第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(1) 連結経営指標等
回次
|
第8期
|
第9期
|
第10期
|
第11期
|
第12期
|
決算年月
|
2020年3月
|
2021年3月
|
2022年3月
|
2023年3月
|
2024年3月
|
売上高
|
(千円)
|
3,667,107
|
4,411,540
|
7,077,843
|
6,911,071
|
7,147,568
|
経常利益
|
(千円)
|
1,105,758
|
1,113,238
|
1,751,174
|
2,111,734
|
2,296,681
|
親会社株主に帰属する 当期純利益
|
(千円)
|
745,673
|
747,205
|
1,082,821
|
1,625,908
|
1,654,553
|
包括利益
|
(千円)
|
742,626
|
747,792
|
1,128,172
|
1,608,764
|
1,675,962
|
純資産額
|
(千円)
|
2,303,848
|
2,779,737
|
3,533,398
|
4,664,787
|
5,568,693
|
総資産額
|
(千円)
|
2,920,286
|
3,465,647
|
4,455,921
|
5,613,746
|
6,584,230
|
1株当たり純資産額
|
(円)
|
169.66
|
204.70
|
260.21
|
336.71
|
403.58
|
1株当たり当期純利益 金額
|
(円)
|
55.39
|
55.03
|
79.74
|
119.74
|
122.03
|
潜在株式調整後 1株当たり当期純利益 金額
|
(円)
|
54.91
|
―
|
―
|
―
|
―
|
自己資本比率
|
(%)
|
78.9
|
80.2
|
79.3
|
81.4
|
82.8
|
自己資本利益率
|
(%)
|
37.0
|
29.4
|
34.3
|
40.1
|
33.0
|
株価収益率
|
(倍)
|
36.9
|
37.5
|
27.0
|
17.3
|
15.3
|
営業活動による キャッシュ・フロー
|
(千円)
|
743,931
|
850,915
|
1,146,981
|
1,440,063
|
1,435,563
|
投資活動による キャッシュ・フロー
|
(千円)
|
△121,036
|
△69,605
|
△265,149
|
126,608
|
△363,511
|
財務活動による キャッシュ・フロー
|
(千円)
|
△160,919
|
△271,606
|
△374,994
|
△542,735
|
△771,546
|
現金及び現金同等物 の期末残高
|
(千円)
|
2,120,255
|
2,629,959
|
3,136,796
|
4,160,733
|
4,461,238
|
従業員数
|
(名)
|
51
|
52
|
57
|
105
|
117
|
〔ほか、平均臨時雇用人員〕
|
〔19〕
|
〔10〕
|
〔10〕
|
〔9〕
|
〔9〕
|
(注) 1.当社は2021年10月1日を効力発生日として株式1株につき2株の割合で、株式分割を行っております。第8期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額を算定しております。
2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第10期の期首から適用しており、第9期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
3.第9期、第10期、第11期及び第12期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
(2) 提出会社の経営指標等
回次
|
第8期
|
第9期
|
第10期
|
第11期
|
第12期
|
決算年月
|
2020年3月
|
2021年3月
|
2022年3月
|
2023年3月
|
2024年3月
|
売上高
|
(千円)
|
2,873,878
|
3,931,818
|
6,568,245
|
6,428,450
|
6,710,087
|
経常利益
|
(千円)
|
669,993
|
979,543
|
1,542,040
|
1,840,641
|
2,096,925
|
当期純利益
|
(千円)
|
458,294
|
653,880
|
943,577
|
1,296,243
|
1,550,030
|
資本金
|
(千円)
|
263,778
|
263,778
|
263,778
|
263,778
|
263,778
|
発行済株式総数
|
(株)
|
6,790,000
|
6,790,000
|
13,580,000
|
13,580,000
|
13,580,000
|
純資産額
|
(千円)
|
1,377,560
|
1,760,123
|
2,374,540
|
3,083,689
|
3,861,664
|
総資産額
|
(千円)
|
1,915,992
|
2,425,800
|
3,197,003
|
3,983,447
|
4,817,211
|
1株当たり純資産額
|
(円)
|
101.45
|
129.62
|
174.87
|
227.09
|
285.71
|
1株当たり配当額
|
(円)
|
40
|
55
|
40
|
50
|
55
|
(1株当たり中間配当額)
|
(―)
|
(―)
|
(―)
|
(―)
|
(―)
|
1株当たり当期純利益 金額
|
(円)
|
34.04
|
48.15
|
69.49
|
95.46
|
114.32
|
潜在株式調整後 1株当たり当期純利益 金額
|
(円)
|
33.75
|
―
|
―
|
―
|
―
|
自己資本比率
|
(%)
|
71.9
|
72.6
|
74.3
|
77.4
|
80.2
|
自己資本利益率
|
(%)
|
37.2
|
41.7
|
45.6
|
47.5
|
44.6
|
株価収益率
|
(倍)
|
60.0
|
42.9
|
31.0
|
21.7
|
16.3
|
配当性向
|
(%)
|
58.8
|
57.1
|
57.6
|
52.4
|
48.1
|
従業員数
|
(名)
|
51
|
52
|
57
|
64
|
71
|
〔ほか、平均臨時雇用人員〕
|
〔19〕
|
〔10〕
|
〔10〕
|
〔9〕
|
〔9〕
|
株主総利回り
|
(%)
|
76.1
|
78.0
|
82.7
|
81.6
|
75.9
|
(比較指標:TOPIX)
|
(%)
|
(88.2)
|
(122.8)
|
(122.3)
|
(125.9)
|
(173.9)
|
最高株価
|
(円)
|
5,860
|
5,790
|
8,750 (4,880)
|
2,828
|
2,718
|
最低株価
|
(円)
|
2,852
|
3,420
|
3,380 (1,690)
|
1,646
|
1,292
|
(注) 1.当社は2021年10月1日を効力発生日として株式1株につき2株の割合で、株式分割を行っております。第8期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額を算定しております。なお、第8期及び第9期の1株当たり配当額については、当該株式分割前の実際の配当金の額を記載しております。
2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第10期の期首から適用しており、第9期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
3.第9期、第10期、第11期及び第12期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
4.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第一部、2022年4月4日以降は東京証券取引所プライム市場におけるものであります。なお、2022年3月期の株価については株式分割前の最高株価及び最低株価を記載しており、( )内に権利落後の株価を記載しております。
2 【沿革】
当社は、2012年6月にインターネットによるマーケティング及び販売促進に関するコンサルティングを目的とする会社として、現在の株式会社ダブルスタンダードの前身である「スマッシュ・マーケティング株式会社」を創業いたしました。
2013年4月に株式会社ダブルスタンダード(東京都千代田区)を吸収合併するとともに、現在の主力事業であるビックデータ事業を本格的に開始いたしました。また、更なる事業領域拡大を図るべく、2013年4月に株式会社LITTLE DISCOVERYを、2022年12月に株式会社アスタースを連結子会社といたしました。
設立以後の当社に係る経緯は、次のとおりであります。
年月
|
事項
|
2012年6月
|
東京都目黒区にスマッシュ・マーケティング株式会社(資本金1,000千円)を設立
|
2013年1月
|
ビッグデータを活用した「競合企業-顧客獲得状況分析データ」提供開始
|
2013年3月
|
サービス企画開発事業「情報変更検知システム」提供開始
|
2013年4月
|
株式会社ダブルスタンダード(東京都千代田区)を吸収合併
|
|
株式会社ダブルスタンダードに商号変更
|
|
株式会社LITTLE DISCOVERYを連結子会社化
|
2014年2月
|
本社を東京都港区へ移転
|
2014年5月
|
株式会社LITTLE DISCOVERYを完全子会社化
|
2015年1月
|
デジタルデータ提供業務の開始
|
2015年12月
|
東京証券取引所マザーズ市場へ上場
|
2017年1月
|
業務拡張・人員拡充に伴い、本社を東京都港区赤坂に移転
|
2017年3月
|
合弁会社「TRANSIBLE株式会社」を設立
|
2018年11月
|
東京証券取引所市場第1部へ市場変更
|
2019年12月
|
SBIファイナンシャルサービシーズ株式会社と資本業務提携
|
2022年1月
|
公的個人認証サービスにおける大臣認定を取得
|
2022年3月
|
業務拡張・人員拡充に伴い、本社を東京都港区南青山に移転
|
2022年4月
|
東京証券取引所の市場再編に伴い、新市場「プライム市場」に移行
|
2022年5月
|
経済産業省が定めるDX認定事業者に選定
|
2022年12月
|
持分法適用関連会社である株式会社アスタースを連結子会社化
|
3 【事業の内容】
当社グループ(当社及び連結子会社)は、ビッグデータを活用した顧客企業の事業及び業務改善支援ならびにビッグデータ処理で培った「技術・知見」と企画アイディアとを融合させた新たなサービスを企画立案、導入することで、顧客の売上改善や費用削減の支援をしてまいりました。
コアコンピタンスであるビッグデータを活用した企業向けサービス事業を武器に、継続的な収益確保を実現するストックコミッションモデルを構築、実現。ユーザーから選ばれるサービス作りを企画・提供することで、ユーザーの購買活動・顧客企業の販売活動に最も大きな影響を与える「情報」について、顧客企業とユーザー間の最適化を具現化しております。
企業としての持続的かつ発展的成長を実現すること、及び市場、技術の変化に先行してイノベーションを巻き起こすサービス、ソリューションを提供することを企業理念とし、既成概念にとらわれず、技術、品質、価格面でイノベーションを実現し、顧客企業の事業の一端を継続サポートできる企業としての成長を目指します。
なお、当社グループは、「WEBマーケティング事業」の単一セグメントであります。
当社グループは単一セグメントでありますが、事業内容と特徴から「ビッグデータ関連事業」と「サービス企画開発事業」の二つに分けて説明いたします。
(1)ビッグデータ関連事業
①事業の内容
当社グループのビッグデータ関連事業では、独自性を備えたマッチング技術で「企業が保有するデータ」「統計データ」「ネット上のデータ(非著作物)」等の表記方法が異なり、かつ構成・素材の違う難易度の高いデータを低価格かつ高精度でデータ統合し、顧客の営業支援・業務削減に繋がるデータ及び顧客側で利用価値の高いコンテンツとして提供しております。
②事業の特徴
当社グループでは、WEB上情報(非著作物)、画像、PDF情報を月間億単位で取扱います。多岐にわたる記載パターンや、誤字脱字等の情報をクレンジングし、欠落箇所を補正し最終的に結合する作業を日々実践してきました。その中から生まれた知見に基づく当社グループのアルゴリズムは、1つの項目処理に対しても万単位のプログラムを用意し、100%の精度実現に向けた対策を実践します。
(2)サービス企画開発事業
①事業の内容
顧客企業の事業の在り方や業務プロセスを時間をかけて研究し、ビッグデータ処理で培った「情報収集技術」「加工・マッチング技術」「データクレンジング技術」を活用することで、他にはないサービスを構築します。主なものとしては、「当社が収集・加工したデータを活用したサービス企画開発」「具現化したサービス導入後の売上改善や費用削減への貢献」であります。日々顧客が必要とする監視対象サイトの情報収集とデータクレンジングなどによって完成した「オペレーション改善システム」などを提供しております。また、新しいビッグデータを活用したサービスを顧客企業保有サイトに展開し「話題性の向上」「ユーザビリティの向上」「集客力の拡大」を実現しております。
②事業の特徴
顧客企業の事業の在り方や業務プロセスを洗い出し、関連する競合のWEBサービスとの差異、顧客あるいは取引先とのビジネスフローを詳細に分析したうえで、時間をかけながら世に無い新たなサービスとして企画立案し、導入いたします。顧客企業の研究から生まれる顧客目線のアイディアとビッグデータ処理での技術・知見を融合した、新たなサービス、顧客に必要とされるサービスを創造しております。
(注)1.ビッグデータ
通常のデータベースでは取り扱えないほど巨大なデータのこと。要素として、「データ量」「データ発
生頻度」「データの多様性」の3つが揃っていること。
2.コアコンピタンス
競合他社に真似できない核となるもの。
3.ストックコミッションモデル
継続的に収益があがるビジネス報酬モデル。
4.データクレンジング
不要データの除去。
当社グループの事業系統図は、概ね次のとおりであります。
(注)ビジネスパートナー:当社の外注先
4 【関係会社の状況】
名称
|
住所
|
資本金 (千円)
|
主要な事業 の内容
|
議決権の所有(又は被所有) 割合(%)
|
関係内容
|
(連結子会社)
|
東京都港区
|
5,000
|
データ提供 サービス開発支援 上記に伴うシステム開発
|
100.0
|
販売代理 システム相互利用 サーバー運用 役員の兼任 3名
|
株式会社LITTLE DISCOVERY (注)2
|
(連結子会社)
|
石川県金沢市
|
3,000
|
システム開発
|
67.5
|
技術協力 役員の兼任 1名
|
株式会社アスタース (注)2
|
(注) 1.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
2.特定子会社に該当しております。
5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
2024年3月31日現在
セグメントの名称
|
従業員数(名)
|
WEBマーケティング事業
|
117
|
〔9〕
|
合計
|
117
|
〔9〕
|
(注) 1.従業員数は、就業人員であります。
2.従業員数の〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。
(2) 提出会社の状況
2024年3月31日現在
従業員数(名)
|
平均年齢(歳)
|
平均勤続年数(年)
|
平均年間給与(千円)
|
71
|
〔9〕
|
35.6
|
3.7
|
5,911
|
セグメントの名称
|
従業員数(名)
|
WEBマーケティング事業
|
71
|
〔9〕
|
合計
|
71
|
〔9〕
|
(注) 1.従業員数は、就業人員であります。
2.従業員数の〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。
3.平均年間給与は、基準外賃金を含んでおります。
(3) 労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円滑な関係にあり特記すべき事項はありません。