第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当社は、2023年6月29日開催の第9回定時株主総会で「定款一部変更の件」が承認されたことを受け、2023年10月期より決算期(事業年度の末日)を3月31日から10月31日に変更いたしました。それに伴い、2024年10月期(2023年11月1日から2024年4月30日)の比較対象となる2023年10月期第2四半期(2023年4月1日から2023年9月30日)の四半期連結財務諸表は作成していないため、対前年同四半期増減率については記載しておりません。

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しや円安に伴う外国人観光客の増加等により、景気は緩やかな回復基調で推移したものの、物価上昇やウクライナ情勢の長期化や中東情勢等の国際情勢の悪化もあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社グループが事業を展開するマーケティング領域におきましては、従来からの市場成長に加え、オフラインからデジタルへの移行が加速しており市場環境は当社グループの事業に追い風となっております。

このような事業環境の中、当社グループでは「運用支援」、「運用支援ツールの提供」、「人材教育」といった当社グループ独自のソリューションを強みに、企業のマーケティング活動を総合的に支援してまいりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,092,879千円営業利益145,671千円経常利益155,137千円親会社株主に帰属する四半期純利益81,448千円となりました。

 

セグメントごとの業績は以下のとおりです。

① SNSマーケティング事業

 企業のSNSアカウントの戦略策定から開設、運用代行、キャンペーンの企画・運用、広告出稿、レポート作成、効果検証までサポートするSNSアカウント運用支援サービス、SNSマーケティングを効率化するSaaS型のSNS運用支援ツールの開発・提供をしております。また、これらのノウハウを活かしてコンテンツ開発をしたSNSエキスパート検定講座の提供をしております。

 当第2四半期連結累計期間におきまして、SNS運用支援の新規受注件数及び年間取引高が1,000万円以上を超えるロイヤルクライアント数が順調に増加しました。また、組織の効率化や人材の再配置、AIの活用を継続的に進めることにより生産性を高め、利益率の向上に努めてまいりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高(「セグメント間の内部売上高又は振替高」を含まない外部顧客への売上高(以下同じ))は1,051,411千円セグメント利益は372,112千円となりました。

 

② DX支援事業

マーケティングオートメーション・営業支援システム・顧客管理システムの導入・伴走支援、販売システム構築など、フロントオフィスからバックオフィスまで一気通貫で支援できる体制とし、顧客開拓に取り組んでまいりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は41,467千円セグメント損失は13,034千円となりました。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ303,769千円増加1,452,448千円となりました。これは主に、現金及び預金274,907千円の増加、受取手形及び売掛金53,389千円増加したことによります。固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ160千円増加256,934千円となりました。これは主に、投資その他の資産9,856千円増加、のれんが8,037千円減少したことによります。その結果、資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ303,930千円増加1,709,382千円となりました。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ268,542千円増加852,324千円となりました。これは主に、短期借入金が100,000千円、未払法人税等が69,598千円、1年内返済予定の長期借入金65,416千円増加したことによります。固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ77,244千円増加し324,340千円となりました。これは、長期借入金が77,244千円増加したことによります。その結果、負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ345,786千円増加1,176,664千円となりました。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ41,856千円減少532,718千円となりました。これは主に、欠損填補を目的とする減資による資本金237,826千円減少、資本剰余金143,231千円増加、利益剰余金94,595千円増加、また、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が81,448千円増加したこと、自己株式の取得に伴い124,327千円減少したことによるものであります。

 

 (3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ274,907千円増加し、943,054千円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、159,672千円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益155,137千円の他、法人税等の還付額63,663千円による増加、売上債権の増加による53,155千円の減少によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、3,596千円となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出2,246千円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は、118,332千円となりました。これは主に長期借入による収入200,000千円、自己株式の取得による支出124,327千円があったことによるものであります。

 

 (4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。

 

 (5) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 (6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

 (7) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は1,900千円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。