第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて393,326千円増加し、11,094,689千円(前連結会計年度末比3.7%増)となりました。このうち流動資産は、前連結会計年度末に比べて16,034千円減少し、9,134,947千円(前連結会計年度末比0.2%減)となりました。主な要因は、現金及び預金の1,769,472千円減少、売掛金の754,814千円増加、商品及び製品の296,014千円増加、その他の781,541千円増加等によるものであります。また、固定資産は、前連結会計年度末に比べて409,361千円増加し、1,959,741千円(前連結会計年度末比26.4%増)となりました。要因は、有形固定資産が269,146千円増加及び無形固定資産が82,723千円増加し、投資その他の資産が57,490千円増加したことによるものであります。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて687,361千円増加し、2,487,124千円(前連結会計年度末比38.2%増)となりました。このうち流動負債は、前連結会計年度末に比べて835,358千円増加し、2,198,604千円(前連結会計年度末比61.3%増)となりました。主な要因は、短期借入金が530,000千円増加、未払金が425,621千円増加したこと等によるものであります。また、固定負債は、前連結会計年度末に比べて147,996千円減少し、288,520千円(前連結会計年度末比33.9%減)となりました。主な要因は、長期借入金が86,355千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて294,034千円減少し、8,607,564千円(前連結会計年度末比3.3%減)となりました。主な要因は、配当金の支払い599,817千円等により利益剰余金が減少したこと等によるものであります。

なお、自己資本比率は77.5%(前連結会計年度末は83.2%)となりました。

 

(2) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年8月1日~2024年4月30日)におけるわが国の経済は、経済活動の正常化や雇用・所得環境改善の動き、インバウンド消費の増加を背景に、緩やかな回復傾向がみられました。一方で、中東地域をめぐる情勢や為替動向、物価上昇の影響等もあり、依然として不確実性を伴う状況が続いております。

国内化粧品市場においては、緩やかな景気回復を背景に消費は回復傾向にあり、円安効果によるインバウンド需要の回復もみられました。

中国市場においては、ALPS処理水の海洋放出による日本製品回避の動きは収束しつつあるものの、景気回復の動きに足踏みがみられ、依然として厳しい市場環境が続いております。

このような市場環境のもと、当社グループでは、中国本土での広告投資を強化し販売力の強化を図るとともに、中国以外の地域への展開強化のための取り組みを進めてまいりました。中国においては、ブランドアンバサダーの起用や、主力製品である「AGドリンクX」の発売一周年を記念したDouyinにおけるライブ販売実施等、中国における更なる認知度及び売上向上に取り組んでまいりました。日本国内においては、インバウンド需要の回復を見据え、全国主要都市(渋谷、梅田、札幌、新宿)にポップアップ店舗を出店、また、京王百貨店 新宿店に直営店舗を新設いたしました。また、渋谷駅における「AGドリンクX」の大型ビジョン広告の放映等、日本における知名度向上にも取り組んでまいりました。その他の地域につきましては、ドバイと香港における展示会出展や、シンガポールに向けたライブ販売やイベントの実施等、グローバルな事業拡大に取り組んでまいりました。

以上の結果より、当第3四半期連結累計期間における経営成績は、次のとおりとなりました。

 

 

当第3四半期連結累計期間の売上高は、処理水放出に伴う中国市場における日本化粧品回避の動き等の影響から徐々に回復の動きがみられ、インナーケア製品であるAGドリンクのライブ販売イベント等、各種施策が奏功したことにより、9,113,821千円(前年同四半期比15.5%増)となりました。一方で、各種施策で起用したKOLに支払う広告宣伝費及び支払手数料が増加したことにより、営業利益は953,986千円(前年同四半期比28.8%減)、経常利益は1,155,443千円(前年同四半期比10.5%減)となりました。

以上の結果により、親会社株主に帰属する四半期純利益は811,376千円(前年同四半期比3.7%減)となりました。

なお、当社グループは化粧品事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

なお、事後交付型業績連動型株式報酬制度に関する会計上の見積りに用いた仮定につきましては、「第4 経理の状況 注記事項 (追加情報)」に記載しております。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等若しくは指標等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は45,208千円であります。

なお、当社第3四半期連結期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報の記載について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。