(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1  報告セグメントの概要

(1) 報告セグメントの決定方法

当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、最高経営責任者が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループの事業は印刷機械の製造、販売及び修理加工等を行っております。生産体制は日本を中心に欧州及び中華圏で行う体制になっており、販売体制は、海外の重要販売拠点に子会社を展開してグローバルな体制になっております。海外の重要販売拠点となっている海外子会社はそれぞれ独立した経営単位で、各地域での包括的な販売戦略を立案し、事業活動を展開しております。

したがって当社グループは、販売体制及び製造・開発体制を基礎とした、当社及び子会社グループに含まれる親会社の所在地別のセグメントから構成されており、「日本」、「北米」、「欧州」及び「中華圏」の4つを報告セグメントとしております。

 

(2) 各報告セグメントの販売地域

各報告セグメントの主な販売地域は以下のとおりです。

報告セグメント「日本」は、国内、中南米、及び中華圏の一部を除くアジアや、海外証券印刷機の販売が含まれ、当社及び株式会社セリアコーポレーションの販売担当地区となっております。

報告セグメント「北米」は、主としてアメリカ合衆国での販売が含まれ、Komori America Corporationの販売担当地区となっております。

報告セグメント「欧州」は、主として西欧、東欧、中東地域での販売が含まれ、Komori International(Europe) B.V.グループの販売担当地区となっております。また、紙器印刷機械の製造販売をしておりますKomori-Chambon S.A.S.グループ及び印刷後加工機製造販売会社のMBOグループも当セグメントに含んでおります。

報告セグメント「中華圏」は、一部を除く中華圏地域での販売が含まれ、小森香港有限公司グループ及び小森台湾股份有限公司の販売担当地区となっております。また、印刷機械及び装置・部品の製造販売をしております小森机械(南通)有限公司も当セグメントに含んでおります。

 

2  報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表作成において採用している会計処理の方法と概ね同一であります。

セグメント間の内部収益及び振替高は市場価格等を考慮した仕切価格に基づいております。

 

 

3  報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報

前連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)

合計

日本

北米

欧州

中華圏

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 一時点で移転される財

44,376

7,865

22,362

13,354

87,959

3,270

91,229

 一定の期間にわたり移転される財

6,175

150

157

123

6,607

48

6,655

 顧客との契約から生じる収益

50,552

8,015

22,520

13,478

94,566

3,318

97,884

 その他の収益

29

29

29

  外部顧客への売上高

50,552

8,015

22,549

13,478

94,595

3,318

97,914

  セグメント間の内部

  売上高又は振替高

25,457

34

724

1,727

27,944

256

28,200

76,010

8,049

23,274

15,205

122,540

3,574

126,114

セグメント利益又は損失(△)

5,251

230

370

32

5,819

302

6,122

セグメント資産

141,943

6,659

21,161

9,963

179,728

3,046

182,774

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

  減価償却費

778

30

647

410

1,866

29

1,896

  のれんの償却額

56

490

547

547

  有形固定資産及び

  無形固定資産の増加額

1,537

40

672

28

2,279

22

2,302

 

(注) 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、インド、シンガポール及びマレーシアの販売子会社であります。

 

 

当連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)

合計

日本

北米

欧州

中華圏

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 一時点で移転される財

45,742

11,545

22,550

14,555

94,393

4,334

98,727

 一定の期間にわたり移転される財

5,004

137

183

123

5,449

80

5,530

 顧客との契約から生じる収益

50,746

11,683

22,734

14,678

99,842

4,414

104,257

 その他の収益

20

20

20

  外部顧客への売上高

50,746

11,683

22,754

14,678

99,863

4,414

104,278

  セグメント間の内部

  売上高又は振替高

26,149

8

621

1,849

28,629

86

28,716

76,896

11,692

23,376

16,527

128,493

4,501

132,994

セグメント利益又は損失(△)

4,428

758

168

230

4,788

319

5,108

セグメント資産

143,433

7,673

23,442

7,111

181,661

5,011

186,673

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

  減価償却費

790

31

711

402

1,936

31

1,967

 減損損失

1,375

1,375

8

1,384

  のれんの償却額

51

526

577

577

  有形固定資産及び

  無形固定資産の増加額

1,620

3

281

89

1,994

2

1,997

 

(注) 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、インド、シンガポール及びマレーシアの販売子会社であります。

 

4  報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)

(単位:百万円)

売上高

前連結会計年度

当連結会計年度

報告セグメント計

122,540

128,493

「その他」の区分の売上高

3,574

4,501

セグメント間取引消去

△28,200

△28,716

連結財務諸表の売上高

97,914

104,278

 

 

(単位:百万円)

利益

前連結会計年度

当連結会計年度

報告セグメント計

5,819

4,788

「その他」の区分の利益

302

319

棚卸資産の調整額

△696

△314

セグメント間取引消去

198

74

その他の調整額

94

31

連結財務諸表の営業利益

5,719

4,898

 

 

(単位:百万円)

資産

前連結会計年度

当連結会計年度

報告セグメント計

179,728

181,661

「その他」の区分の資産

3,046

5,011

棚卸資産の調整額

△2,161

△2,476

セグメント間消去

△15,412

△16,979

その他の調整額

323

371

連結財務諸表の資産合計

165,523

167,588

 

 

(単位:百万円)

その他の項目

報告セグメント計

その他

調整額

連結財務諸表

計上額

前連結

会計年度

当連結

会計年度

前連結

会計年度

当連結

会計年度

前連結

会計年度

当連結

会計年度

前連結

会計年度

当連結

会計年度

減価償却費

1,866

1,936

29

31

△0

△0

1,895

1,967

減損損失

1,375

8

1,384

のれんの償却額

547

577

547

577

有形固定資産及び
無形固定資産の増加額

2,279

1,994

22

2

2,302

1,997

 

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日

1  製品及びサービスごとの情報

(単位:百万円)

 

印刷機械製造及び販売部門

修理加工及び中古製品販売部門

合計

外部顧客への売上高

74,156

23,757

97,914

 

 

2  地域ごとの情報

(1) 売上高

(単位:百万円)

日本

北米

欧州

中華圏

その他地域

合計

中国

その他

30,057

13,081

16,128

16,664

1,212

20,769

97,914

 

(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

(2) 有形固定資産

                                        (単位:百万円)

日本

北米

欧州

中華圏

その他地域

合計

12,463

172

4,288

994

119

18,038

 

 

3  主要な顧客ごとの情報

 外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため記載はありません。

 

当連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日

1  製品及びサービスごとの情報

(単位:百万円)

 

印刷機械製造及び販売部門

修理加工及び中古製品販売部門

合計

外部顧客への売上高

79,713

24,565

104,278

 

 

2  地域ごとの情報

(1) 売上高

(単位:百万円)

日本

北米

欧州

中華圏

その他地域

合計

中国

その他

33,846

18,111

16,321

13,935

4,090

17,973

104,278

 

(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

(2) 有形固定資産

                                        (単位:百万円)

日本

北米

欧州

中華圏

その他地域

合計

13,051

154

4,422

973

112

18,715

 

 

 

3  主要な顧客ごとの情報

 外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため記載はありません。

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

  セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

日本

北米

欧州

中華圏

当期末残高

144

1,940

2,085

2,085

 

(注)のれん償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

日本

北米

欧州

中華圏

当期末残高

107

212

319

319

 

(注)のれん償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

  該当事項はありません。

 

【関連当事者情報】

 該当事項はありません。

 

 

(1株当たり情報)

 

前連結会計年度

(自  2022年4月1日

  至  2023年3月31日)

当連結会計年度

(自  2023年4月1日

  至  2024年3月31日)

1株当たり純資産額

1,961.88円

2,157.34円

1株当たり当期純利益金額

104.85円

86.79円

 

(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在していないため記載しておりません。

   2  株主資本において自己株式として計上されている、株式給付信託(BBT)が保有する当社株式を、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益の算定上、期末株式数及び期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。

 1株当たり純資産額の算定上、控除した当該自己株式の期末株式数は、前連結会計年度252千株、当連結会計年度252千株であります。

 1株当たり当期純利益の算定上、控除した当該自己株式の期中平均株式数は、前連結会計年度252千株、当連結会計年度252千株であります。

 

   3  1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

 

前連結会計年度

(自  2022年4月1日

  至  2023年3月31日)

当連結会計年度

(自  2023年4月1日

  至  2024年3月31日)

1株当たり当期純利益

 

 

親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)

5,716

4,641

普通株主に帰属しない金額(百万円)

普通株式に係る親会社株主に帰属する

当期純利益(百万円)

5,716

4,641

普通株式の期中平均株式数(千株)

54,522

53,483

 

 

4  1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

 

前連結会計年度

(2023年3月31日)

当連結会計年度

(2024年3月31日)

純資産の部の合計額(百万円)

107,133

114,467

普通株式に係る期末の純資産額(百万円)

106,965

114,467

1株当たり純資産額の算定に用いられた
期末の普通株式の数(千株)

54,521

53,059

 

 

 

 

(重要な後発事象)

(事業の譲受)

 当社連結子会社であるKomori-Chambon S.A.S.(以下、「KCM」)が、米国子会社Komori Chambon USA Corporationを通じて米国有数のロータリーダイツール・メーカーであるBernal. LLC(以下、「Bernal」)の行うロータリーダイツールの製造・販売・サービス事業譲受について、その株主と合意し、2024年4月23日付で事業譲渡契約(Asset Purchase Agreement)を締結し、同日付で当該事業を譲受しました。

 1. 事業譲受の概要

(1)事業譲渡会社の名称及び事業内容

 事業譲渡会社の名称 Bernal. LLC

 事業内容 ロータリーダイツールの製造・販売・サービス

(2)事業譲受の背景及び目的

 KCMは当社グループにおいてパッケージ印刷・後加工用の一貫生産ラインを開発・製造・販売する専業会社です。世界のパッケージ市場は、今後とも成長が期待できると共に、脱プラスティックの流れの中で、特に紙器市場はより高い成長率が期待されています。一方、世界のパッケージ会社は、ここ数年で多くのM&A等により大手企業に集約される動きが加速しており、その多くが北米に本社が存在します。KCMの「世界中のパッケージ会社に付加価値の高いソリューションをワンストップで提供する会社になる」というビジョンを実現するために、北米の大手パッケージ会社や優良ブランド・オーナーの多くを顧客に持ち、高い提案、設計、製造、サービス提供能力を持つ米国有数のロータリーダイツール・メーカーであるBernalよりロータリーダイツールの製造・販売・サービス事業譲受を決定しました。
 本事業譲受により、Bernalの持つ優良な顧客基盤を獲得することができ、これらに対してKCMの印刷・加工システムの拡販が期待できます。また、Bernalが持つ一般紙器向けの付加価値の高いダイツールをKCMが持つ、主に北米以外の顧客に拡販することも可能となります。さらに、KCMの持つ高生産性印刷・加工システムにBernalの持つ高度なダイツールを最適化することにより、顧客にとって付加価値の高い提案が可能となり、競合に対する優位性が実現できると考えます。加えて、Bernalの持つ生産設備やサービス網は、シナジーを含む今後の事業拡大に有効に活用することが可能と考えます。

(3)事業譲受日

 2024年4月23日

(4)事業譲受の法的形式

 現金を対価とする事業譲受

 

 2. 取得原価及び対価の種類ごとの内訳

 当事者間の合意により非公開といたします。

 

 3. 主要な取得関連費用の内容及び内訳

 現時点では確定しておりません。

 

 4. 発生したのれんの金額、発生原因償却方法及び償却期間

 現時点では確定しておりません。

 

 5. 事業譲受により受け入れた資産の額並びにその主な内訳

 現時点では確定しておりません。