【連結財務諸表注記】

1.継続企業の前提に関する注記

当社グループは、2017年9月期以降継続的な営業損失を計上しており、当連結会計年度において277,586千円の重要な営業損失を計上しているほか、当期損失及びマイナスの営業キャッシュ・フローを計上しております。また、マッコーリー・バンク・リミテッドを割当先とする第1回無担保転換社債型新株予約権付社債(以下、「CB」といいます。)を発行し、2023年8月31日に210,000千円を調達したものの、当該CBの財務制限条項に抵触しております。これらの結果、2023年9月末時点で継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が存在しております。

当社グループでは、以下の対応策を講じることにより、こうした事象又は状況の解消及び改善に努めております。

 

まず、財務面においては、以下のような対応策を講じております。

・CBの財務制限条項に基づく繰上償還権の行使に対して、マッコーリー・バンク・リミテッドより2023年12月末の要約四半期連結財務諸表上の現金及び現金同等物残高から2024年7月までの借入金等支払返済予定分を除いた金額がCB残高の105%以上を維持することや一定の株価を下回らないことを条件(以下、「株価維持条件」といいます。)として2023年12月31日に終了する要約四半期連結財務諸表が公表される日もしくは2024年2月29日のいずれか早い日まで、繰上償還権行使の猶予を受けておりましたが、猶予にあたっての株価維持条件に抵触したことを受けて、株価維持条件抵触に関する追加の猶予を受けることになりました。なお、当該繰上償還権行使の猶予期間経過後も注記20.(3)財務制限条項に該当するような(既に抵触した②(b)及び③(b)除く)当社グループの事業、財政状態及び株式の取引高に重要な変化が生じない場合、同じプロセスにより繰上償還権行使のWaiver(行使をしない意思表示)を発行することを同社に確認いたしました。

・新たな資金調達の手始めに、2023年12月6日に開催した当社取締役会で代表取締役社長が所有する資産管理会社から130,000千円を借入れることについて決議を行い、同日に金銭消費貸借契約を締結し、2023年12月22日に借入れを実行しました。

・財政状態を勘案しながら、第三者割当増資、当社が保有する自己株式100,000株の処分及び第11回の新株予約権(当社取締役会において行使価額が修正可能な条項付き。第4 「提出会社の状況」1(2)③「その他の新株予約権の状況」第11回新株予約権及び第12回新株予約権 参照)の行使を通じた調達等の手段により必要な資金調達を実行する方針です。

 

次に、事業面においては、当連結会計年度で新たな事業の譲受や新たな事業会社の吸収合併等を実施しており、また、フィンテック事業の成長をさらに加速させ、当社グループの企業価値向上に努めております。

 

しかしながら、今後の資金調達の実行については、資金調達の成否及び調達時期や株価下落などにより当社グループの方針通りに必要な資金調達額を確保できない可能性があります。加えて、マッコーリー・バンク・リミテッドによるWaiverを継続的に得られるかどうかや事業運営により得られる今後の営業損益が、キャッシュ・フローに及ぼす影響の程度や期間について外部環境に依存することから、現時点において継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。

なお、連結財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を連結財務諸表に反映しておりません。

 

2.報告企業

株式会社デジタルプラス(以下「当社」という。)は日本に所在する株式会社であり、東京証券取引所グロース市場に株式を上場しております。登記されている本社の住所は当社ウェブサイト(https://digital-plus.co.jp/)で開示しております。2023年9月30日に終了する連結財務諸表は、当社及びその子会社(以下「当社グループ」という。)から構成されております。

当社グループは、「人を不幸にしないための、デジタルと」をミッションとして掲げ、デジタルマーケティング事業及びフィンテック事業を主な事業としております。

 

3.作成の基礎

(1) 連結財務諸表がIFRSに準拠している旨及び初度適用に関する事項

当社グループの連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93条の規定により、国際会計基準審議会(以下、IASB)によって公表された国際財務報告基準(以下、IFRS)に準拠して作成しております。

当社グループは、2023年9月30日に終了する連結会計年度からIFRSを初めて適用し、IFRSへの移行日は2021年10月1日であります。

当社グループは、IFRSへの移行にあたり、IFRS第1号「国際財務報告基準の初度適用」(以下、「IFRS第1号」 という。)を適用しており、IFRSへの移行が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に与える影響は、注記「38.初度適用」に記載しております。

本連結財務諸表は、2024年1月4日に代表取締役社長菊池誠晃及び取締役CFO兼グループ本部長加藤涼によって承認されております。

 

(2) 測定の基礎

当社グループの連結財務諸表は、注記「4.重要な会計方針」に記載のとおり、公正価値で測定する特定の金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成されております。

 

(3) 機能通貨及び表示通貨

当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円(千円単位、単位未満切捨て)で表示しております。

 

 

4.重要な会計方針

以下の会計方針は、本連結財務諸表(移行日の連結財政状態計算書を含む)に記載されているすべての期間に適用しております。

 

(1) 連結の基礎

① 子会社

子会社とは、当社グループにより支配されている企業であります。当社グループがある企業への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ、当該企業に対するパワーにより当該リターンに影響を及ぼす能力を有している場合に、当社グループは当該企業を支配していると判断しております。

子会社の決算日は当社の決算日と一致しております。当社及び子会社は、類似の状況における同様の取引及び事象に関し、統一した会計方針を適用しております。

子会社の財務諸表は、当社グループが支配を獲得した日から支配を喪失する日まで、連結の対象に含めております。

当社グループ会社間の債権債務残高及び取引高、並びに当社グループ会社間によって発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成にあたり消去しております。

子会社持分の割合が変動した際、支配が継続する場合には、資本取引として会計処理しております。非支配持分の調整額と対価の公正価値との差額は、当社グループに帰属する持分として資本に直接認識されております。

 

(2) 企業結合

当社グループの企業結合は、取得法を用いて会計処理しております。

取得対価は、被取得企業の支配と交換に移転した資産、引き受けた負債及び当社グループが発行した資本性金融商品の取得日における公正価値の合計額で測定しております。取得対価には、条件付対価契約から生じる識別された全ての資産又は負債の公正価値が含まれております。

IFRS第3号「企業結合」に基づく認識の要件を満たす被取得企業の識別可能な資産、負債及び偶発負債は、繰延税金資産(又は繰延税金負債)及び従業員給付契約に関連する負債又は資産はそれぞれIAS第12号「法人所得税」及びIAS第19号「従業員給付」に従って認識し測定しており、上記以外は取得日の公正価値で測定しております。

企業結合に関連して発生した専門家報酬などの取得関連費用は、発生時の費用として会計処理しております。

取得対価が識別可能な資産及び負債の正味価額を超過する場合は、のれんとして認識しております。

企業結合の当初の会計処理が、企業結合が生じた報告期間の末日までに完了しない場合、会計処理が完了していない項目については、暫定的な金額で連結財務諸表を作成しております。測定期間中、取得日時点で存在し、それを知っていたならば取得日時点で認識した金額の測定に影響したであろう事実及び状況について入手した新しい情報の反映をするために、取得日時点で認識した暫定的な金額を遡及修正しております。測定期間は1年を超えない期間であります。条件付対価は取得時に公正価値で認識し、取得後に公正価値が変動した場合は、上記測定期間中の変動は取得対価を修正し、測定期間後の変動は損益として認識しております。

共通支配下における企業結合とは、すべての結合企業又は結合事業が最終的に企業結合の前後で同じ当事者によって支配され、その支配が一時的なものではない企業結合をいいます。当社グループは共通支配下における企業結合取引について、帳簿価額に基づき会計処理をしております。

当社グループは、非支配持分を公正価値で測定するか、識別可能な純資産の認識金額に対する非支配株主の持分割合で測定するか、取得日に個々の取引ごとに選択しております。なお、非支配持分の追加取得については、資本取引として会計処理するため、当該取引からのれんは認識されません。

 

(3) 外貨換算

当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としております。

外貨建取引は、取得日の為替レートにより機能通貨に換算しております。期末日における外貨建公正価値で測定されている非貨幣性項目は、公正価値が測定された日の為替レートにより機能通貨に換算しております。非貨幣性項目の利得又は損失がその他の包括利益に認識される場合、当該為替差額もその他の包括利益に認識しております。

 

 

(4) 金融商品

① 非デリバティブ金融資産
(a) 当初認識及び測定

当社グループでは、非デリバティブ金融資産は、契約条項の当事者となった取引日に当初認識しております。

営業債権及びその他の債権については、これらの発生日に当初認識しております。

当社グループは、金融資産について、償却原価で測定する金融資産、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類し、当初認識時にその分類を決定しております。

金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する区分に分類される場合を除き、公正価値に取引コストを加算した金額で測定しております。純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の取引コストは、純損益で認識しております。

金融資産が、以下の条件を共に満たす場合には、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

・契約上のキャッシュ・フローを回収するために金融資産を保有することを目的とする事業モデルに基づいて、金融資産が保有されている。

・金融資産の契約条件により、元本及び元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが所定の日に生じる。

償却原価で測定する金融資産以外の金融資産は、公正価値で測定する金融資産に分類しております。

公正価値で測定する金融資産のうち、当初認識時に事後の公正価値の変動をその他の包括利益で表示するという取消不能の選択をした資本性金融商品につきましては、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品に分類しております。

償却原価で測定する金融資産又はその他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品以外の金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しております。

 

(b) 事後測定

金融資産の当初認識後の測定は、その分類に応じて以下のとおり測定しております。

(i) 償却原価で測定する金融資産

償却原価で測定する金融資産については、実効金利法による償却原価により測定しております。

(ⅱ) 公正価値で測定する金融資産

公正価値で測定する金融資産の公正価値の変動額は、純損益として認識しております。ただし、資本性金融商品のうち、その他の包括利益を通じて公正価値で測定すると指定したものについては、公正価値の変動額はその他の包括利益として認識しております。なお、当該金融資産からの配当金については、金融収益として当期の純損益に認識しております。

 

(c) 金融資産の減損

償却原価で測定する金融資産については、予想信用損失に対する貸倒引当金を認識しております。当社グループは、四半期ごとに各金融資産に係る信用リスクが当初認識時点から著しく増加しているかどうかを評価しており、当初認識時点から信用リスクが著しく増加していない場合には、12か月の予想信用損失と等しい金額を貸倒引当金として認識しております。一方で、当初認識時点から信用リスクが著しく増加している場合には、全期間の予想信用損失と等しい金額を貸倒引当金として認識しております。ただし、重大な金融要素を含んでいない営業債権及びその他の債権については、信用リスクの当初認識時点からの著しい増加の有無にかかわらず、常に全期間の予想信用損失と等しい金額で貸倒引当金を認識しております。

信用リスクが著しく増加しているか否かの評価を行う際には、期日経過情報のほか、当社グループが合理的に利用可能かつ裏付け可能な情報(内部格付、外部格付等)を考慮しております。

 

予想信用損失は、契約に従って企業に支払われるべきすべての契約上のキャッシュ・フローと、企業が受け取ると見込んでいるすべてのキャッシュ・フローとの差額の現在価値として測定しております。

金融資産に係る貸倒引当金の繰入額は、純損益で認識しております。貸倒引当金を減額する事象が生じた場合は、貸倒引当金戻入額を純損益で認識しております。

 

(d) 認識の中止

当社グループは、金融資産からのキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した場合、又は当社グループが金融資産を譲渡し、当該金融資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてを移転する場合に、当該金融資産の認識を中止しております。

当社グループが、移転した当該金融資産に対する支配を継続している場合には、継続的関与を有している範囲において、資産と関連する負債を認識いたします。

なお、連結財政状態計算書上で認識された資産を譲渡するものの、譲渡資産または譲渡資産の一部に係るリスクと経済価値の全て、又はほとんど全てを保持する取引を締結した場合には、譲渡資産の認識の中止は行っておりません。

 

② 非デリバティブ金融負債
(a) 当初認識及び測定

当社グループは、金融負債について、純損益を通じて公正価値で測定する金融負債と償却原価で測定する金融負債に分類し、当初認識時にその分類を決定しております。

当社グループでは、非デリバティブ金融負債は、契約条項の当事者となった取引日に当初認識しております。

当初認識時において、すべての金融負債は公正価値で当初測定しておりますが、償却原価で測定する金融負債については、直接帰属する取引コストを控除した金額で測定しております。

 

(b) 事後測定

当社グループは、償却原価で測定する金融負債については、当初認識後は実効金利法に基づく償却原価で測定しております。

 

(c) 認識の中止

当社グループは、金融負債が消滅した時、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消し、又は失効となった時に、金融負債の認識を中止しております。

 

③ 複合金融商品

当社グループが発行した複合金融商品は、保有者の選択により株主資本に転換可能である転換社債型新株予約権付社債であります。複合金融商品の負債要素は、資本への転換オプションがない類似の負債の公正価値により測定し、当初認識しております。資本要素は、当該複合金融商品全体の公正価値から負債要素部分の公正価値を控除した金額で測定し、当初認識しております。

当初認識後は、複合金融商品の負債要素部分は実効金利法を用いた償却原価により測定しております。複合金融商品の資本要素については、デリバティブ負債として期末日時点で公正価値を測定しております。

負債要素部分に関する利息は、金融費用として純損益で認識しております。

 

④ 金融商品の相殺

金融資産と金融負債は、当社グループが残高を相殺する法的な権利を有し、かつ純額で決済するか又は資産の実現と負債の決済を同時に実行する意図を有する場合にのみ、連結財政状態計算書上で相殺し、純額で表示しております。

 

(5) 現金及び現金同等物

現金及び現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3か月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されております。

 

(6) 棚卸資産

棚卸資産は、取得原価と正味実現可能価額とのいずれか低い額により測定しております。取得原価は主として個別法に基づいて算定しております。正味実現可能価額は通常の事業の過程における見積売価としております。

 

 

(7) 有形固定資産

有形固定資産は、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で計上しております。

取得原価には、資産の取得に直接関連する付随コスト及び資産の原状回復コストが含まれております。

減価償却費は、それぞれの見積耐用年数にわたり、主として定額法で計上しております。各有形固定資産の見積耐用年数は以下のとおりであります。

建物附属設備              3~18年

工具、器具及び備品        4~20年

なお、見積耐用年数、残存価額及び減価償却方法は、各連結会計年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かい適用しております。

 

(8) のれん及び無形資産

① のれん

のれんの当初認識時における測定は、「注記 4.重要な会計方針 (2) 企業結合」に記載のとおりであります。

当初認識後ののれんは、取得原価から減損損失累計額を控除した価額で計上しております。

減損については、「注記 4.重要な会計方針 (10) 非金融資産の減損」に記載のとおりであります。

 

② その他の無形資産

のれん以外の無形資産は、原価モデルを採用し、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で計上しております。

(a) 個別に取得した無形資産

個別に取得した無形資産は、当初認識時に取得原価で測定しております。

 

(b) 企業結合で取得した無形資産

企業結合で取得した無形資産の取得原価は、取得日現在の公正価値で測定しております。

 

(c) 自己創設無形資産(開発費)

開発(又は内部プロジェクトの開発局面)における支出は、以下のすべてを立証できる場合に限り資産として認識することとしており、その他の支出はすべて発生時に費用処理しております。

・使用又は売却できるように無形資産を完成させることの技術上の実行可能性

・無形資産を完成させ、さらにそれを使用又は売却するという企業の意図

・無形資産を使用又は売却できる能力

・無形資産が蓋然性の高い将来の経済的便益を創出する方法

・無形資産の開発を完成させ、さらにそれを使用又は売却するために必要となる、適切な技術上、財務上及びその他の資源の利用可能性

・開発期間中の無形資産に起因する支出を、信頼性をもって測定できる能力

 

償却費は、それぞれの見積耐用年数にわたり、主として定額法で計上しております。各無形資産の見積耐用年数は以下のとおりであります。

ソフトウエア           4~5年

商標権                     10年

権利金           3年

     顧客関連資産は受注残高であり、企業結合日から1年内に償却しております。

なお、見積耐用年数、残存価額及び償却方法は、各連結会計年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かい適用しております。

 

 

(9) リース

当社グループは、契約開始時に、当該契約がリース又はリースを含んだものであるかどうかを判定しております。契約が特定された資産の使用を支配する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する場合には、当該契約はリースであるか又はリースを含んでおります。

① 借手としてのリース

契約がリースであるか又はリースを含んでいる場合、借手としてのリース取引は、リース開始日に使用権資産及びリース負債を認識しております。

リース負債はリース開始日において同日現在で支払われていないリース料の現在価値で測定し、使用権資産はリース負債の当初測定額に当初直接コスト等を加えた額で測定しております。

リース取引による使用権資産は、主に各社の事務所等で構成されており、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で計上しております。使用権資産は、見積耐用年数又はリース期間のいずれか短い期間にわたって定額法により減価償却しております。リース負債に係る金利費用は、使用権資産に係る減価償却費と区分して、金融費用に含めております。

なお、リース期間が12か月以内のリース取引及び原資産が少額のリース取引は、使用権資産及びリース負債を認識せず、当該リースに関連したリース料をリース期間にわたり規則的に費用として認識しております。

 

② 貸手としてのリース

当社グループがリースの貸手である場合、リース契約時にそれぞれのリースをファイナンス・リース又はオペレーティング・リースに分類しております。それぞれのリースを分類するにあたり、当社グループは、原資産の所有に伴うリスクと経済価値が実質的にすべて移転するか否かを総合的に評価しております。移転する場合はファイナンス・リースに、そうでない場合はオペレーティング・リースに分類しております。

当社グループが中間の貸手である場合、ヘッドリースとサブリースを別個に会計処理します。サブリースの分類は、ヘッドリースが短期リースである場合には、オペレーティング・リースに分類し、それ以外の場合には、原資産ではなくヘッドリースから生じる使用権資産を参照して分類しております。

ファイナンス・リース取引については、リースの開始日において、ファイナンス・リースに基づいて保有している資産は、正味リース投資未回収額に等しい金額で債権として表示しております。ファイナンス・リースに係る金融収益は、「注記 4.重要な会計方針 (15) 収益認識 ② ファイナンス・リース(貸手)の収益」を参照ください。

 

(10) 非金融資産の減損

当社グループは、四半期ごとに資産が減損している可能性を示す兆候があるか否かを評価しております。減損の兆候が存在する場合には、当該資産の回収可能価額を見積っております。減損の兆候の有無に係らず、見積耐用年数を確定できない無形資産又は未だ使用可能ではない無形資産、及び企業結合で取得したのれんについては毎期減損テストを実施しております。

減損テストにおいて、企業結合により取得したのれんは、取得日以降、取得企業の資金生成単位又は資金生成単位グループで、企業結合のシナジーから便益を得ることが期待されるものに配分しております。のれんが配分される当該資金生成単位又は資金生成単位グループのそれぞれは、のれんが内部管理目的でモニターされている企業内の最小の単位で、かつ事業セグメントよりも大きくありません。のれんは、企業結合のシナジー効果によりキャッシュ・フローの獲得への貢献が期待される資金生成単位(最小の単位又は単位グループ)に配分しております。

回収可能価額は、資産又は資金生成単位の処分コスト控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い金額としております。個別資産についての回収可能価額の見積りが不可能な場合には、当該資産が属する資金生成単位の回収可能価額を算定しております。

使用価値は、資産の継続的使用及び最終的な処分から発生する将来キャッシュ・インフロー及びアウトフローの見積額を貨幣の時間価値及び当該資産の固有のリスクの市場評価を反映した税引前の割引率により割り引いて算定した現在価値です。

 

資産又は資金生成単位の回収可能価額が当該資産又は資金生成単位の帳簿価額を下回る場合には、減損損失を認識しております。減損損失は、直ちに純損益として認識しております。

 

過去の期間において、のれん以外の資産について認識した減損損失は、減損損失が最後に認識された以後、認識した減損損失がもはや存在しないか、あるいは減少している可能性を示す兆候に基づき、当該資産の回収可能価額の算定に用いられた見積りに変更があった場合にのみ、戻し入れます。

 

(11) 引当金

引当金は、過去の事象の結果として、当社グループが、現在の法的又は推定的債務を有しており、当該債務を決済するために経済的資源の流出が生じる可能性が高く、当該債務の金額について信頼性のある見積りができる場合に認識しております。

当社グループは、報告期間の末日における現在の債務を決済するために要する支出(将来キャッシュ・フロー)の最善の見積りを行い、貨幣の時間的価値の影響に重要性がある場合には、見積られた将来キャッシュ・フローをその負債に固有のリスクを反映させた税引前の割引率で割り引いた現在価値で測定しております。時の経過に伴う割引額の割戻しは、金融費用として認識しております。

 

なお、当社グループの主な引当金は以下のとおりであります。

資産除去債務

賃借契約終了時に原状回復義務のある賃借事務所・建物等の原状回復コスト見込額について、各物件の状況を個別に勘案して将来キャッシュ・フローを見積り、資産除去債務を認識しております。これらの費用の金額や支払時期の見積りは、現在の事業計画等に基づくものであり、将来の事業計画等により今後変更される可能性があります。

株主優待引当金

株主優待制度に基づく費用の発生に備えるため、株主優待制度に基づく費用の発生見込額を計上しております。

 

(12) 従業員給付

短期従業員給付とは、従業員が関連する勤務を提供した期間の末日後12か月以内に決済の期限が到来する従業員給付をいい、ある会計期間中に従業員が勤務を提供した時に、当社グループは当該勤務の見返りに支払うと見込まれる割り引かない金額で認識しております。当社グループにおける短期従業員給付には有給休暇に係るものがあります。

累積型の有給休暇に関する従業員給付の予想コストは、将来の有給休暇の権利を増加させる勤務を従業員が提供した時に認識しております。また、当社グループは、累積型有給休暇の予想コストを、報告期間の末日現在で累積されている未使用の権利の結果として当社グループが支払うと見込まれる追加金額として測定しております。

 

(13) 資本

① 普通株式

当社が発行した普通株式は、発行価額を資本金及び資本剰余金に計上し、直接発行コストは関連する税効果を控除後に資本剰余金から控除しております。

② 自己株式

自己株式は取得原価で測定し、資本から控除しております。また、自己株式の購入、売却又は消却において利得又は損失を純損益として認識しておりません。なお、帳簿価額と処分時の対価との差額は資本剰余金として認識しております。

 

 

(14) 株式報酬

当社グループは、取締役及び従業員に対するインセンティブ制度として持分決済型のストック・オプション制度を導入しております。ストック・オプションは、付与日における公正価値によって見積り、付与者からストック・オプションの公正価値と同額が払い込まれ、連結財政状態計算書において資本の増加として認識しております。付与されたストック・オプションの公正価値は、ストック・オプションの諸条件を考慮し、ディスカウントキャッシュフロー法、モンテカルロ・シミュレーション等を用いて算定しております。また、条件については定期的に見直し、必要に応じて権利確定数の見積りを修正しております。

 

(15) 収益認識

① 顧客との契約から生じる収益

当社グループは、以下の5ステップアプローチに基づき、顧客への財やサービスの移転との交換により、その権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しております。

ステップ1:顧客との契約を識別する

ステップ2:契約における履行義務を識別する

ステップ3:取引価格を算定する

ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する

ステップ5:履行義務の充足時に又は充足するにつれて収益を認識する

当社グループは、主にデジタルマーケティング事業、フィンテック事業を展開しております。

当社グループの顧客との契約から生じる収益に関する主要な事業における主な履行義務の内容及び当該履行義務を充足する通常の時点(収益を認識する通常の時点)は以下のとおりであります。なお、いずれの取引も履行義務を充足してから概ね1年以内に取引の対価は受領しており、取引価格に重要な金融要素は含まれておりません。取引価格は顧客との契約に従っており、変動対価が含まれている場合は、契約条件等に従って、当該変動対価に関する不確実性がその後に解消される際に、認識した収益の累計額の重大な戻入れが生じない可能性が非常に高い範囲でのみ取引価格に含めております。

 

1.オウンド・メディア

オウンド・メディアサービスは、顧客であるASP会社との規約に基づき、当社グループが運営するwebメディアを介してweb閲覧者をASP会社と契約している広告主のwebサイトに送客し、web閲覧者が広告主のwebサイトにて物品購入やサービス申込等を行った成果として、取引対価(単価×成約数)を収受しております。メディアアフィリエイトサービスの履行義務は、当社グループが運営するwebサイトを介して送客したweb閲覧者が広告主のwebサイトにて物品購入やサービス申込等を行うことであり、web閲覧者が広告主のwebサイトにて物品購入やサービス申込等を行った時点で履行義務が充足されると判断し、その一時点で収益を認識しております。

オウンド・メディアサービスの一環として、メディア運営コンサルティングを行っております。メディア運営コンサルティングは、顧客が運営するwebメディアのアフィリエイト報酬が、契約に定められた一定の条件を超過したときに、成果報酬(超過収益額×料率)を収受いたします。メディア運営コンサルティングの収益は、各報告期間の末日前に顧客が獲得しているアフィリエイト報酬及び契約条件に基づき測定しております。

 

2.アライアンス・メディア

アライアンス・メディアサービスは、クライアント企業との契約に基づき、当社グループが契約するドメインで公開されているwebメディア運営をクライアント企業に委託し、当該webメディアを介してweb閲覧者がASP会社と契約している広告主のwebサイトに送客され、web閲覧者が広告主のwebサイトにて物品購入やサービス申込等を行った成果をクライアント企業が収受した結果の委託対価として、取引対価(単価×成約数)を収受しております。アライアンス・メディアサービスの履行義務は、当社グループが契約するドメインで公開されているwebサイトを介して送客されたweb閲覧者が広告主のwebサイトにて物品購入やサービス申込等を行った成果をクライアント企業が収受することであり、クライアント企業が成果を収受した時点で履行義務が充足されると判断し、その一時点で収益を認識しております。

 

 

3.デジタルウォレット

デジタルウォレット交換サービスは、顧客であるデジタルウォレット会員との規約に基づき、デジタルウォレット会員の交換申請により保有するポイントを希望する電子マネー、現金、ポイント、ギフト、商品券、投資・仮想通貨(以下、「電子マネー等」という。)に交換し、手数料を収受しております。デジタルウォレット交換サービスの履行義務は、デジタルウォレット会員の交換申請に基づき、保有するポイントを交換することであり、デジタルウォレット会員が交換先の電子マネー等を受領した時点で履行義務が充足されると判断し、その一時点で収益を認識しております。

 

4.デジタルギフト

デジタルギフトサービスは主に、デジタルギフト発行サービスとデジタルギフト月額サービス、製作サービスがあります。

デジタルギフト発行サービスは、顧客であるクライアント企業との契約に基づき、クライアント企業に配布用デジタルギフトコードを発行し、手数料を収受しております。クライアント企業は販売促進活動等の一環として発行されたデジタルギフトコードをユーザー等に配布しております。デジタルギフト発行サービスの履行義務は、クライアント企業に対してデジタルギフトコードを発行することであり、クライアント企業がデジタルギフトコードを受領した時点で履行義務が充足されると判断し、その一時点で収益を認識しております。

デジタルギフト月額サービスは、顧客であるクライアント企業との契約に基づき、クライアント企業がデジタルギフトサービスを利用できる環境を提供し、月額基本料金を収受しております。クライアント企業は、販売促進活動等の一環としてデジタルギフト環境を活用し、ユーザー等にデジタルギフトを配布しております。デジタルギフト月額サービスの履行義務は、クライアント企業に対してデジタルギフトサービスが利用できる環境を提供することであり、一定の期間にわたり履行義務が充足されると考えられるため、契約期間にわたり収益を認識しております。

デジタルギフトの制作サービスは、顧客であるクライアント企業との契約に基づき、クライアント企業仕様のオリジナルデジタルギフト環境を制作・納品し、制作請負料金を収受しております。クライアント企業は、自社仕様のデザイン・機能が備わったデジタルギフト環境を活用し、ユーザー等にデジタルギフトを配布しております。制作サービスの履行義務は、クライアント企業に対して、クライアント仕様のデジタルギフト環境を納品した時点で充足されると判断し、その一時点で収益を認識しております。

 

5.デジタルマーケティング

 デジタルマーケティングサービスは、クライアント企業との契約に基づき、クライアント企業が運営するwebメディアのマーケティング支援を行い、取引対価を収受しております。

デジタルマーケティングサービスの履行義務は、当社がクライアント企業のwebメディアのマーケティング支援(主に広告出稿、広告制作や各種コンテンツ制作)を実施することであり、当該マーケティング支援の効果は実施の都度、クライアント企業は便益を享受いたします。そのため、マーケティング支援の実績は契約に従った計算締め期間に従い、月単位(一定期間)で充足されると判断し、その一定期間で収益を認識しております。なお、広告出稿に係る収益は、代理人としての性質が強いと判断されるため、クライアント企業から収受する対価から関連する原価を控除した純額を収益として認識しております。

 

6.マヒナ(占い相談)

 マヒナ(占い相談)サービスは、個人顧客との規約に基づき、個人顧客が当社グループが運営するwebメディアで自らが占ってほしい占い師を選択し、選択された占い師が個人顧客に対して占い相談を行うことで、取引対価(占い師ごとに設定された単価×相談時間)を収受しております。

マヒナ(占い相談)サービスの履行義務は、個人顧客に対して複数の占い師が選択でき、選択した占い師に占い相談をするためのwebメディアを含めた仕組みを運営し、占い師が個人顧客に対して占い相談が終了し取引対価が確定した時点で充足されると判断し、その一時点で収益を認識しております。

 

7.ピース(オンライン家庭教師)

ピース(オンライン家庭教師)サービスは、個人顧客との契約に基づき、コンサルタントが個人顧客ごとに適した家庭教師を紹介し、当該家庭教師が当社提供のオンラインシステム上で学習指導を行うことで、取引対価(1回60分の学習指導を月4回実施する月謝)を収受しております。

ピース(オンライン家庭教師)サービスの履行義務は、個人顧客に対する学習指導が完了した時点で充足されると判断し、その一時点で収益を認識しております。なお、ピース(オンライン家庭教師)サービスに係る収益は、代理人としての性格が強いと判断されるため、顧客から収受する対価から業務委託する家庭教師に対する原価を控除した純額を収益として認識しております。

 

8.Q給(給与前払いサービス)

Q給(給与前払いサービス)は、クライアント企業に対するQ給サービス利用環境の提供と、ユーザーに対する給与の前払いがあります。

Q給サービス利用環境の提供は、顧客であるクライアント企業との契約に基づき、クライアント企業がQ給サービスを利用できる環境を提供し、月額基本料金を収受しております。クライアント企業は、従業員向け制度の一環としてQ給サービス環境を活用しております。Q給サービス利用環境提供の履行義務は、クライアント企業に対してQ給サービスが利用できる環境を提供することであり、一定の期間にわたり履行義務が充足されると考えられるため、契約期間にわたり収益を認識しております。

給与の前払いサービスは、顧客であるユーザーとの規約に基づき、ユーザーの申請に基づき給与を前払いし、手数料を収受しております。給与の前払いサービスの履行義務は、ユーザーに対して給与を前払いすることであり、ユーザーが前払い給与を受領した時点で履行義務が充足されると判断し、その一時点で収益を認識しております。

 

② ファイナンス・リース(貸手)の収益

ファイナンス・リースに係る金融収益は、受取リース料を実効金利法に基づき金融収益とリース債権の回収に配分する方法で認識しております。

 

(16) 金融収益及び金融費用

 金融収益は、主として受取利息、受取配当金、為替差益及び純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の公正価値の変動から構成されております。受取利息は、実効金利法により発生時に認識しております。

 金融費用は、主として支払利息、為替差損、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の公正価値の変動等から構成されております。支払利息は、実効金利法により発生時に認識しております。

 

(17) 法人所得税

法人所得税は、当期税金と繰延税金から構成されております。これらは、企業結合に関連するもの、及び直接資本又はその他の包括利益に認識する項目を除き、純損益に認識しております。

その他の包括利益に認識される項目に関する当期税金及び繰延税金は、その他の包括利益として認識しております。

① 当期税金

当期税金は、税務当局に対する納付又は税務当局からの還付が予想される金額で測定しております。税額の算定に使用する税率及び税法は、決算日までに制定又は実質的に制定されたものです。

② 繰延税金

繰延税金は、決算日における資産及び負債の税務基準額と会計上の帳簿価額との間の一時差異等に基づいて算定しております。繰延税金資産は、将来減算一時差異、未使用の繰越税額控除及び繰越欠損金について、それらを回収できる課税所得が生じると見込まれる範囲において認識し、繰延税金負債は、原則として、将来加算一時差異について認識しております。

なお、以下の一時差異に対しては、繰延税金資産及び負債を認識しておりません。

・のれんの当初認識から生じる一時差異

・会計上の利益にも税務上の課税所得にも影響を与えない取引(企業結合取引を除く)によって発生する資産及び負債の当初認識により生じる一時差異

・子会社に対するに投資に係る将来加算一時差異について、解消する時期をコントロールでき、かつ、予測可能な将来にその差異が解消されない可能性が高い場合

・子会社に対する投資に係る将来減算一時差異のうち、予測可能な将来に当該一時差異が解消する可能性が高くない場合又は当該一時差異の使用対象となる課税所得が稼得される可能性が高くない場合

 

繰延税金資産の帳簿価額は四半期決算ごとに見直され、繰延税金資産の全額又は一部が使用できるだけの十分な課税所得が稼得されない可能性が高い部分については、帳簿価額を減額しております。未認識の繰延税金資産は四半期決算ごとに見直され、将来の課税所得により繰延税金資産が回収される可能性が高くなった範囲内で認識しております。

繰延税金資産及び負債は、決算日までに制定又は実質的に制定されている税率及び税法に基づいて、資産が実現される又は負債が決済される期に適用されると予想される税率及び税法によって測定されます。

繰延税金資産及び負債は、当社グループが当期税金資産と当期税金負債を相殺する法律上強制力のある権利を有し、かつ法人所得税が同一の税務当局によって同一の納税主体に課されている場合、又はこれら税金資産及び税金負債が同時に実現することを意図している場合には、相殺して表示しております。

 

(18) 1株当たり利益

基本的1株当たり当期利益は、親会社の所有者(普通株主)に帰属する純損益を、その期間の自己株式を調整した期中平均普通株式数で除して計算しております。

希薄化後1株当たり当期利益は、すべての希薄化性潜在的普通株式による影響について調整して計算しております。

 

 

5.重要な会計上の見積り及び判断

当社グループは、連結財務諸表の作成において、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、会計上の見積り及び仮定を用いております。これらの見積り及び仮定は、過去の経験及び利用可能な情報を収集し、決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいております。しかしながら、その性質上、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直しております。これらの見積りの見直しによる影響は、当該見積りを見直した期間及び将来の期間において認識しております。

当社グループの連結財務諸表に重要な影響を与える可能性のある会計上の判断、見積り及び仮定に関する主な情報は、以下のとおりであります。

・非金融資産の減損(注記「4.重要な会計方針 (10) 非金融資産の減損」及び注記「16.非金融資産の減損」)

・繰延税金資産の回収可能性(注記「4.重要な会計方針 (16) 法人所得税」注記「18.法人所得税」)

・引当金の認識及び測定(注記「4.重要な会計方針 (11) 引当金」注記「23.引当金」)

・金融商品の公正価値(注記「4.重要な会計方針 (4) 金融商品」及び注記「34.金融商品」)

・株式報酬の測定(注記「4.重要な会計方針 (14) 株式報酬」)

・条件付対価の見積り(注記「4.重要な会計方針 (2)企業結合」注記「8.企業結合」)

 

6.未適用の新基準

連結財務諸表の承認日までに主に以下の基準書及び新解釈指針の新設又は改訂が公表されておりますが、当社グループはこれらを早期適用しておりません。

なお、この適用による重要な影響は検討中であります。

基準書

基準名

強制適用時期

当社グループ

適用年度

新設・改訂の概要

IAS第1号

財務諸表の表示

2024年1月1日

2025年9月期

負債の流動又は非流動への分類に関する要求事項を明確化

特約条項付の長期負債に関する情報の開示を要求する改訂

IAS第1号

財務諸表の表示

2023年1月1日

2024年9月期

重要な(significant)会計方針ではなく、重要性がある(material)会計方針を開示することを要求

IAS第8号

会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬

2023年1月1日

2024年9月期

会計方針の変更を会計上の見積りの変更とどのように区別すべきかを明確化

IAS第12号

法人所得税

2023年1月1日

2024年9月期

リース及び廃棄義務に係る繰延税金の会計処理を明確化

 

 

 

7.事業セグメント

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループはサービス別の事業部を基礎としたサービス別セグメントから構成されており、前連結会計年度までは「GAFAメディア事業」「フィンテック事業」の2つを報告セグメントとしておりましたが、当連結会計年度より「GAFAメディア事業」を「デジタルマーケティング事業」として名称を変更しております。「デジタルマーケティング事業」においては、既存事業のメディア運営を一部継続しつつ、新たに㈱コミクスのデジタルマーケティング支援事業を買収し、デジタルマーケティング支援を行うサービスを展開、フィンテック事業とのシナジーも生み出し、事業を拡大すべく事業基盤の構築を進めております。

なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後のセグメント区分に基づき作成したものを開示しております。

 

各事業の概要は以下のとおりであります。

デジタルマーケティング事業:

オウンドメディアの運営、アライアンス・メディアの運営、インターネット広告代理、ソリューション開発・販売、コンサルティングサービス、デジタルマーケティング強化を目的とした買収

フィンテック事業:

「デジタルウォレット」、「デジタルギフト」、メンタルヘルス「マヒナ」の運営、システム基盤の基礎技術の発展、ビットコインで用いられているブロックチェーン等の新技術の応用、投資などの金融領域への事業展開

 

 

 

(2) 報告セグメントの情報

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、注記「4.重要な会計方針」における記載と概ね同一であります。

当社グループの報告セグメントごとの情報は以下のとおりであります。なお、報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。

 

前連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

連結財務諸表
計上額

 

デジタルマーケティング事業

フィンテック
事業

売上収益

 

 

 

 

 

外部顧客への売上収益

442,040

181,845

623,885

623,885

セグメント間の売上収益
又は振替高

合計

442,040

181,845

623,885

623,885

セグメント利益(△損失)

259,932

24,156

284,089

432,418

148,329

金融収益

462

金融費用

2,266

税引前当期損失(△)

150,133

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

20

5,757

5,778

16,983

22,761

減損損失

224,501

224,501

224,501

 

(注) 1.セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。

2.セグメント利益の合計額は、連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。

3.セグメント資産、セグメント負債及び資本的支出については、経営資源の配分の決定及び業績を評価するための対象とはなっていないため記載しておりません。

 

当連結会計年度(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

連結財務諸表
計上額

 

デジタルマーケティング事業

フィンテック
事業

売上収益

 

 

 

 

 

外部顧客への売上収益

185,032

480,431

665,463

665,463

セグメント間の売上収益
又は振替高

合計

185,032

480,431

665,463

665,463

セグメント利益(△損失)

25,400

78,672

104,072

381,658

277,586

金融収益

25,008

金融費用

3,459

税引前当期損失(△)

256,037

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

58,259

12,300

70,559

16,426

86,986

減損損失

43,583

11,412

54,996

31,083

86,079

 

(注) 1.セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。

2.セグメント利益の合計額は、連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。

3.セグメント資産、セグメント負債及び資本的支出については、経営資源の配分の決定及び業績を評価するための対象とはなっていないため記載しておりません。

 

 

(3) 製品及びサービスに関する情報

製品及びサービスごとの外部顧客からの売上収益は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

オウンド・メディア

343,842

28,246

アライアンス・メディア

98,015

39,788

デジタルウォレット

79,051

61,302

デジタルギフト

102,794

264,643

デジタルマーケティング

116,997

マヒナ(占い相談)

146,176

ピース(オンライン家庭教師)

5,396

Q給(給与前払い)

2,911

その他

181

合計

623,885

665,463

 

 

(4) 地域に関する情報

当社グループは、外部顧客への国内売上収益が、連結損益計算書の売上収益の大部分を占めるため、地域別の売上収益の記載を省略しております。

また、国内所在地に帰属する非流動資産の帳簿価額が、連結財政状態計算書の非流動資産の大部分を占めるため、地域別の非流動資産の記載を省略しております。

 

(5) 主要顧客に関する情報

連結売上収益の10%以上を占める顧客の売上収益は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

バリューコマース株式会社(デジタルマーケティング事業)

201,174

 

(注)当連結会計年度の主要顧客に対する売上収益の額は、連結売上収益に占める割合が10%未満であるため、記載を省略しております。

 

8.企業結合

前連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)

(取得による企業結合)

(1)取得した事業の概要

相手企業の名称 アドバンス株式会社

取得した事業  webメディア事業である「脱毛ドコイコ」

事業の内容   脱毛情報を提供するwebメディア「脱毛ドコイコ」の運営

(2)企業結合の概要

当社は、利益性の高い新規メディア事業の買収、立ち上げを推進するため、当該企業結合を実施いたしました。

(3)取得日

2022年3月1日

(4)企業結合の法的形式

現金を対価とする事業譲受

(5)取得日現在における取得資産、引受負債及び支払対価の公正価値

 

(単位:千円)

 

金額

支払対価(現金)の公正価値

17,000

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

取得に伴い発生したのれんの額

17,000

 

取得対価は、支配獲得日における公正価値を基礎として、取得資産及び引受負債に配分しております。取得資産及び引受負債については、第2四半期連結累計期間まで暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度において、取得対価の配分が完了しております。取得資産及び引受負債のそれぞれの合計について、当初の暫定的な金額と最終的な金額の間に重要な変動はありません。

のれんは、個別に認識要件を満たさない、今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力及び既存事業とのシナジーを反映したものであり、税務上全額損金算入が見込まれております。

(6)取得関連費用

本件事業譲受に係る取得関連費用は2,300千円であり、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に計上しております。

(7)当社グループの業績に与える影響

①取得日以降に被取得企業から生じた売上収益及び当期利益

重要性が乏しいため、記載を省略しております。

②当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報

連結財務諸表に与える影響が軽微であるため、開示しておりません。

 

当連結会計年度(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)

(取得による企業結合)

(1)取得した事業の概要

相手企業の名称 株式会社Tsunagaru

取得した事業  デジタルクリエイティブ事業

事業の内容   Webサイトを中心に、デジタル領域、その他領域におけるデザイン及びブランディング全

        般のブランド作りの根幹やクリエイティブの企画・提案を行う事業

(2)企業結合の概要

当社は、被取得企業が営むデジタルクリエイティブ事業を当社グループ内に取り込み、当社グループが掲げている目標に対して必要不可欠となるクリエイティブ、企画力の強化につながるリソースの強化、及び制作リソースの拡充を図ることにより、事業成長をより強固なものにできると判断し、当該企業結合を実施いたしました。

(3)取得日

2022年12月1日

(4)企業結合の法的形式

現金を対価とする事業譲受

(5)取得日現在における取得資産、引受負債及び支払対価の公正価値

 

(単位:千円)

 

金額

支払対価(現金)の公正価値

8,000

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

取得に伴い発生したのれんの額

8,000

 

取得対価は、支配獲得日における公正価値を基礎として、取得資産及び引受負債に配分しております。取得資産及び引受負債については、第3四半期連結累計期間まで暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度において、取得対価の配分が完了しております。取得資産及び引受負債のそれぞれの合計について、当初の暫定的な金額と最終的な金額の間に重要な変動はありません。

のれんは、個別に認識要件を満たさない、今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力及び既存事業とのシナジーを反映したものであり、税務上全額損金算入が見込まれております。

(6)取得関連費用

本件事業譲受に係る取得関連費用は5,800千円であり、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に計上しております。

(7)当社グループの業績に与える影響

①取得日以降に被取得企業から生じた売上収益及び当期利益

重要性が乏しいため、記載を省略しております。

②当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報

連結財務諸表に与える影響が軽微であるため、開示しておりません。

 

(取得による企業結合)

(1)取得した事業の概要

相手企業の名称 株式会社コミクス

取得した事業  デジタルマーケティング支援事業

事業の内容   Web広告運用、コンテンツ・マーケティングの効果最大化等、デジタルマーケティングに関する課題をプロフェッショナルが解決する事業

(2)企業結合の概要

当社は、被取得企業が営むデジタルマーケティング事業を当社グループ内に取り込み、WEBマーケティング分野における課題を持つ企業様へのコンサルティング、マーケティング支援の強化、そして当社の安定収益の獲得を目的として、当該企業結合を実施いたしました。

(3)取得日

2023年1月1日

(4)企業結合の法的形式

現金を対価とした事業の譲受

(5)取得日現在における取得資産、引受負債及び支払対価の公正価値

 

(単位:千円)

 

金額

支払対価(現金)の公正価値

120,000

条件付対価(注)

80,000

取得資産及び引受負債の公正価値

 

顧客関連資産

22,545

資産合計

22,545

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

22,545

取得に伴い発生したのれんの額

177,455

 

条件付対価を含む取得対価は、支配獲得日における事業計画の売上予測及び売上総利益率、並びに割引率を主要な仮定として算出した公正価値を基礎として、取得資産及び引受負債に配分しております。取得資産及び引受負債については、第3四半期連結累計期間まで暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度において、取得対価の配分が完了しております。暫定的な会計処理の確定に伴い、取得対価の当初配分額に重要な変動が生じており、顧客関連資産が22,545千円増加し、その結果、のれんが22,545千円減少しております。顧客関連資産の測定においては支配獲得日時点の顧客関係や取引条件に基づく既存顧客の残存見込みといった主要な仮定を含んでおります。

のれんは、個別に認識要件を満たさない、今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力及び既存事業とのシナジーを反映したものであり、税務上全額損金算入が見込まれております。

(注) 事業譲渡契約に基づき、取得日から1年間(2023年1月1日から12月31日まで)における譲受事業から発生した売上総利益が一定水準を超えた場合、アーンアウト(成功報酬)として最大80,000千円の支払が発生する可能性がありますが有価証券報告書提出日現在において確定はしておりません。なお、条件付対価は将来の支払可能性を予測し取得日時点における公正価値で測定しておりますが、当連結会計年度末において条件付対価の公正価値に変動はありません。

(6)取得関連費用

本件事業譲受に係る取得関連費用は14,600千円であり、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に計上しております。

(7)当社グループの業績に与える影響

①取得日以降に被取得企業から生じた売上収益及び当期利益

売上収益は116,997千円、当期利益は65,022千円であります。

②当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報

売上収益は815,665千円(非監査情報)、当期損失は227,778千円(非監査情報)であります。

 

(取得による企業結合)

(1)取得した事業の概要

相手企業の名称 株式会社アーネラ

取得した事業  メンタルヘルス事業「マヒナ」

事業の内容   メンタルヘルス事業「マヒナ」の運営等

(2)企業結合の概要

株式会社アーネラは、リピーターの多い人気の電話占いサービス「マヒナ」を運営しており、株式会社アーネラが運営する当該事業に、当社グループが保有するマーケティング・ウェブサイトの運営・広告運用等を含むデジタルマーケティングのノウハウを注入することで、相乗効果が期待できるため、連結子会社である株式会社デジタルandに当該事業を承継させることといたしました。

(3)取得日

2023年3月1日

(4)企業結合の法的形式

現金を対価とした事業の譲受

(5)取得日現在における取得資産、引受負債及び支払対価の公正価値

 

(単位:千円)

 

金額

支払対価(現金)の公正価値

135,000

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

取得に伴い発生したのれんの額

135,000

 

のれんは、個別に認識要件を満たさない、今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力及び既存事業とのシナジーを反映したものであり、税務上全額損金算入が見込まれております。

取得した資産及び引き受けた負債については、当連結会計年度末において取得対価の配分が完了していないため、現時点で入手可能な情報に基づいて暫定的に算定しております。

(6)取得関連費用

本件事業譲受に係る取得関連費用は800千円であり、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に計上しております。

(7)当社グループの業績に与える影響

①取得日以降に被取得企業から生じた売上収益及び当期利益

売上収益は146,176千円、当期利益は56,920千円であります。

②当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報

売上収益は764,876千円(非監査情報)、当期損失は235,904千円(非監査情報)であります。

 

(取得による企業結合)

(1)被取得企業の概要

  相手企業の名称 株式会社オンコーチ

主要な事業   オンライン家庭教師「ピース」

事業の内容   オンライン家庭教師「ピース」の運営

(2)企業結合の概要

当社は、2023年7月1日を効力発生日として、当社の連結子会社である株式会社デジタルandを吸収合併存続会社とし、株式会社オンコーチを吸収合併消滅会社とする吸収合併を実施いたしました。

当社では、フィンテック事業及びデジタルマーケティング事業とのシナジーが見込めるM&Aを積極的に推進しております。資金移動業の取得を見据えて、本件事業の運営プラットフォームに機能拡充を行い、家庭教師の皆様への報酬をタイムリー且つ多様な報酬獲得手段を提供できるよう準備するとともに、デジタルマーケティング事業で培ってきたノウハウの活用によって、本件事業の新規顧客獲得におけるマーケティングの最適化を行うことで、事業成長をより強固なものにできると判断し、当該企業結合を実施いたしました。

(3)取得日

2023年7月1日

(4)企業結合の法的形式

株式会社デジタルandを存続会社、株式会社オンコーチを消滅会社とする吸収合併

(5)吸収合併に係る割当の内容

株式会社オンコーチの発行済株式160株に対して、株式会社デジタルandの普通株式1株を発行し、割り当ていたします。その他金銭等の合併対価は交付いたしません。

(6)取得日現在における取得資産、引受負債及び支払対価の公正価値

 

(単位:千円)

 

金額

支払対価(子会社株式)の公正価値

2

取得資産及び引受負債の公正価値

 

流動資産

3,798

非流動資産

9,748

資産合計

13,546

流動負債

91,618

非流動負債

負債合計

91,618

取得資産及び引受負債の公正価値(純額)

△78,071

取得に伴い発生したのれんの額

78,074

 

取得した営業債権及びその他の債権の公正価値は3,296千円であり、回収が見込まれない契約上のキャッシュ・フローはありません。

のれんは、個別に認識要件を満たさない、今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力及び既存事業とのシナジーを反映したものであり、税務上全額損金算入が見込まれております。

取得した資産及び引き受けた負債については、当連結会計年度末において取得対価の配分が完了していないため、現時点で入手可能な情報に基づいて暫定的に算定しております。

(7)取得関連費用

該当事項はありません。

(8)当社グループの業績に与える影響

①取得日以降に被取得企業から生じた売上収益及び当期利益

売上収益は5,396千円、当期利益は720千円であります。

②当該企業結合が期首に行われたと仮定した場合の損益情報

売上収益は707,320千円(非監査情報)、当期損失は247,327千円(非監査情報)であります。

 

9.現金及び現金同等物

現金及び現金同等物の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

現金及び預金

601,741

921,172

444,767

預入期間3ヶ月超の定期預金

△200,000

連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物

401,741

921,172

444,767

連結財政状態計算書における現金及び現金同等物

401,741

921,172

444,767

 

 

10.営業債権及びその他の債権

営業債権及びその他の債権の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

償却原価で測定する金融資産

 

 

 

売掛金

45,927

77,631

92,031

契約資産

852

572

未収入金

230,873

262,576

331,973

預け金

7,793

34,668

28,316

貸倒引当金

△3,580

合計

284,595

375,728

449,313

 

 

11.棚卸資産

棚卸資産の内訳は、以下のとおりであります。

 

 

 

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

原材料及び貯蔵品

6,560

22,628

41,526

合計

6,560

22,628

41,526

 

(注) 1.前連結会計年度及び当連結会計年度において主に連結損益計算書の「売上原価」として費用認識された棚卸資産の金額はありません。

2.費用として認識された棚卸資産の評価減の金額はありません。

3.負債の担保に供されている棚卸資産はありません。

 

 

12.その他の資産

その他の流動資産及びその他の非流動資産の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

前渡金

3,469

8,073

4,814

前払費用

4,166

9,879

8,309

仮払金

6,338

2,990

未収消費税

21,507

45,258

未収法人所得税等

1

1

長期前払費用

810

523

立替金

16,581

合計

29,144

25,102

78,478

流動資産

29,144

24,292

77,954

非流動資産

810

523

 

 

13.有形固定資産

増減表

有形固定資産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額の増減、並びに帳簿価額は、以下のとおりであります。

① 取得原価

(単位:千円)

 

建物及び
構築物

工具器具及び
備品

合計

2021年10月1日

8,506

4,920

13,426

取得

656

1,192

1,848

2022年9月30日

9,162

6,112

15,275

取得

429

429

2023年9月30日

9,162

6,542

15,705

 

 

 

② 減価償却累計額及び減損損失累計額

(単位:千円)

 

建物及び
構築物

工具器具及び
備品

合計

2021年10月1日

8,506

4,920

13,426

減価償却費

△68

△99

△168

2022年9月30日

8,575

5,019

13,595

減価償却費

△143

△245

△389

減損損失

△443

△1,277

△1,720

2023年9月30日

9,162

6,542

15,705

 

 

③ 帳簿価額

(単位:千円)

 

建物及び
構築物

工具器具及び
備品

合計

2021年10月1日

0

0

0

2022年9月30日

587

1,092

1,680

2023年9月30日

 

 

(注) 1.所有権に対する制限がある有形固定資産及び負債の担保として抵当権が設定された有形固定資産はありません。

2.減価償却費は、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めております。

3.減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に含めております。減損損失の内容については、「16.非金融資産の減損」をご参照ください。

4.有形固定資産の取得原価に含めた借入コストはありません。

 

14.のれん及び無形資産

(1) 増減表

のれん及び無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減、並びに帳簿価額は、以下のとおりであります。

① 取得原価

(単位:千円)

 

のれん

無形資産

ソフトウエア

ソフトウエア

仮勘定

商標権

権利金

顧客関連資産

合計

2021年10月1日

389,174

73,687

4,395

381

78,463

内部開発

30,718

30,718

取得

2,555

2,049

107,144

111,748

企業結合による取得

133,783

処分

△518,958

△303

△303

科目振替(注)5

27,177

△27,177

その他

△195

△195

2022年9月30日

4,000

100,561

10,295

2,431

107,144

220,432

内部開発

30,200

30,200

取得

10,000

6,610

16,610

企業結合による取得

398,529

9,748

22,545

32,293

科目振替(注)5

16,969

△16,969

2023年9月30日

402,529

137,279

23,526

9,041

107,144

22,545

299,537

 

 

② 償却累計額及び減損損失累計額

(単位:千円)

 

のれん

無形資産

ソフトウエア

ソフトウエア

仮勘定

商標権

権利金

顧客関連資産

合計

2021年10月1日

68,529

57,871

381

58,253

償却費

△6,081

△134

△6,215

減損損失

△224,501

処分

289,030

303

303

2022年9月30日

4,000

63,649

515

64,165

償却費

△12,390

△651

△35,714

△22,545

△71,301

減損損失

△12,028

△4,544

△43,583

△60,156

2023年9月30日

4,000

88,068

5,711

79,298

22,545

195,623

 

 

 

③ 帳簿価額

(単位:千円)

 

のれん

無形資産

ソフトウエア

ソフトウエア

仮勘定

商標権

権利金

合計

2021年10月1日

320,645

15,815

4,395

0

20,210

2022年9月30日

36,911

10,295

1,915

107,144

156,267

2023年9月30日

398,529

49,210

23,526

3,330

27,845

103,913

 

(注) 1.所有権に対する制限がある無形資産及び負債の担保として抵当権が設定された無形資産はありません。

2.無形資産の償却費は、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めております。

3.減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に含めております。減損損失の内容については、「16.非金融資産の減損」をご参照ください。

4.ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定は、主に自己創設の無形資産であります。

5.ソフトウエア仮勘定の完成時の振替であります。

 

(2) 重要なのれん及び無形資産

のれん及び無形資産のうち重要なものは、2023年1月の「デジタルマーケティング」及び2023年3月の「マヒナ」の事業譲受により取得したのれんであります。

「デジタルマーケティング」及び「マヒナ」の事業譲受により取得したのれんの当連結会計年度末帳簿価額は、それぞれ177,455千円、135,000千円であります。

 

(3) 研究開発費

当連結会計年度において期中に費用として認識した研究開発費は16,848千円であり、「販売費及び一般管理費」に計上しております。前連結会計年度において期中に費用として認識した研究開発費はありません。

 

15.リース

(1) 借手としてのリース

当社グループは、借手として、本社及び営業拠点に係る建物及び構築物を賃借しています。建物及び構築物のリース契約期間は1~2年であり、契約期間終了後に同じ期間リースを延長するオプションが含まれている契約もあります。

なお、リース契約によって課されている重要な制限(追加借入及び追加リースに関する制限等)はありません。

 

① リースに係る費用、収益、キャッシュ・フロー

リースに係る費用、収益、キャッシュ・フローは、以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

使用権資産の種類別の減価償却費

 

 

建物及び構築物

16,378

15,295

合計

16,378

15,295

使用権資産の種類別の減損損失

 

 

建物及び構築物

24,202

合計

24,202

リース負債に係る金利費用

137

371

少額資産のリースに係る費用(短期リースに係る費用を除く)

1,402

42

使用権資産のサブリースによる収益

56

84

リースに係るキャッシュ・アウトフローの合計額

29,738

30,049

 

 

② 使用権資産の帳簿価額

使用権資産の帳簿価額は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

建物及び構築物

合計

2021年10月1日

55,875

55,875

2022年9月30日

39,497

39,497

2023年9月30日

 

 

③ リース負債の満期分析

移行日(2021年10月1日)

 

 

(単位:千円)

 

帳簿

価額

契約上のキャッシュ・フロー

1年以内

1年超

2年以内

2年超

3年以内

3年超

4年以内

4年超

5年以内

5年超

リース負債

98,063

99,693

28,335

27,245

26,466

17,644

 

 

前連結会計年度(2022年9月30日)

 

 

(単位:千円)

 

帳簿

価額

契約上のキャッシュ・フロー

1年以内

1年超

2年以内

2年超

3年以内

3年超

4年以内

4年超

5年以内

5年超

リース負債

69,864

71,357

27,245

26,466

17,644

 

 

当連結会計年度(2023年9月30日)

 

 

(単位:千円)

 

帳簿

価額

契約上のキャッシュ・フロー

1年以内

1年超

2年以内

2年超

3年以内

3年超

4年以内

4年超

5年以内

5年超

リース負債

42,990

44,111

26,466

17,644

 

 

 

16.非金融資産の減損

(1) 資金生成単位

当社グループは、概ね独立したキャッシュ・インフローを生み出す最小の資金生成単位でグルーピングを行っており、原則として、経営管理上の事業区分を基準として資金生成単位を識別しております。

 

(2) 減損損失

当社グループは、資産の回収可能価額が帳簿価額を下回った場合に減損損失を認識しております。減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に含まれております。

減損損失の資産の種類別内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

有形固定資産

1,720

のれん

224,501

無形資産

60,156

使用権資産

24,202

減損損失合計

224,501

86,079

 

(注) 減損損失のセグメント別内訳は、「7.事業セグメント」をご参照ください。

 

前連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)

(オウンド・メディアに係る減損損失)

 オウンド・メディアサービスの経営環境の変化に伴い、デジタルマーケティング事業セグメントのオウンド・メディアサービスに係る資金生成単位におけるのれんの回収可能価額を測定した結果、減損損失224,501千円を認識しております。事業譲渡の対象となったのれんの回収可能価額は処分コスト控除後の公正価値、継続する事業ののれんは事業計画と成長率を基礎とした将来キャッシュ・フローを基に算定した使用価値で測定しておりますが、当該将来キャッシュ・フローがマイナスであるため、その価値を零として測定しております。回収可能価額の処分コスト控除後の公正価値は処分価額により算定しており、公正価値ヒエラルキーはレベル3に分類しております。

 

当連結会計年度(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)

(デジタルウォレットに係る減損損失)

 デジタルウォレットサービスの収益性の低下に伴い、フィンテック事業セグメントのデジタルウォレットサービスに係る資金生成単位における無形資産の回収可能価額を測定した結果、減損損失1,912千円を認識しております。回収可能価額は、事業計画と成長率を基礎とした将来キャッシュ・フローを基に算定した使用価値で測定しておりますが、当該将来キャッシュ・フローがマイナスであるため、その価値を零として測定しております。

(Q給(給与前払い)に係る減損損失)

 Q給(給与前払い)サービスの収益性の低下に伴い、フィンテック事業セグメントのQ給(給与前払い)サービスに係る資金生成単位における無形資産の回収可能価額を測定した結果、減損損失9,500千円を認識しております。回収可能価額は、事業計画と成長率を基礎とした将来キャッシュ・フローを基に算定した使用価値で測定しておりますが、当該将来キャッシュ・フローがマイナスであるため、その価値を零として測定しております。

Webメディア「すーちゃんモバイル比較」に係る減損損失)

 Webメディア「すーちゃんモバイル比較」サービスの収益性の低下に伴い、デジタルマーケティング事業セグメントのWebメディア「すーちゃんモバイル比較」サービスに係る資金生成単位における無形資産の回収可能価額を測定した結果、減損損失43,583千円を認識しております。回収可能価額は、事業計画と成長率を基礎とした将来キャッシュ・フローを当該サービスが属する業界で推計されるWACC14.30%を割引率として採用し算定した使用価値で測定しております。

(全社資産に係る減損損失)

 企業結合で取得したのれんに係る資金生成単位の減損テストの実施に伴い、関連する全社資産の検討のため、当社グループを1つの資金生成単位として回収可能価額を測定した結果、有形固定資産に1,720千円、無形資産に5,160千円、使用権資産に24,202千円の減損損失を認識しております。回収可能価額は、事業計画と成長率を基礎とした将来キャッシュ・フローを当社グループが属する業界で推計されるWACC13.23%を割引率として採用し算定した使用価値で測定しております。

 

(3) のれんの減損テスト

のれんが配分されている資金生成単位(単位グループ)については毎期、さらに減損の兆候がある場合にはその都度、減損テストを行っております。資金生成単位(単位グループ)に配分されたのれんの帳簿価額は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

セグメント

資金生成単位

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

デジタルマーケティング事業

Webメディア

「漫画大陸」

179,666

 

Webメディア

「すーちゃん
モバイル比較」

140,979

 

デジタルマーケティング

177,455

フィンテック事業

デジタルギフト

8,000

 

マヒナ(占い相談)

135,000

 

ピース

78,074

合計

320,645

398,529

 

 

 

  各資金生成単位の回収可能価額は使用価値により測定しております。使用価値は、経営者が過去の実績及び外的経営環境を反映し、承認した将来事業計画(将来3年分)を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を現在価値に割り引くことにより算定しております。使用価値の算定に使用した割引率は、各資金生成単位の税引前加重平均資本コストであり、移行日のデジタルマーケティング事業に係る割引率は13.29%~13.60%、当連結会計年度のデジタルマーケティング事業に係る割引率は14.30%、フィンテック事業に係る割引率は12.20%~27.31%であります。前連結会計年度の割引率については、将来キャッシュ・フローがマイナスであるため、記載を省略しております。

将来事業計画は、それぞれの事業特性に応じた売上予測、予定している施策の効果、認識時期などから売上収益を算定しております。また、将来コストのうち、売上連動コストは過去の対売上比率や今後の施策による効果を反映させ、その他コストは過去実績を勘案し、費目ごとに算定しております。

なお、将来事業計画の予測を超える期間のキャッシュ・フローについては、将来事業計画の最終事業年度における計画値が成長率0%で継続する仮定に基づき、永続価値を算出しております。

これら使用価値の算定においては、将来事業計画に含まれる顧客数、平均単価、及び割引率を主要な仮定としております。

当連結会計年度において、資金生成単位の回収可能価額が帳簿価額を上回っていることから、減損損失は計上しておりませんが、顧客の需要動向や競争環境の変化などにより影響を受ける可能性があり、実際に発生した金額が主要な仮定と大きく乖離する場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において、減損損失を計上する可能性があります。

 

17.その他の金融資産

(1) 内訳

その他の金融資産の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

償却原価で測定する金融資産

 

 

 

定期預金

200,000

敷金及び差入保証金

49,348

30,848

90,000

純損益を通じて公正価値で測定する負債性金融商品

 

 

 

SAFE投資

14,958

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

 

 

 

株式

13,544

37,228

32,163

出資金

19,250

7,131

7,500

合計

282,143

75,208

144,622

流動資産

200,000

非流動資産

82,143

75,208

144,622

 

 

(2) その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

長期保有の株式等について、取引先との関係維持、強化による収益基盤の拡大を目的としているため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品に指定しております。

① 主な銘柄及び公正価値

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品の主な銘柄及び公正価値は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

銘柄

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

GMO VenturePartners4投資事業有限責任組合

9,045

7,131

7,500

SIN GROWTH PARTNERS PTE.LTD.

11,189

34,874

29,808

その他

12,558

2,354

2,354

合計

32,794

44,360

39,663

 

 

② 受取配当金

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品に関する受取配当金の内訳は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

 至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

 至 2023年9月30日)

期末日現在で保有している投資

398

22,351

期中に認識を中止した投資

合計

398

22,351

 

 

 

18.法人所得税

(1) 繰延税金資産及び繰延税金負債の原因別の内訳及び増減内容

繰延税金資産及び繰延税金負債の主な原因別の内訳及び増減内容は、以下のとおりであります。

前連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)

(単位:千円)

 

2021年

10月1日

純損益を

通じて認識

その他の

包括利益に

おいて認識

その他

2022年

9月30日

繰延税金資産

 

 

 

 

 

減損損失(固定資産)

1,186

△1,186

繰越欠損金

18,127

△18,127

その他

7

△7

小計

19,321

△19,321

繰延税金負債

 

 

 

 

 

その他の金融資産

△1,723

△6,156

△7,880

小計

△1,723

△6,156

△7,880

純額

17,598

△19,321

△6,156

△7,880

 

 

当連結会計年度(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)

(単位:千円)

 

2022年

10月1日

純損益を

通じて認識

その他の

包括利益に

おいて認識

その他

2023年

9月30日

繰延税金資産

 

 

 

 

 

引当金

1,164

1,164

繰越欠損金

16,306

16,306

小計

17,471

17,471

繰延税金負債

 

 

 

 

 

その他の金融資産

△7,880

1,632

△6,247

小計

△7,880

1,632

△6,247

純額

△7,880

17,471

1,632

11,224

 

(注) 1.当社グループは、繰延税金資産の認識にあたり、将来減算一時差異又は繰越欠損金の一部又は全部が将来課税所得に対して利用できる可能性を考慮しております。繰延税金資産の回収可能性の評価においては、予定される繰延税金負債の取崩し、予測される将来課税所得及びタックスプランニングを考慮しております。上記の繰延税金資産の回収可能性の評価の結果から、将来減算一時差異及び繰越欠損金の一部について、繰延税金資産を認識しておりません

 

 

(2) 繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異等

繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除の金額は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

将来減算一時差異

371,882

316,809

600,610

繰越欠損金

1,189,915

1,481,998

1,711,038

合計

1,561,798

1,798,808

2,311,649

 

(注) 繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金の繰越期限は、以下のとおりであります。

 

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

1年目

2年目

3年目

9,641

4年目

9,641

183,316

5年目以降

1,189,915

1,472,357

1,518,079

合計

1,189,915

1,481,998

1,711,038

 

 

繰延税金負債として認識されていない子会社、関連会社に対する投資及びに共同支配の取決めに対する持分に係る一時差異の総合計額は、前連結会計年度末88,416千円、当連結会計年度末108,551千円であります。

上記の一時差異は、当社グループが一時差異を解消できる時期をコントロールでき、予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高いため、当該一時差異に係る繰延税金負債を認識しておりません。

 

 

(3) 法人所得税費用の内訳

法人所得税費用の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

当期税金費用

 

 

当期利益に対する税金費用

32,469

16,293

従前は未認識であった税務上の欠損金、税額控除又は過去の期間の一時差異から生じた便益の額

△1,186

当期税金費用合計

32,469

15,107

繰延税金費用

 

 

一時差異の発生及び解消

△17,471

繰延税金資産の回収可能性の評価

19,321

繰延税金費用合計

19,321

△17,471

法人所得税費用合計

51,790

△2,364

 

 

(4) 法定実効税率と平均実際負担税率との調整

法定実効税率と平均実際負担税率との調整は、以下のとおりであります。

(単位:%)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

法定実効税率(注)

34.59

34.59

交際費等永久に損金に算入されない項目

△0.71

△0.91

評価性引当の増減

△68.52

△33.28

軽減税率の影響

0.79

0.53

その他

△0.65

△0.01

平均実際負担税率

△34.50

0.92

 

(注) 当社は、主に法人税、住民税及び事業税を課されており、これらを基礎として法定実効税率を計算しております。

 

 

19.営業債務及びその他の債務

営業債務及びその他の債務の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

償却原価で測定する金融負債

 

 

 

買掛金

128,519

預り金

89,163

82,604

未払金

60,090

87,395

75,565

契約負債

39,351

33,569

合計

149,254

209,351

237,653

 

 

20.社債及び借入金

(1) 内訳

社債及び借入金の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

平均利率

(%)

返済(償還)

期限

償却原価で測定する金融負債

 

 

 

 

 

転換社債型新株予約権付社債

191,599

0

2026年

短期借入金

200,000

104,642

0.57

2024年

1年以内返済予定の長期
借入金

37,980

76,284

81,784

1.55

長期借入金(1年以内返済予定を除く)

133,788

57,504

1.55

2025年

合計

237,980

210,072

435,530

 

 

流動負債

237,980

76,284

378,026

 

 

非流動負債

133,788

57,504

 

 

 

(注) 1.債務不履行の借入金はありません。

2.転換社債型新株予約権付社債及び借入金の期日別残高については、「34.金融商品(2)②」をご参照ください。

3.平均利率については、当連結会計年度末残高に対する加重平均利率を記載しております。

 

 

(2) 社債の明細

社債の銘柄別明細は、以下のとおりであります。

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

会社名

銘柄

発行

年月日

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

利率

(%)

担保

償還

期限

当社

第1回無担保

転換社債型新株予約権付社債(転換価額修正条項付)

2023年

8月31日

191,599

0

なし

2026年

9月1日

 

合計

 

191,599

 

 

 

 

 

(3)  財務制限条項

マッコーリー・バンク・リミテッドを割当先とする第1回無担保転換社債型新株予約権付社債(以下、「CB」といいます。)の主な財務制限条項の内容は以下のとおりであります。

 

①当社が上場している金融商品取引所における当社普通株式の上場廃止が決定された場合、又は当社が消滅会社となる合併、吸収分割若しくは新設分割(吸収分割承継会社若しくは新設分割設立会社が、CBに基づく当社の義務を引き受け、かつ本新株予約権に代わる新たな新株予約権を交付する場合に限る。)、当社が他の会社の完全子会社となる株式交換、株式移転若しくは株式交付を当社の株主総会(株主総会の決議を要しない場合は取締役会)で承認決議した場合

 

②(a)いずれかの取引日において、当該取引日に先立つ20連続取引日間の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の出来高加重平均価格が2023年8月14日の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値の50%(368円)(但し、転換価額が調整される場合には、当該転換価額の調整に応じて適宜に調整されるものとする。)を下回った場合

(b)当該取引日に先立つ20連続取引日間の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の1取引日当たりの平均売買代金が、1,000万円を下回った場合

(c)東京証券取引所における当社普通株式の取引が5連続取引日(東京証券取引所において売買立会が行われることとなっている日をいう。)以上の期間にわたって停止された場合

 

③(a)当社の連結財務諸表又は四半期連結財務諸表上の負債の部に計上される金融関連債務(但し、当座貸越を含み、リース債務は除く。)及び社債(但し、本社債を除く。)の合計額が、CBの発行日以降、2.5億円以上増加した場合

(b)当社の連結財務諸表又は四半期連結財務諸表上の現金及び預金の合計額から負債の部の金額(但し、本社債を除く。)を控除した額がその時点で残存する本社債の額面総額の50%相当額未満となった場合

上記の財務制限条項に抵触した場合、マッコーリー・バンク・リミテッドの要求に基づきCBの繰上償還を行う可能性があり、当連結会計年度末日においては、上記②(b)及び③(b)の財務制限条項に抵触しております。

財務制限条項に基づく繰上償還権の行使に対して、マッコーリー・バンク・リミテッドより2023年12月末の要約四半期連結財務諸表上の現金及び現金同等物残高から2024年7月までの借入金等支払返済予定分を除いた金額がCB残高の105%以上を維持することや一定の株価を下回らないことを条件(以下、「株価維持条件」といいます。)として2023年12月31日に終了する要約四半期連結財務諸表が公表される日もしくは2024年2月29日のいずれか早い日まで、繰上償還権行使の猶予を受けておりましたが、猶予にあたっての株価維持条件に抵触したことを受けて、株価維持条件抵触に関する追加の猶予を受けることになりました。なお、当該繰上償還権行使の猶予期間経過後も上記財務制限条項に該当するような(既に抵触した②(b)及び③(b)除く)当社グループの事業、財政状態及び株式の取引高に重要な変化が生じない場合、同じプロセスにより繰上償還権行使のWaiver(行使をしない意思表示)を発行することを同社に確認いたしました。

(4) 担保に供している資産及び対応する債務

短期及び長期の借入金について、貸主である銀行と取引約定書を締結しており、銀行からの要請がある場合には現在および将来の負債に対し担保差入及び債務保証をすること、並びに銀行は返済期日において、又は債務不履行が生じた場合に、債務を預金と相殺する権利を有していることが規定されております。

担保に供している資産及び対応する債務は、以下のとおりであります。

 

 

 

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

担保に供している資産

 

 

 

定期預金

200,000

合計

200,000

対応する債務

 

 

 

短期借入金

200,000

合計

200,000

 

 

 

21.その他の金融負債

その他の金融負債の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

移行日
(2021年10月1日)

前連結会計年度
(2022年9月30日)

当連結会計年度
(2023年9月30日)

純損益を通じて公正価値で
測定する金融負債

 

 

 

デリバティブ負債

5,670

条件付対価

80,000

合計

85,670

流動負債

85,670

非流動負債

 

 

 

22.財務活動に係る負債の調整表

財務活動に係る負債の調整表は、以下のとおりであります。

前連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)

(単位:千円)

 

10月1日

キャッシュ・
フロー

非資金取引

9月30日

償却原価法

による増加

企業結合

による増加

転換社債型新株予約権付社債

短期借入金

200,000

△200,000

長期借入金

37,980

172,092

210,072

リース負債

98,063

△28,198

69,864

合計

336,043

△56,106

279,936

 

 

当連結会計年度(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)

(単位:千円)

 

10月1日

キャッシュ・
フロー

非資金取引

9月30日

償却原価法

による増加

企業結合

による増加

転換社債型新株予約権付社債(注)

191,247

352

191,599

短期借入金

31,805

72,837

104,642

長期借入金

210,072

△70,784

139,288

リース負債

69,864

△26,874

42,990

合計

279,936

125,394

352

72,837

478,520

 

(注)連結キャッシュ・フロー計算書「社債の発行による収入」の金額196,917千円と、キャッシュフロー金額191,247円の差額5,670千円は、デリバティブ負債の認識によるものであります。

 

23.引当金

引当金の内訳及び増減内容は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

資産除去債務

株主優待引当金

合計

2021年10月1日

12,426

12,426

期中増加額

4,437

4,437

割引計算の期間利息費用

△20

△20

2022年9月30日

12,405

4,437

16,842

期中増加額

4,514

4,514

期中減少額(目的使用)

△2,532

△2,532

期中減少額(失効)

△1,904

△1,904

割引計算の期間利息費用

△20

△20

2023年9月30日

12,385

4,514

16,899

 

 

引当金の説明については、「4.重要な会計方針(11)引当金」に記載しております。

資産除去債務は退去時に支払われることが見込まれており、将来の事業計画等により影響を受けます。

株主優待引当金は翌連結会計年度において発生すると見込まれる額を計上しており、全て翌連結会計年度に発生すると見込まれます。

 

引当金の連結財政状態計算書における内訳は、以下のとおりであります。

 

 

 

(単位:千円)

 

移行日
(2021年10月1日)

前連結会計年度
(2022年9月30日)

当連結会計年度
(2023年9月30日)

流動負債

4,437

4,514

非流動負債

12,426

12,405

12,385

合計

12,426

16,842

16,899

 

 

 

24.その他の負債

その他の流動負債及びその他の非流動負債の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

移行日
(2021年10月1日)

前連結会計年度
(2022年9月30日)

当連結会計年度
(2023年9月30日)

未払費用

1,653

2,528

12,851

前受金

16,744

200,020

133,500

未払有給休暇

9,580

15,003

21,407

預り金

42,931

32,911

157,126

未払消費税

7,501

37,337

未払法人税等

1,090

1,090

1,060

合計

79,500

288,890

325,947

流動負債

79,500

155,557

251,542

非流動負債

133,333

74,404

 

 

 

25.資本及びその他の資本項目

(1) 授権株式数及び発行済株式数(全額払込済み)に関する事項

授権株式数及び発行済株式数の増減は、以下のとおりであります。

(単位:株)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

授権株式数

 

 

普通株式

9,700,000

9,700,000

発行済株式数(全額払込済み)

 

 

期首残高

3,430,600

3,690,900

期中増加(注)2、3

260,300

期末残高

3,690,900

3,690,900

 

(注) 1.当社の発行する株式は、すべて権利内容に何ら限定のない無額面普通株式であります。

2.前連結会計年度において、行使価額修正条項付新株予約権付社債券等に係る新株予約権等の行使により発行済株式総数が101,300株増加しております。

3.前連結会計年度において、2021年11月30日を払込期日とする資本業務提携による第三者割当増資により発行済株式総数が159,000株増加しております。

 

(2) 自己株式に関する事項

自己株式の増減は、以下のとおりであります。

(単位:株)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

期首残高

139

100,169

期中増加(注)1、2

100,030

期末残高

100,169

100,169

 

(注) 1.前連結会計年度において、単元未満株式の買い取りによる自己株式の取得により自己株式が30株増加しております。

2.前連結会計年度において、2022年6月30日開催の取締役会の決議により自己株式が100,000株増加しております。

 

(3) 各種剰余金の内容及び目的

① 資本剰余金

日本における会社法では、株式の発行に対しての払込み又は給付に係る額の2分の1以上を資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれている資本準備金に組み入れることが規定されております。また、会社法では、資本準備金の額は株主総会の決議により、資本金に組み入れることができます。

 

② 利益剰余金

会社法では、剰余金の配当により減少する剰余金の額の10分の1を、資本準備金及び利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで資本準備金又は利益準備金として積み立てることが規定されております。積み立てられた利益準備金は、欠損填補に充当できます。また、株主総会の決議をもって、利益準備金を取り崩すことができることとされております。

 

③ その他の資本の構成要素
(a) その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品の公正価値の変動額であります。

 

その他の資本の構成要素の内訳別増減は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

区分

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

 

 

期首残高

△93,397

△86,241

その他の包括利益

7,156

△1,658

期末残高

△86,241

△87,899

 

 

 

26.売上収益

(1) 収益の分解

分解した売上収益とセグメントとの関連は、以下のとおりであります。

 

前連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

合計

デジタルマーケティング事業

フィンテック事業

主要なサービス

 

 

 

オウンド・メディア

343,842

343,842

アライアンス・メディア

98,015

98,015

デジタルウォレット

79,051

79,051

デジタルギフト

102,794

102,794

その他

181

181

顧客との契約から認識した収益

442,040

181,845

623,885

外部顧客への売上収益

442,040

181,845

623,885

 

 

 

 

当連結会計年度(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

合計

デジタルマーケティング事業

フィンテック事業

主要なサービス

 

 

 

オウンド・メディア

28,246

28,246

アライアンス・メディア

39,788

39,788

デジタルウォレット

61,302

61,302

デジタルギフト

264,643

264,643

デジタルマーケティング

116,997

116,997

マヒナ(占い相談)

146,176

146,176

ピース(オンライン家庭教師)

5,396

5,396

Q給(給与前払い)

2,911

2,911

顧客との契約から認識した収益

185,032

480,431

665,463

外部顧客への売上収益

185,032

480,431

665,463

 

 

(2) 契約残高

顧客との契約から生じた契約残高は、以下のとおりであります。

 

 

 

(単位:千円)

 

移行日
(2021年10月1日)

前連結会計年度
(2022年9月30日)

当連結会計年度
(2023年9月30日)

顧客との契約から生じた債権

 

 

 

受取手形及び売掛金

45,927

77,631

92,031

契約資産

852

572

契約負債

39,351

33,569

 

(注) 1.契約資産は、顧客との契約について期末日時点で完了しているが未請求の履行義務に係る対価に対する当社の権利に関するものであります。契約資産は、対価に対する当社の権利が無条件になった時点で顧客との契約から生じた債権に振り替えられます。

2.契約負債は、主に顧客からの前受金であり、収益の認識に伴い取り崩されます。当連結会計年度における契約負債の期首残高のうち、報告期間中に認識した売上収益の金額は39,351千円であります。前連結会計年度における契約負債の期首残高のうち、報告期間中に認識した売上収益の金額はありません。

3.前連結会計年度及び当連結会計年度において、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認識した売上収益の額に重要性はありません。

 

 

(3) 残存履行義務に配分した取引価格

当社グループにおいては、個別の予想契約期間が1年を超える重要な取引がないため、実務上の便法を使用して、残存履行義務に関する情報の記載を省略しております。また、顧客との契約から生じる対価の中に、取引価格に含まれていない重要な金額はありません。

 

(4) 顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産

当社グループにおいては、顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産はありません。

 

27.販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

報酬及び給料

186,772

267,135

業務委託費

120,109

135,968

支払報酬

54,852

66,643

株主優待引当金繰入額

4,437

2,610

その他

150,102

329,972

合計

516,274

802,329

 

 

28.その他の収益

その他の収益の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

雑収入

46

70,041

合計

46

70,041

 

 

 

29.その他の費用

その他の費用の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

減損損失

224,501

86,079

その他

2,148

26,193

合計

226,650

112,273

 

(注) 減損損失については、「13.有形固定資産」、「14.のれん及び無形資産」、「16.非金融資産の減損」に記載しております。

 

30.金融収益及び金融費用

金融収益及び金融費用の内訳は、以下のとおりであります。

(1) 金融収益

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

受取利息

 

 

償却原価で測定する金融資産

7

6

受取配当金

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
資本性金融商品

398

22,351

為替差益

2,566

その他

56

84

合計

462

25,008

 

 

 

(2) 金融費用

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

支払利息

 

 

償却原価で測定する金融負債

2,024

3,087

リース負債

137

371

為替差損

105

合計

2,266

3,459

 

 

31.その他の包括利益

その他の包括利益の内訳項目ごとの組替調整額及び税効果額は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
資本性金融商品

 

 

当期発生額

13,312

△3,291

組替調整額

税効果調整前

13,312

△3,291

税効果額

△6,156

1,632

税効果調整後

7,156

△1,658

項目合計

7,156

△1,658

その他の包括利益合計

7,156

△1,658

 

 

 

32.1株当たり当期利益

(1) 基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎

基本的1株当たり当期利益及びその算定上の基礎は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

親会社の普通株主に帰属する当期利益

 

 

親会社の所有者に帰属する当期損失(△)

△201,924

△289,154

親会社の普通株主に帰属しない金額

基本的1株当たり当期利益の計算に使用する
当期損失(△)

△201,924

△289,154

 

 

 

発行済普通株式の期中平均株式数

3,626,348株

3,590,731株

 

 

 

基本的1株当たり当期損失(△)

△55.68円

△80.53円

 

 

 

(2) 希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎

希薄化後1株当たり当期利益及びその算定上の基礎は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

希薄化後の普通株主に帰属する当期利益

 

 

基本的1株当たり当期利益の計算に使用する
当期損失(△)

△201,924

△289,154

当期利益調整額

希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する
当期損失(△)

△201,924

△289,154

 

 

 

発行済普通株式の期中平均株式数

3,626,348株

3,590,731株

希薄化性潜在的普通株式の影響

 

 

新株予約権

転換社債型新株予約権付社債

希薄化効果の調整後

3,626,348株

3,590,731株

 

 

 

希薄化後1株当たり当期損失(△)(注)1

△55.68円

△80.53円

 

(注)1.希薄化性潜在的普通株式が逆希薄化効果を有するため、希薄化後1株当たり当期損失の計算から除外しており

ます。

2.前連結会計年度において、逆希薄化効果を有するために希薄化後1株当たり当期損失の計算に含めなかった金

融商品は、第7回新株予約権及び第10回新株予約権であります。

3.当連結会計年度において、逆希薄化効果を有するために希薄化後1株当たり当期損失の計算に含めなかった金

融商品は、第7回新株予約権、第10回新株予約権及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債(転換価額修正条項付)であります。

 

 

33.株式報酬

(1) 株式報酬制度の概要

当社グループは、取締役及び従業員等に対するインセンティブ制度として、ストック・オプション制度を採用しております。

当該制度は、会社法第236条、第238条及び第239条の規定に基づく新株予約権の発行によるものと、会社法第240条の規定に基づく新株予約権の発行によるものであります。ストック・オプションの行使期間は、割当契約に定められた期間であり、その期間内に行使されない場合は、当該オプションは失効します。また、権利確定日までに対象者が当社を退職する場合も、当該オプションは失効します。ただし、任期満了による退任等、新株予約権割当契約で認められた場合は、この限りではありません。

  当社のストック・オプション制度は、持分決済型として会計処理しております。

 

(2) 株式報酬契約

前連結会計年度及び当連結会計年度に存在する株式報酬契約は、以下のとおりであります。

 

種類

第4回ストック・オプション

第5回ストック・オプション

決議年月日

2012年8月27日

2013年8月15日

付与対象者の区分及び人数

当社役員3名
当社従業員56名

当社従業員28名

株式の種類別のストック・オプションの数(注)1

普通株式62,000株(注)2

普通株式10,400株

付与日

2012年8月29日

2013年8月26日

権利確定条件

当社普通株式は株式市場に上場した場合に限り、行使する事ができる。その他、本株主総会及び取締役会決議に基づき、当社と新株予約権者との間で締結する「新株予約権割当契約書」に定めるところによる。

当社普通株式は株式市場に上場した場合に限り、行使する事ができる。その他、本株主総会及び取締役会決議に基づき、当社と新株予約権者との間で締結する「新株予約権割当契約書」に定めるところによる。

対象勤務期間

対象期間の定めはありません。

対象期間の定めはありません。

権利行使期間

2014年8月30日~2022年6月29日

2015年8月27日~2023年6月26日

決済方法

持分決済

持分決済

 

 

 

種類

第7回ストック・オプション

第10回ストック・オプション

決議年月日

2020年1月14日

2022年5月10日

付与対象者の区分及び人数

当社取締役1名
当社連結子会社役員3名

 当社代表取締役1名、当社役員5名、当社連結子会社役員2名、当社従業員16名 

株式の種類別のストック・オプションの数(注)1

普通株式343,100株

普通株式250,000株

付与日

2020年1月30日

2022年5月31日

権利確定条件

取締役会決議に基づき、当社と新株予約権者との間で締結する「新株予約権割当契約書」に定めるところによる。

取締役会決議に基づき、当社と新株予約権者との間で締結する「新株予約権割当契約書」に定めるところによる。

対象勤務期間

対象期間の定めはありません。

対象期間の定めはありません。

権利行使期間

2020年1月30日~2025年1月29日

2022年6月1日~2027年5月31日

決済方法

持分決済

持分決済

 

(注)1.株式数に換算して記載しております。

2.当社は、2013年4月26日付けで普通株式1株につき、普通株式100株の割合で株式分割を行っておりますが、

当該株式分割調整後の株式数を記載しております。

 

(3) 株式報酬取引が純損益に与えた影響額

該当事項はありません。

 

 

(4) ストック・オプションの数及び加重平均行使価格

期中に付与されたストック・オプションの数量及び加重平均行使価格は、以下のとおりであります。ストック・オプションの数量については、株式数に換算して記載しております。

 

(a) 第4回ストック・オプション制度

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

 

オプション数
(株)

加重平均行使価格
(円)

オプション数
(株)

加重平均行使価格
(円)

期首未行使残高

3,400

900

付与

行使

1,300

900

失効

満期消滅

2,100

900

期末未行使残高

期末行使可能残高

 

 

(b) 第5回ストック・オプション制度

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

 

オプション数
(株)

加重平均行使価格
(円)

オプション数
(株)

加重平均行使価格
(円)

期首未行使残高

1,200

900

1,200

900

付与

行使

失効

満期消滅

1,200

900

期末未行使残高

1,200

900

期末行使可能残高

1,200

900

 

(注)前連結会計年度末期末時点で残存している発行済みのオプションの行使価格は900円であり、加重平均残存契約

年数は前連結会計年度末現在0.2年であります。

 

(c) 第7回ストック・オプション制度

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

 

オプション数
(株)

加重平均行使価格
(円)

オプション数
(株)

加重平均行使価格
(円)

期首未行使残高

343,100

604

343,100

604

付与

行使

失効

満期消滅

期末未行使残高

343,100

604

343,100

604

期末行使可能残高

343,100

604

343,100

604

 

(注)期末時点で残存している発行済みのオプションの行使価格は前連結会計年度604円、当連結会計年度604円であ

り、加重平均残存契約年数は前連結会計年度末現在2.3年、当連結会計年度末現在1.3年であります。

 

(d) 第10回ストック・オプション制度

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

 

オプション数
(株)

加重平均行使価格
(円)

オプション数
(株)

加重平均行使価格
(円)

期首未行使残高

749

250,000

749

付与

250,000

行使

失効

満期消滅

期末未行使残高

250,000

749

250,000

749

期末行使可能残高

250,000

749

250,000

749

 

(注)期末時点で残存している発行済みのオプションの行使価格は前連結会計年度749円、当連結会計年度749円であ

り、加重平均残存契約年数は前連結会計年度末現在4.7年、当連結会計年度末現在3.7年であります。

 

 

(5) 付与されたストック・オプションの公正価値及び公正価値の見積方法

前連結会計年度に付与されたストックオプションは、以下の前提に基づき、モンテカルロ・シミュレーションを用いて評価しております。

 

第10回ストック・オプション

公正価値

764円/個

付与日の株価

749円

行使価格

749円

ボラティリティ(注)1

54.03%

オプションの予想残存期間(注)2

5年

予想配当

リスクフリーレート

0.035%

 

(注)1.ボラティリティは、予想残存期間に対応する期間の過去の株価実績を基にして算定しております。

2.付与日から権利行使期限までの期間としております。

 

34.金融商品

(1) 資本管理

当社グループは、適切な資本比率を維持し株主価値を最大化するため、自己株式の取得、新株予約権の付与、他人資本又は自己資本による資金調達を実施します。

当社グループが資本管理において用いる主な指標は、以下のとおりであります。なお、当社グループが適用を受ける重要な資本規制(会社法等の一般的な規定を除く)はありません。

(単位:千円)

 

移行日
(2021年10月1日)

前連結会計年度
(2022年9月30日)

当連結会計年度
(2023年9月30日)

有利子負債

336,043

279,936

232,278

控除:現金及び現金同等物

△401,741

△921,172

△444,767

純有利子負債

△65,698

△641,236

△212,489

自己資本額

841,291

781,915

491,859

自己資本比率(%)

59.3

48.3

29.3

 

自己資本額:親会社の所有者に帰属する持分合計

自己資本比率:自己資本額/負債及び資本合計

 

(2) 財務上のリスク管理

当社グループは、事業活動を遂行する過程において、様々な財務上のリスク(信用リスク、市場リスク及び流動性リスク)に晒されております。そのため、社内管理規程等に基づき、定期的に財務上のリスクのモニタリングを行い、リスクを回避又は低減するための対応を必要に応じて実施しております。

当社グループは、投機目的でのデリバティブ取引は行っておりません。

 

① 信用リスク

営業債権、契約資産及びその他の債権は、顧客の信用リスクに晒されております。

(a) 信用リスク管理

当社グループは、経理規程及び与信管理規程に従い営業債権について管理部が取引ごとに期日及び残高を管理するとともに、入金状況を各営業部門に随時連絡しております。これにより、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図っております。

営業債権については、返済期日を大幅に超過するなど、その全部または一部が回収できない又は回収が極めて困難であると判断された場合に、債務不履行とみなし、信用減損が発生しているものと判定しております。

 

 

 

(b) 信用リスク・エクスポージャー

当社グループの最大信用リスク・エクスポージャーは、連結財政状態計算書に表示されている帳簿価格であります。

営業債権の帳簿価額、及びこれに対する貸倒引当金の期日別分析は、以下のとおりであります。

 

移行日(2021年10月1日)

 

 

(単位:千円)

 

期日経過期間

合計

期日経過前

期日経過後

30日以内

期日経過後

30日超

60日以内

期日経過後

60日超

90日以内

期日経過後

90日超

帳簿価額

45,927

45,927

貸倒引当金

 

 

前連結会計年度(2022年9月30日)

 

 

(単位:千円)

 

期日経過期間

合計

期日経過前

期日経過後

30日以内

期日経過後

30日超

60日以内

期日経過後

60日超

90日以内

期日経過後

90日超

帳簿価額

78,484

78,484

貸倒引当金

 

 

当連結会計年度(2023年9月30日)

 

 

(単位:千円)

 

期日経過期間

合計

期日経過前

期日経過後

30日以内

期日経過後

30日超

60日以内

期日経過後

60日超

90日以内

期日経過後

90日超

帳簿価額

92,604

92,604

貸倒引当金

△3,580

△3,580

 

 

信用リスク・エクスポージャーに関し、保証として保有する担保及びその他の信用補完はありません。

 

(c) 貸倒引当金の増減

当社グループは、その分類に応じて、全期間の予想信用損失に等しい金額で貸倒引当金を測定しております。

営業債権に係る貸倒引当金の増減は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

期首残高

期中増加額

3,580

期中減少額(目的使用)

その他

期末残高

3,580

 

 

 

(d) 営業債権の帳簿価額の増減

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

期首残高

45,927

78,484

新規発生

2,563,999

1,741,975

回収

△2,532,295

△1,729,953

認識の中止

△4,452

その他

852

6,550

期末残高

78,484

92,604

 

 

② 流動性リスク
(a) 資金調達に係る流動性リスクの管理

当社グループは、利益計画に基づき経営本部が資金繰計画を作成することにより、流動性リスクを管理しております。

 

 

(b) 流動性リスクに関する定量的情報

金融負債の期日別残高は、以下のとおりであります。

移行日(2021年10月1日)

 

(単位:千円)

 

帳簿価額

契約上の
キャッ
シュ・フ
ロー

1年以内

1年超
2年以内

2年超
3年以内

3年超
4年以内

4年超
5年以内

5年超

非デリバティブ
金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

営業債務及びその他
の債務

149,254

149,254

149,254

短期借入金

200,000

200,000

200,000

長期借入金

37,980

37,980

37,980

リース負債

98,063

99,693

28,335

27,245

26,466

17,644

合計

485,297

486,927

415,570

27,245

26,466

17,644

 

 

前連結会計年度(2022年9月30日)

 

(単位:千円)

 

帳簿価額

契約上の
キャッ
シュ・フ
ロー

1年以内

1年超
2年以内

2年超
3年以内

3年超
4年以内

4年超
5年以内

5年超

非デリバティブ
金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

営業債務及びその他
の債務

209,351

209,351

209,351

長期借入金

210,072

210,072

76,284

76,284

57,504

リース負債

69,864

71,357

27,245

26,466

17,644

合計

489,288

490,781

312,881

102,750

75,148

 

 

 

当連結会計年度(2023年9月30日)

 

(単位:千円)

 

帳簿価額

契約上の
キャッ
シュ・フ
ロー

1年以内

1年超
2年以内

2年超
3年以内

3年超
4年以内

4年超
5年以内

5年超

非デリバティブ
金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

営業債務及びその他
の債務

237,653

237,653

237,653

転換社債型新株予約権付社債

191,599

210,000

210,000

短期借入金

104,642

104,642

104,642

長期借入金

139,288

139,288

81,784

57,504

リース負債

42,990

44,111

26,466

17,644

合計

716,174

735,696

450,547

75,148

210,000

デリバティブ
金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

条件付対価

80,000

80,000

80,000

合計

80,000

80,000

80,000

 

 

③ 市場リスク
(a) 市場リスクの管理

当社グループが晒されている主要な市場リスクには、金利リスク、価格変動リスク、為替リスクがあり、これらのリスクに対応するため、当社の規程に準じた管理を行っております。

 

 

 

(b) 金利リスク

当社グループの有利子負債は、社債、借入金及びリース負債であり、借入金の一部は変動金利により調達しております。また、有利子負債を超過する現金及び現金同等物を保有しております。従って、当社グループにとって金利リスクは重要でないと判断しており、金利リスクの感応度分析は行っておりません。

(ⅰ)金利リスク管理

当社グループは、運転資金を外部からの借入金により調達しており、金利の変動リスクに晒されております。当該金利変動リスクを低減するために、借入金の固定金利と変動金利の適切なバランスを維持し、資金調達を実行しております。

 

(ⅱ)金利変動リスクのエクスポージャー

金利変動リスクのエクスポージャーは、以下のとおりであります。なお、デリバティブ取引により金利変動リスクがヘッジされている金額は除いております。

 

 

 

(単位:千円)

項目

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度
(2022年9月30日)

当連結会計年度
(2023年9月30日)

変動金利の借入金

37,980

183,500

123,000

 

 

(c) 株価変動リスク

当社グループは、事業戦略を円滑に遂行する目的で業務上の関係を有する企業の株式を保有していることから、株価変動リスクに晒されております。当社グループは、定期的に公正価値や取引先の財務状況等を把握し、取引先企業との関係性を勘案して保有状況を継続的に見直しております。

株式は、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融商品に指定しており、株価変動に対する損益への影響はなく、また、その他の包括利益への影響も軽微であります。

 

(d) 為替リスク

(ⅰ)為替リスク管理

当社グループは、外貨建ての金融取引を行っており、外国為替相場の変動リスクに晒されております。当該外国為替相場の変動リスクを低減するために、為替相場の継続的なモニタリングを行っております。

 

(ⅱ)為替リスクのエクスポージャー

当社グループの為替リスクのエクスポージャーは、以下のとおりであります。

 

 

 

(単位:千円)

項目

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

米ドル

11,189

34,874

54,515

 

 

(ⅲ)為替感応度分析

当社グループが保有する外貨建て金融商品につき、その他すべての変数が一定であることを前提として、日本円が米ドルに対し1.0%円高となった場合における連結損益計算書の税引前利益に与える影響は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

項目

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

米ドル

△247

 

 

 

 

 

 

(3) 金融商品の公正価値

① 金融資産及び金融負債の公正価値と帳簿価額の比較

金融資産及び金融負債の公正価値と帳簿価額の比較は、以下のとおりであります。なお、公正価値で測定する金融商品及び帳簿価額と公正価値が極めて近似している金融商品については、以下の表には含めておりません。

 

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

償却原価で測定する
金融資産

 

 

 

 

 

 

その他の金融資産

249,348

249,549

30,848

30,881

90,000

89,996

定期預金

200,000

200,122

敷金及び差入保証金

49,348

49,426

30,848

30,881

90,000

89,996

合計

249,348

249,549

30,848

30,881

90,000

89,996

 

 

 

 

 

 

 

償却原価で測定する
金融負債

 

 

 

 

 

 

借入金

210,072

210,076

139,288

139,416

転換社債型新株予約権付社債

191,599

200,754

合計

210,072

210,076

330,887

340,171

 

 

② 公正価値の測定方法

当社グループの主な金融資産及び金融負債の公正価値の測定方法は、以下のとおりであります。

(a) 現金及び現金同等物、並びに営業債権及びその他の債権

これらはすべて短期間で決済されるものであり、公正価値は帳簿価額に近似していることから、当該帳簿価額を公正価値としております。

(b) その他の金融資産

定期預金、敷金及び差入保証金は、償還予定時期を見積り、国債の利回りを基礎とした合理的な割引率で割り引いた現在価値により測定しており、レベル2に分類しております。

非上場株式及び出資金は、主として修正簿価純資産法、ディスカウンテッド・キャッシュフロー法等の適切な評価技法を使用して測定しており、レベル3に分類しております。

上記以外のその他の金融資産は、主に短期間で決済されるものであり、公正価値は帳簿価額に近似していることから、当該帳簿価額を公正価値としております。

(c) 借入金

短期借入金は、短期間で決済されるものであり、公正価値は帳簿価額に近似していることから、当該帳簿価額を公正価値としております。

長期借入金は、元利金の合計額を新規に同様の借入を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値により測定しており、レベル2に分類しております。

 

(d) その他の金融負債

転換社債型新株予約権付社債の新株予約権相当額については、株式の市場価格、ヒストリカル・ボラティリティ等を考慮したモンテカルロ・シミュレーションを用いて算定しており、レベル3に分類しております。

 その他は主に短期間で決済されるものであり、公正価値は帳簿価額に近似していることから、当該帳簿価額を公正価値としております。

(e) 転換社債型新株予約権付社債

転換社債型新株予約権付社債の社債部分については、元利金の合計額と、当該社債の残存期間及び信用リスクを加味した利率を基に、割引現在価値法により測定しており、レベル2に分類しております。

 

③ 公正価値で測定する金融商品のレベル別分類

公正価値で測定する金融商品について、測定に用いたインプットの観察可能性及び重要性に応じて、公正価値測定額を、次のようにレベル1からレベル3までに分類しております。

レベル1:活発な市場における公表価格により測定された公正価値

レベル2:レベル1のインプット以外の直接又は間接的に観察可能なインプットを用いて測定した公正価値

レベル3:観察可能な市場データに基づかないインプットを含む評価技法から算出された公正価値

公正価値の測定に複数のインプットを使用している場合には、その公正価値の測定の全体において最も低いレベルのインプットに基づいて公正価値のレベルを決定しております。公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、各四半期末日に発生したものとして認識しております。

 

④ 公正価値ヒエラルキー

公正価値ヒエラルキーのレベルごとに分類した、経常的に公正価値で測定する金融商品の内訳は、以下のとおりであります。

移行日(2021年10月1日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で
測定する金融資産

その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する資本性
金融商品

32,794

32,794

合計

32,794

32,794

 

(注) レベル間の振替はありません。

 

前連結会計年度(2022年9月30日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で
測定する金融資産

その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する資本性
金融商品

44,360

44,360

合計

44,360

44,360

 

(注) レベル間の振替はありません。

 

 

当連結会計年度(2023年9月30日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で
測定する金融資産

14,958

14,958

その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する資本性
金融商品

39,663

39,663

合計

54,621

54,621

金融負債

 

 

 

 

その他の金融負債

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で
測定する金融負債

85,670

85,670

その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する資本性
金融商品

合計

85,670

85,670

 

(注) レベル間の振替はありません。

 

⑤ レベル3に分類された金融商品の公正価値測定に関する情報

レベル3に分類された金融商品は非上場株式及び出資金であり、当社が最も適切かつ関連性の高い入手可能なデータである投資先の将来の収益の見通し等の定量的な情報を総合的に考慮し、主として修正簿価純資産法、ディスカウンテッド・キャッシュ・フロー法等により公正価値を測定しております。また、レベル3に分類されたSAFE投資は、過去の取引価格を基礎として、金融商品の価値に影響を与える事象を考慮して、公正価値を測定しております。

レベル3に分類された金融負債はデリバティブ負債及び条件付対価であり、デリバティブ負債の公正価値は、株式の市場価格、ヒストリカル・ボラティリティ等を考慮したモンテカルロ・シミュレーションを用いて測定しております。条件付対価は「デジタルマーケティング」の取得に係るものであり、契約に基づき、取得日から1年間(2023年1月1日から12月31日まで)における譲受事業から発生した売上総利益が一定水準を超えた場合、アーンアウト(成功報酬)として最大80,000千円の支払が発生する可能性があります。条件付対価の公正価値は、将来追加で支払いが発生する金額を見積もったうえで測定しております。測定にあたり、重要な観察可能でないインプットを含むため、レベル3に分類しております。

レベル3に分類された金融商品については、適切な権限者に承認された公正価値測定の評価方針及び手続きに従い、評価担当者が評価及び評価結果の分析を実施しています。評価結果は適切な責任者によりレビューされ承認されております。

 

⑥ レベル3に分類した金融商品の調整表

レベル3に分類された金融資産の期首残高から期末残高への調整表は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

期首残高

32,794

44,360

利得及び損失合計

13,312

△3,291

純損益

その他の包括利益

13,312

△3,291

購入

14,177

売却

その他

△1,747

△623

期末残高

44,360

54,621

 

 

また、レベル3に分類された金融負債の期首残高から期末残高への調整表は、以下のとおりであります。

 

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

期首残高

利得及び損失合計

純損益

その他の包括利益

その他(注)

85,670

期末残高

85,670

 

(注) 企業結合による条件付対価及び転換社債型新株予約権付社債の発行によるものであります。

 

 

35.関連当事者取引

(1) 関連当事者との取引

当社グループの子会社は当社の関連当事者でありますが、子会社との取引は連結財務諸表上消去されているため、開示しておりません。当社及び当社の連結子会社と他の関連当事者との間の取引の詳細は以下のとおりであります。

主要な子会社については、「36.主要な子会社」に記載しております。

 

移行日(2021年10月1日)

該当事項はありません。

 

前連結会計年度(自 2021年10月1日至 2022年9月30日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2022年10月1日至 2023年9月30日)

役員及び個人主要株主等

種類

氏名

取引内容

取引金額(千円)

期末残高(千円)

連結子会社役員

宗清 晶

資金の借入及び返済

△18,193

54,642

 

(注)期末残高の内、47,446千円について、2023年12月19日付で債務免除を受けております。

 

(2) 主要な経営幹部に対する報酬

当社グループの主要な経営幹部に対する報酬は以下のとおりであります。

 

 

(単位:千円)

種類

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

短期従業員給付

62,700

68,100

合計

62,700

68,100

 

 

 

36.主要な子会社

(1)主要な子会社

当連結会計年度末の当社グループの主要な子会社の状況は以下のとおりであります。

名称

所在地

報告セグメント

議決権の所有割合

株式会社デジタルフィンテック

東京都渋谷区

フィンテック事業

100.0

株式会社デジタルand

東京都渋谷区

フィンテック事業

51.0

 

 

(2)重要性のある非支配持分を有する子会社

重要性のある非支配持分を有する子会社は以下のとおりであります。

名称

所在地

非支配持分が保有している所有持分の割合

非支配持分に配分された純損益

非支配持分の累積金額

 

 

千円

千円

株式会社デジタルand

東京都渋谷区

49.0

35,481

36,951

 

 

株式会社デジタルandの要約財務情報は以下の通りであります。なお、以下の要約財務情報はグループ間取引の相殺消去前の金額であります。

 

 

 

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

当連結会計年度

(2023年9月30日)

流動資産

87,721

非流動資産

239,684

流動負債

103,492

非流動負債

148,500

資本

75,413

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

  至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

  至 2023年9月30日)

売上収益

151,573

当期利益

72,410

その他の包括利益

包括利益合計

72,410

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

  至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

  至 2023年9月30日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

23,828

投資活動によるキャッシュ・フロー

△134,497

財務活動によるキャッシュ・フロー

133,305

現金及び現金同等物の増減額(△は減少)

22,635

 

 

 

 

 

37.後発事象

(資金の借入)

当社は、2023年12月6日開催の取締役会において、以下の通り借入を決議し、同日に金銭消費貸借契約を締結し、2023年12月22日に借入を実行しました。

 1.資金の借入の理由

 当社グループは、当連結会計年度において277,586千円の営業損失、当期損失及びマイナスの営業キャッシュ・フローを計上しております。そのため、マッコーリー・バンク・リミテッドを割当先とする第1回無担保転換社債型新株予約権付社債(以下、CBといいます。)を発行し、210,000千円を調達したものの、当該CBの財務制限条項に抵触した結果、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が続いているものと認識しております。

 こうした状況を解消するため、以下の概要に記載の通り、資金の借入を実行しております。

 2.資金の借入の概要

契約締結日:2023年12月6日

借入先:K Legend株式会社

借入金額:130,000千円

借入利率(年率) :3%

借入実行日:2023年12月22日

返済期日:2025年12月末日(営業日)

返済方法:満期一括返済

担保提供資産等:無担保、無保証

借入先との関係:代表取締役社長 菊池誠晃の資産管理会社であります。

 

38.初度適用

当社グループは、当連結会計年度より、IFRSに準拠した連結財務諸表を開示しております。我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準(以下、「日本基準」という。)に準拠して作成された直近の連結財務諸表は2022年9月30日に終了する連結会計年度に関するものであり、IFRSへの移行日は2021年10月1日であります。

(1) 遡及適用に対する免除規定

IFRS第1号は、IFRSを初めて適用する企業に対して、原則として遡及的にIFRSを適用することを求めております。ただし、一部について例外を認めており、当社グループが採用した免除規定は以下のとおりであります。

① 企業結合

移行日より前に行われた企業結合に対してIFRS第3号「企業結合」を遡及適用しないことを選択しております。この結果、移行日より前に行われた企業結合は、日本基準により会計処理しており、修正再表示しておりません。

② リース

契約にリースが含まれているか否かを移行日時点で存在する事象及び状況に基づき判定しております。

また、移行日前にファイナンス・リースに分類していた資産を除き、リース負債を移行日時点で測定し、同額を使用権資産として認識しております。原資産が少額もしくは短期リースに該当する場合の認識の免除について、移行日時点の状況で判断しております。

③ 移行日前に認識した金融商品の指定

IFRS第9号における金融商品の分類について、移行日時点で存在する事実及び状況に基づいて判断しております。

④ 株式報酬

移行日前に権利確定した株式報酬に対しては、IFRS第2号「株式に基づく報酬」を遡及適用しないことを選択しております。

⑤ IFRS第15号の経過措置の適用

IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」では、初度適用企業に対して、最初の報告期間の期首現在で完了している契約及び期首以前に条件変更された契約については修正再表示しないことが認められております。当社グループは、当該実務上の便法を適用し、最初の報告期間の期首である2021年10月1日現在完了している契約及び同日よりも前に条件変更された契約については修正再表示を行っておりません。

 

(2) 強制的な例外規定

IFRS第1号は、「見積り」、「金融資産及び金融負債の認識の中止」等について、IFRSの遡及適用を禁止しております。当社グループは、これらの項目について移行日より将来に向かって適用しております。

 

 

(3) 調整表

日本基準からIFRSへの移行が、当社グループの連結財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に及ぼす影響は、以下のとおりであります。なお、調整表の「表示組替」には利益剰余金及び包括利益に影響を及ぼさない項目を、「認識及び測定の差異」には利益剰余金及び包括利益に影響を及ぼす項目を含めて表示しております。

 

① 移行日(2021年10月1日)の資本に対する調整

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

日本基準表示科目

日本基準

表示組替

認識及び

測定の差異

IFRS

注記

IFRS表示科目

資産の部

 

 

 

 

 

資産

流動資産

 

 

 

 

 

流動資産

現金及び預金

601,741

△200,000

401,741

 

現金及び現金同等物

売掛金

45,927

196,479

42,187

284,595

a

営業債権及びその他
の債権

貯蔵品

6,560

6,560

 

棚卸資産

未収入金

210,194

△210,194

 

 

 

200,000

200,000

 

その他の金融資産

その他

15,429

13,714

29,144

 

その他の流動資産

流動資産合計

879,854

42,187

922,041

 

流動資産合計

 

 

 

 

 

 

 

固定資産

 

 

 

 

 

非流動資産

有形固定資産

 

 

 

 

 

 

建物(純額)

0

0

0

0

h

有形固定資産

その他(純額)

0

△0

 

 

 

55,875

55,875

a

使用権資産

無形固定資産

 

 

 

 

 

 

のれん

320,645

320,645

f

のれん

ソフトウエア

15,815

4,395

20,210

 

無形資産

その他

4,395

△4,395

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

 

投資有価証券

22,589

59,553

82,143

b

その他の金融資産

 

18,683

18,683

i

繰延税金資産

その他

54,814

△59,553

4,738

 

 

固定資産合計

418,261

79,298

497,559

 

非流動資産合計

資産合計

1,298,115

121,485

1,419,600

 

資産合計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

日本基準表示科目

日本基準

表示組替

認識及び

測定の差異

IFRS

注記

IFRS表示科目

負債の部

 

 

 

 

 

負債及び資本

 

 

 

 

 

 

負債

流動負債

 

 

 

 

 

流動負債

 

 

149,254

149,254

 

営業債務及びその他
の債務

短期借入金

200,000

37,980

237,980

 

社債及び借入金

1年内返済予定の
長期借入金

37,980

△37,980

 

 

未払金

60,090

△60,090

 

 

未払法人税等

1,090

△1,090

 

 

ポイント引当金

40,804

△40,804

 

 

預り金

91,290

△91,290

 

 

 

28,968

28,968

a

リース負債

その他

25,899

44,021

9,580

79,500

 

その他の流動負債

流動負債合計

457,154

38,549

495,703

c

流動負債合計

 

 

 

 

 

 

 

固定負債

 

 

 

 

 

非流動負債

 

12,426

12,426

h

引当金

 

69,094

69,094

a

リース負債

 

1,085

1,085

i

繰延税金負債

固定負債合計

82,605

82,605

 

非流動負債合計

負債合計

457,154

121,154

578,309

 

負債合計

 

 

 

 

 

 

 

純資産の部

 

 

 

 

 

資本

資本金

50,000

50,000

 

資本金

資本剰余金

1,479,225

2,568

△5,264

1,476,529

d,e

資本剰余金

利益剰余金

△690,631

98,987

△591,644

j

利益剰余金

自己株式

△197

△197

 

自己株式

その他有価証券評価
差額金

△4

△93,392

△93,397

b

その他の資本の構成
要素

新株予約権

2,568

△2,568

 

 

 

841,291

 

親会社の所有者に帰属
する持分合計

純資産合計

840,960

330

841,291

 

資本合計

負債純資産合計

1,298,115

121,485

1,419,600

 

負債及び資本合計

 

 

 

② 前連結会計年度(2022年9月30日)の資本に対する調整

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

日本基準表示科目

日本基準

表示組替

認識及び

測定の差異

IFRS

注記

IFRS表示科目

資産の部

 

 

 

 

 

資産

流動資産

 

 

 

 

 

流動資産

現金及び預金

921,172

921,172

 

現金及び現金同等物

売掛金

77,631

267,553

30,543

375,728

a

営業債権及びその他
の債権

契約資産

852

△852

 

 

貯蔵品

22,628

22,628

 

棚卸資産

未収入金

232,033

△232,033

 

 

その他

58,959

△34,667

24,292

 

その他の流動資産

流動資産合計

1,313,278

30,543

1,343,821

 

流動資産合計

 

 

 

 

 

 

 

固定資産

 

 

 

 

 

非流動資産

有形固定資産

 

 

 

 

 

 

建物(純額)

587

1,092

1,680

h

有形固定資産

その他(純額)

1,092

△1,092

 

 

 

 

39,497

39,497

a

使用権資産

無形固定資産

 

 

 

 

 

 

権利金

107,144

△107,144

 

 

ソフトウエア

36,911

119,355

156,267

 

無形資産

その他

12,211

△12,211

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

 

投資有価証券

23,788

30,848

20,571

75,208

b,h

その他の金融資産

その他

35,030

△30,848

△3,371

810

 

その他の非流動資産

固定資産合計

216,766

56,697

273,464

 

非流動資産合計

資産合計

1,530,044

87,241

1,617,286

 

資産合計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

日本基準表示科目

日本基準

表示組替

認識及び

測定の差異

IFRS

注記

IFRS表示科目

負債の部

 

 

 

 

 

負債及び資本

 

 

 

 

 

 

負債

流動負債

 

 

 

 

 

流動負債

 

209,351

209,351

 

営業債務及びその他
の債務

 

76,284

76,284

 

社債及び借入金

1年内返済予定の
長期借入金

76,284

△76,284

 

 

未払金

87,395

△87,395

 

 

未払法人税等

33,559

△1,090

32,469

 

未払法人所得税

契約負債

39,351

△39,351

 

 

預り金

115,516

△115,516

 

 

株主優待引当金

4,437

△4,437

 

 

 

4,437

4,437

 

引当金

 

26,874

26,874

a

リース負債

その他

106,552

34,001

15,003

155,557

c

その他の流動負債

流動負債合計

463,096

41,877

504,973

 

流動負債合計

 

 

 

 

 

 

 

固定負債

 

 

 

 

 

非流動負債

長期前受金

133,333

△133,333

 

 

長期借入金

133,788

133,788

 

借入金

 

12,405

12,405

h

引当金

 

42,990

42,990

a

リース負債

 

7,880

7,880

i

繰延税金負債

 

133,333

 

133,333

 

その他の非流動負債

固定負債合計

267,121

63,275

330,397

 

非流動負債合計

負債合計

730,217

105,153

835,370

 

負債合計

 

 

 

 

 

 

 

純資産の部

 

 

 

 

 

資本

資本金

10,576

10,576

 

資本金

資本剰余金

1,734,897

3,497

△5,264

1,733,130

d,e

資本剰余金

利益剰余金

△870,270

76,702

△793,568

j

利益剰余金

自己株式

△81,982

 

△81,982

 

自己株式

その他有価証券評価
差額金

3,108

△89,349

△86,241

b

その他の資本の構成
要素

新株予約権

3,497

△3,497

 

 

 

781,915

 

親会社の所有者に帰属
する持分合計

純資産合計

799,827

△17,912

781,915

 

資本合計

負債純資産合計

1,530,044

87,241

1,617,286

 

負債及び資本合計

 

 

 

③ 前連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)の包括利益に対する調整

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

日本基準表示科目

日本基準

表示組替

認識及び

測定の差異

IFRS

注記

IFRS表示科目

売上高

623,885

623,885

 

売上収益

売上原価

29,337

29,337

 

売上原価

売上総利益

594,548

594,548

 

売上総利益

販売費及び一般管理費

591,335

20

△75,080

516,274

a,c,f,g,h

販売費及び一般管理費

 

46

46

 

その他の収益

 

146,365

80,284

226,650

f

その他の費用

営業利益

3,213

△146,339

△5,204

△148,329

 

営業損失(△)

営業外収益

452

△452

 

 

営業外費用

5,225

△4,298

△927

 

 

特別損失

144,520

△144,216

△303

 

 

 

406

56

462

 

金融収益

 

2,129

137

2,266

a,h

金融費用

税金等調整前当期純損失
(△)

△146,079

△4,053

△150,133

 

税引前当期損失(△)

法人税等合計

33,559

18,231

51,790

g,i

法人所得税費用

当期純損失(△)

△179,638

△22,285

△201,924

 

当期損失(△)

 

 

 

 

 

 

 

その他の包括利益

 

 

 

 

 

その他の包括利益

 

 

 

 

 

 

純損益に振り替えられることのない項目

その他有価証券評価差額金

3,113

4,042

7,156

b

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

その他の包括利益合計

3,113

4,042

7,156

 

その他の包括利益合計

包括利益

△176,525

△18,242

△194,767

 

当期包括利益

 

 

④ 調整に関する注記

主に以下の調整及び関連する税効果の計上を行っております。

 

(a) リースに対する調整

日本基準では賃貸借処理していたリース取引の一部について、IFRSにおいては使用権資産及びリース負債、リース債権を認識しております。

 

(b) 金融商品の測定に係る調整

非上場株式について、日本基準では取得原価で計上していますが、IFRSではその他の包括利益を通じて公正価値で測定しております。また、資本性金融商品について、日本基準では減損を純損益として認識しておりましたが、IFRSでは公正価値の変動額をその他の包括利益として認識しております。

 

(c) 未払有給休暇に対する調整

日本基準では認識していなかった未消化の有給休暇について、IFRSでは負債を認識しております。

 

 

(d) 新株予約権に対する調整

日本基準では本源的価値で測定しておりました新株予約権については、IFRSでは移行日以降に権利確定するため、公正価値で測定しております。

 

(e) 資本取引に対する調整

日本基準では費用としていた資本取引コストについて、IFRSでは資本から控除しております。

 

(f) のれんに係る調整

日本基準ではのれんを一定期間にわたり償却しておりましたが、IFRSでは償却を行わないため、日本基準で移行日以降に計上したのれん償却額を戻し入れております。なお、移行日時点で減損テストを実施した結果、減損は発生しておりません。

 

(g) 法人所得税に係る調整

日本基準では法人税等合計に表示していた項目の一部について、IFRSでは販売費及び一般管理費として表示しております。

 

(h) 引当金に対する調整

日本基準では資産除去債務を敷金から控除しておりましたが、IFRSでは資産除去債務として認識し、非流動項目の引当金として表示しております。また、対応する有形固定資産の取得原価に加算したうえで、減価償却を行う会計処理を行っております。

 

(i) 税効果による調整

日本基準からIFRSへの調整に伴い将来課税所得が稼得される可能性が高いと評価したことにより、「繰延税金資産」、「繰延税金負債」及び「法人所得税費用」の金額を調整しております。

 

(j)利益剰余金に対する調整

IFRS適用に伴う利益剰余金への影響は以下のとおりであります。なお、以下の金額は、関連する税効果を調整した後の金額であります。

 

 

(単位:千円)

 

移行日

(2021年10月1日)

前連結会計年度

(2022年9月30日)

(a) リースに対する調整

 

177

(b) 金融商品の測定に係る調整

93,513

94,441

(c) 未払有給休暇に対する調整

△9,580

△15,003

(d) 新株予約権に対する調整

(e) 資本取引に対する調整

5,264

5,264

(f) のれんに係る調整

(g) 法人所得税に係る調整

(h) 引当金に係る調整

△9,406

△8,051

(i) 税効果による調整

19,321

その他

△126

△126

合計

98,987

76,702

 

 

 

(k) 表示組替

IFRSの規定に準拠するために、主に以下の表示組替を行っております。

 

・日本基準において「現金及び預金」に含めて表示していた預入期間3ヶ月超の定期預金を、IFRSにおいては「その他の金融資産」として表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「未収入金」を、IFRSにおいては「営業債権及びその他の債権」に含めて表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「貯蔵品」を、IFRSにおいては「棚卸資産」として表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「建物(純額)」及び「その他(純額)(有形固定資産)」を、IFRSにおいては「有形固定資産」として表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「ソフトウエア」及び「その他(無形固定資産)」を、IFRSにおいては「無形資産」として表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「投資有価証券」及び「その他(投資その他の資産)」を、IFRSにおいては「その他の金融資産(非流動)」として表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「未払金」を、IFRSにおいては「営業債務及びその他の債務」含めて表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「短期借入金」「1年内返済予定の長期借入金」を、IFRSにおいては「社債及び借入金(流動)」として表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「ポイント引当金」「預り金」を、IFRSにおいては「その他の流動負債(流動)」に含めて表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「その他有価証券評価差額金」を、IFRSにおいては「その他の資本の構成要素」として表示しております。

・日本基準において区分掲記していた「新株予約権」を、IFRSにおいては「資本剰余金」に含めて表示しております。

・日本基準において「営業外収益」、「営業外費用」、「特別利益」及び「特別損失」に表示していた項目を、IFRSでは主に財務関連項目については「金融収益」又は「金融費用」として、それ以外の項目については、「その他の収益」又は「その他の費用」として表示しております。

 

⑤ 前連結会計年度(自 2021年10月1日 至 2022年9月30日)のキャッシュ・フローに対する調整

日本基準ではファイナンス・リース取引を除くリース料の支払いを、営業活動によるキャッシュ・フローに区分しておりましたが、IFRSではリース負債の返済による支出として財務活動によるキャッシュ・フローに区分しております。