当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症に係る各種規制が緩和されたことにより経済活動が正常化され、インバウンド需要の回復も相まって改善の傾向がみられております。一方で、ロシアのウクライナ侵攻の長期化による資源価格の高止まりや、世界的な金融引き締め政策等の影響で、依然として先行きは不透明であります。
当社グループの属する不動産・建設業界におきましては、底堅い需要に支えられているものの、地価の高止まりや建築資材の高騰等、事業環境は厳しい状況が続いております。
こうした中、当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が25,206百万円(前年同期比16.0%減)、売上総利益は2,795百万円(前年同期比23.1%減)、営業損失は462百万円(前年同期は営業利益436百万円)、経常損失は594百万円(前年同期は経常利益300百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は488百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益241百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
① 不動産事業
当期の新築マンション分譲事業は、物件の完成引渡しが第4四半期に集中しているため、当第2四半期連結会計期間の完成引渡戸数が前年同期に比べ減少しておりますが、一棟売却物件及び土地の売却が増加したことにより、売上高は5,592百万円(前年同期比26.4%増)となりました。しかしながら、資材費・人件費等の高騰の影響により、セグメント損失は462百万円(前年同期525百万円の損失)となりました。
② 建設事業
前年同期に比し、期中受注高は増加しておりますが、工期の初期段階であり進捗していないため、売上高は15,775百万円(前年同期比17.9%減)となっております。また、工事売上高については、大部分が前期上期以前に受注した大規模工事であり、受注時には急激な原価高騰の影響を織り込めていなかったため、セグメント損失は206百万円(前年同期316百万円の利益)となりました。
③ 不動産管理事業
不動産管理事業は、マンション共用部分の管理、ビル管理、賃貸物件の管理受託、これら管理業務に伴うリフォームや大規模修繕等の工事及び賃貸物件の販売を行っております。
賃貸物件の販売が減少した結果、売上高は3,814百万円(前年同期比39.9%減)、セグメント利益は401百万円(前年同期比49.8%減)となりました。
④ その他
日神ファイナンス株式会社は、少額の新規貸付を若干行っておりますが、縮小均衡を目指しております。
売上高は24百万円(前年同期比163.8%増)、セグメント利益は4百万円(前年同期比72.2%増)となりました。
(2)財政状態の分析
① 資産
前連結会計年度末より4,238百万円減少し、116,694百万円(前年度末比3.5%減)となりました。
この主な原因は、現金及び預金の減少12,723百万円、販売用不動産の減少1,727百万円、不動産事業支出金の増加9,844百万円であります。
② 負債
前連結会計年度末より2,902百万円減少し、52,221百万円(前年度末比5.3%減)となりました。
この主な原因は、電子記録債務の減少8,779百万円、短期借入金の増加2,756百万円、長期借入金の増加4,538百万円であります。
③ 純資産
前連結会計年度末より1,335百万円減少し、64,472百万円(前年度末比2.0%減)となりました。
この主な原因は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上による減少488百万円、剰余金の配当による減少1,031百万円であります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べて5,793百万円減少し、30,309百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により減少した資金は18,658百万円(前年同期は13,218百万円の減少)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失593百万円、仕入債務の減少9,537百万円、売上債権の減少579百万円、棚卸資産の増加8,141百万円、法人税等の支払額701百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により増加した資金は6,722百万円(前年同期は8,714百万円の増加)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出16,560百万円、定期預金の払戻による収入23,490百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により増加した資金は6,141百万円(前年同期は3,922百万円の増加)となりました。これは主に、借入れによる収入14,436百万円、借入金の返済による支出7,141百万円及び配当金の支払額1,032百万円等によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略及び経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(5)業務上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における特記すべき活動はありません。
(7)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(8)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(9)主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び設備計画の著しい変動はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。