となりました。これは主に売上債権の減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、13億6,432万円(前年同四半期は14億4,246万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果獲得した資金は、2億6,387万円(前年同四半期は6,539万円の使用)となりました。これは主に長期借入れによる収入によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は1,851万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等は行われておりません。