当社は、2024年6月19日開催の取締役会において、当社の海外子会社であるMSSC Ahle GmbHに対して追加の財務支援を行わないことを決議いたしました。同社は現地の法律に基づき倒産手続き開始の申し立てを行うこととなる見込みです。これにより、当社の特定子会社の異動並びに当社連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える事象が発生することとなりましたので、金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第3号、第12号及び第19号の規定に基づき、本臨時報告書を提出するものであります。
(1)当該異動に係る特定子会社の名称、住所、代表者の氏名、資本金及び事業の内容
① 名称 :MSSC Ahle GmbH
② 住所 :Oberleppe 2, D 51789 Lindlar, Germany
③ 代表者の氏名:Götz Peter Ander
④ 資本金 :25千ユーロ(2024年6月19日現在)
⑤ 事業の内容 :自動車ブレーキ用ばねの設計、製造及び販売
(2)当該異動の前後における当社の所有に係る当該特定子会社の議決権の数及び当該特定子会社の総株主等の議決権に対する割合
① 当社の所有に係る当該特定子会社の議決権の数
異動前: 17,941千ユーロ
異動後: ―千ユーロ
② 総株主等の議決権に対する割合
異動前: 100.0%
異動後: ―%
(注) 「当社の所有に係る当該特定子会社の議決権の数」は出資額を、「総株主等の議決権に対する割合」は出資割合を、それぞれ記載しております。
(3)当該異動の理由及びその年月日
① 異動の理由
当社は、ばね事業の主要取引先である自動車メーカーのグローバル調達方針に応え、現地においてサスペンション用ばね(巻ばね・スタビライザ)の生産・供給を行うことを目的に、2018年にドイツのブレーキ用ばね製造会社を買収し、欧州へ進出いたしました。
当初は新たにサスペンション用ばねの生産設備を導入し、欧州地域において生産・供給することを想定していましたが、自動車メーカーのグローバル調達方針見直しに伴い、生産設備導入は見送らざるを得ませんでした。さらに欧州経済低迷による従来製品である商用車ブレーキ用ばねの受注低迷に加え、エネルギー価格をはじめとするコスト高騰等もあり、営業損失計上が続いていました。
これに対し売価改善を進めるなど再建努力を行ってきましたが、将来の損失解消の目途が立たないまま債務超過となったことから、同社に対して追加の財務支援を行わないこととしました。これにより同社は倒産申請する見込みです。
② 異動の年月日
今後、現地の法令に従い、倒産手続きを開始する見通しですが、倒産結了の具体的な時期につきましては、現時点において未定です。
(1)当該事象の発生年月日
2024年6月19日
(2)当該事象の内容
当社は、2024年6月19日開催の取締役会において、当社の海外子会社であるMSSC Ahle GmbHに対して追加の財務支援を行わないことを決議し同社は現地の法律に基づき倒産手続き開始の申し立てを行うこととなる見込みです。これに伴い、当社が同社に対して保有する債権の回収不能等により、損失が発生する可能性があります。
(3)当該事象の連結損益に与える影響額
当該事象における影響額は精査中で、現時点では未定であります。確定次第速やかにお知らせいたします。